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年中行事&国民の祝日カレンダーでわかる日本の伝統文化や風習

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年間カレンダー(年中行事)

日本には、古くから伝わる行事や風習のほか、他国からの影響を受けたイベントがたくさんあります。

これらの行事やイベントには、年間16日ものある国民の祝日に割り当てられていたり、平日の中に盛り込まれたりしているものもあります。

そんな多数ある年中行事やイベントがどういうきっかけで始まったのか、何を意味するのか、何が習慣になっているのか、それぞれの意味や由来をご存知でしょうか。

今回は、日本の年中行事や国民の祝日をカレンダー形式に、昔から受け継がれてきた伝統文化や風習を紹介します。

買い物でのキャンペーンでいつもよりお得に利用したり、旅行や外出などで楽しんだりするためも、スケジュールや予定にも組みやすいでしょう。

あらゆる計画のためにベストシーズンを知っておくことで、より充実した楽しい1年を過ごせたら幸いです。

国民の祝日については、下記記事で詳しく解説していますのでご参考ください。

年中行事を行う目的や意味

古くから伝わる日本の伝統行事は、風土と深く結びつき、さまざまな目的や意味をもって行われてきました。

海や山に囲まれた自然の恵みに感謝すること、周囲の人たちとの繋がりを保つこと、食材に意味をもつ昔からの行事食を食べること、といったことがあります。

自然や季節の恵みに感謝する

日本の年中行事は、主に農業と深く結びつき発展してきました。

昔は、悪天候の影響で農作物の収穫量が少なくなる事態が多かったため、人々は天候をよくしようと神様やご先祖様に祈ることを目的に、さまざまな年中行事を行っていたのです。

現代の言葉でいうと、おまじないといった方がわかりやすいでしょうか。

そして、無事に農作物の収穫が終わると、縁起のよい飾りや農作物などを供えて、天や神様に感謝の気持ちを伝えてきました。

科学が発達した現代では、天候をよくするために祈ることはなくなっていますが、自然や季節の恵みやご先祖様への感謝を伝える手段として、年中行事は現在でも残っています。

海や山など自然の恵みに感謝する

周囲の人たちとの繋がりを保つ

日本の年中行事には、季節や気候だけではなく、人生の節目を大切にした儀礼や習わしが多くあります。

これらは、私たちのご先祖様が日常生活において、神様や仏様を敬う気持ち、故人を偲ぶ気持ち、また親として子供の幸せを願う気持ちなどから生まれたものです。

例えば、成年を祝う成人式や女の子の健やかな成長を祈るひな祭り、お年寄りを労う敬老の日には、家族や近隣の方が集まってお祝いをすることが多いでしょう。

年齢や成長に関わる行事や儀式に必要な飾りや料理を準備する中で、家族や親戚とのコミュニケーションや、地域や周辺の人たちとの繋がりを保ち強めることができます。

周辺の人たちと協力し合い繋がりを強める

行事食を食べて健康や幸せを願う

日本の年中行事には、普段の食事とは異なる行事食を食べることで、その年の豊作をお祝いしたり、自分や家族の健康を願ったりする風習があります。

例えば、正月にはさまざま意味をもって用意されたおせち料理、節分には1年の福を司る歳徳神の方角を向いて恵方巻きを食べます。

行事食は、それぞれに意味が込められており、季節に応じた旬の食材や縁起のよい料理を神様にお供えし、その後一緒に食べるのが特徴です。

普段の生活では食べる機会のない季節のご馳走になるため、英気を養うという趣旨もあります。

縁起のよい季節のご馳走、行動食をいただく

次項では、年間にわたって現在も受け継がれている年中行事やイベントを月別に紹介します。

年中行事・イベントそれぞれの由来や意味も簡潔に解説していますのでご参考ください。

1月の年中行事

1年の始まりとなる、1月には新しいことがたくさんあります。

冬の真っ只中で寒さも厳しいですが、年が明けてお正月を迎えると新たな清々しい気持ちにもなるでしょう。

元旦・お正月(1月1日~3日)

元旦は新年を祝う日で、お正月は一般的に元旦から3日までの正月三が日を指します。

一年の計は元旦にあり、ということでその年の計画を立てる人もいるでしょう。

また、友人や親戚からの年賀状を見るのも楽しみの1つで、子供たちにとってはお年玉という臨時収入が入る嬉しい日でもあります。

デパートや量販店などビジネス分野にとっては、新年セールや福袋などが重要な商戦の1つです。

元旦やお正月については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

人日の節句(1月7日)

人日の節句は、新しい年を迎えて初めて訪れる五節句の1つです。

古代中国から伝わってきたもので、中国でこの日は人を殺さない(処刑を行わない)日とされていました。

また、1年の無病息災を願う日でもあり、唐の時代には七種菜羹(ななしゅさいのかん)といって、7種類の野菜や草を入れた汁物を食べる風習があります。

人日の節句については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

成人の日(1月の第2月曜日)

成人の日は、社会的に大人になる青年を祝う日で、日本では20歳から18歳に変わったばかりなのは記憶に新しいです。

当日は、成人式あるいは成人の集いといった自治体による式典も行われ、故郷に帰省した際には学生時代を共に過ごした懐かしい顔も見られるでしょう。

ちなみに、ひと昔前は1月15日が成人の日でしたが、祝日法改正によるハッピーマンデー制度により、1月の第2月曜日となっています。

成人の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

2月の年中行事

2月の初めに立春がありますが、春は暦の上だけで厳しい寒さは続きます。

暖かな春が待ち遠しいですが、徐々に初春の花木が咲き始める頃でしょう。

節分の日(2月3日ごろ)

節分は、厄除けや邪気除けを目的として鬼は外・福は内と豆を撒いたり鬼にぶつけたりした後、歳の数だけ豆を食べる風習があります。

もともとは平安時代の宮中行事だったのが後に一般化されたもので、近年では恵方巻きや巻き寿司を丸かじりすることが豆まきにとって代わる勢いです。

節分の日は、立春の前日にあたるため、毎年日付が変わることがあります。

節分の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

建国記念の日(2月11日)

建国記念の日は、国家の基礎が確立したことを祝う日として、1966年に制定された国民の祝日です。

日本という国ができたことに思いを馳せて、国を大切に思う気持ちを育む日といえるでしょう。

建国記念の日は、毎年2月11日で固定されており、もともとは神武天皇が初代天皇に即位した日が起源で、「紀元節(きげんせつ)」と呼ばれる昔の日本にあった祝日に由来しています。

建国記念の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

バレンタインデー(2月14日)

バレンタインデーは、世界各国共通でカップル同士がお祝いする日です。

もともとは、ローマの司祭だった聖ヴァレンティヌスに由来する日ですが、主に女性から男性にチョコレートを贈る日として定着しました。

プレゼントはチョコレートに限定されず、ブランド品などを贈られることもあり、プレゼントをもらった男性は、1ヶ月後の3月14日にあるホワイトデーにお返しをする風習があります。

近年では、友チョコや感謝チョコとして、友人やお世話になった方への感謝の気持ちを込めて、チョコレートなどの菓子ギフトを贈ることも増えています。

バレンタインデーについては、下記記事で解説していますのでご参考ください。

天皇誕生日(2月23日)

天皇誕生日は、天皇陛下のお誕生日をお祝いする国民の祝日です。

天皇陛下の誕生日が祝日になったのは明治時代で、もともとは「天長節(てんちょうせつ)」と呼ばれていました。

第二次世界大戦後に、国民と天皇陛下の距離を縮めるための日として、より親しみを感じさせる名称として「天皇誕生日」に変更されたのが由来です。

天皇誕生日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

3月の年中行事

3月は春の始まりですが、まだ寒さが残り、自然も冬景色の名残があります。

次第に、風景や花木も色づき始めるため、心も新たに春を迎える喜びに満ちるでしょう。

ひな祭り・桃の節句(3月3日)

ひな祭りは、3月3日に女の子の健やかな成長を祈願する日で、桃の花が咲く時期でもあることから桃の節句とも呼ばれています。

女の子がいる多くの家庭では、2月上旬から3月3日当日まで雛人形を飾ったり、雛あられや菱餅、ちらし寿司を食べたりして過ごします。

雛段飾りは、天皇皇后陛下を模した内裏雛を中心に、内裏雛に仕える三人官女や五人囃子などがあります。

ひな祭りについては、下記記事で解説していますのでご参考ください。

ホワイトデー(3月14日)

ホワイトデーは、バレンタインデーから1ヶ月後の3月14日に行われるイベントで、主にバレンタインデーにチョコをもらった男性が女性にお返しする日です。

もともとは老舗菓子店の発想により、「マシュマロデー」と称してマシュマロを贈る習慣でしたが、他のお菓子など幅広いお返しに対応できるよう「ホワイトデー」に変更されました。

ホワイトデーについては、下記記事で解説していますのでご参考ください。

春分の日(3月20日または21日)

春分の日は、季節が冬から春に切り替わる日です。

太陽と地球の動きや天文学、暦が結びついたもので、昼と夜の時間が均等になるといわれています。

長い冬の終わりを意味し、土から草花や虫が顔を出し、穏やかな雰囲気に包まれます。

また、春分の日を中日とした前後3日間を含む計7日間は、春のお彼岸となります。

春分の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

卒業式(3月下旬)

卒業式は、3月中旬から下旬にかけて、全国各地の小学校や中学校、高校、大学などの生徒が卒業する式典です。

新しい道へ向かう人が多く、在学生活での友人たちや恩師との別れがセンチメンタルな気持ちになる季節でしょう。

卒業証書(卒業式)

4月の年中行事

4月は、穏やかな春で桜も満開になり、明るく活気のあふれる風景が広がります。

入学や入社、転勤による引越しなどで新生活が始まる時期でもあるため、楽しみも広がることでしょう。

入学式(4月上旬)

入学式は、全国各地の小学校や中学校、高校、大学などの新入生が入学する式典です。

学生の入学式だけでなく、大学を卒業した新卒の社会人が就職し入社式がある時期でもあり、新しい生活の期待と不安が入り混じる季節でもあります。

ランドセルを背負った女の子(入学式)

昭和の日(4月29日)

昭和の日は、戦争から復興し高度経済成長を遂げてきた昭和という激動の時代を忘れないように制定された国民の祝日です。

もともとは「天皇誕生日」といって昭和天皇の誕生日でしたが、天皇が変わってもこの日を残すために一旦「みどりの日」に名前が変わっています。

現在では、ゴールデンウィークの始まりともいえる4月29日を「昭和の日」とし、この日から5月上旬まで長期休暇に入る企業や個人が多いでしょう。

昭和の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

5月の年中行事

5月は、暑くも寒くもなく、爽やかな気候が多く過ごしやすくなります。

新緑も目立っていき、青々とした自然の美しさに澄んだ心で過ごせることでしょう。

ゴールデンウィーク(5月3日~5日)

ゴールデンウィークは、もともと5月3日の憲法記念日、5月4日のみどりの日、5月5日のこどもの日の祝日連休を総称した名前です。

しかし、4月29日の昭和の日、5月1日のメーデーを繋げると、実質1週間にわたる長期連休になることから、黄金週間として呼ばれています。

ゴールデンウィークについては、下記記事もご参考ください。

憲法記念日(5月3日)

憲法記念日は、第二次世界大戦後の1947年5月3日に、日本国憲法が施行されたことを記念した国民の祝日です。

5月1日から7日までは「憲法週間」として、法廷見学など憲法に関する啓もう活動が日本各地で開かれます。

憲法記念日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

みどりの日(5月4日)

みどりの日は、自然の恵みに感謝し、環境と人間の関係を考える日として制定された国民の祝日です。

新緑の季節でもあり、自然を存分に感じられるように一部の国立公園などでは無料開放されます。

みどりの日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

こどもの日・端午の節句(5月5日)

こどもの日は、男の子の健やかな成長を願う端午の節句を現代にアレンジした国民の祝日です。

もともとは男の子のための日で、鯉のぼりを掲げたり五月人形を飾ったりしてお祝いします。

女の子は3月のひな祭りとして住み分けられていますが、行政的には男女関係なく子供の成長を祝う日とされています。

こどもの日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

母の日(5月の第2日曜日)

母の日は、家事や子育てに追われるお母さんへ日頃の感謝を表す国民の祝日です。

母の日定番である赤いカーネーションを贈ったり、贅沢な食事をご馳走したりすることが一般的です。

多くのレストランやホテルでは、母の日を限定としたコースやプランを実施していることがありますので、詳しくは各Webサイトなどで確認してください。

母の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

6月の年中行事

6月は、雨のイメージが強く、実は祝日がない月でもあります。

梅雨に入るため外出が億劫になりがちですが、晴れた日の青空は清々しいでしょう。

父の日(6月の第3日曜日)

父の日は、お母さんに感謝する日もあるなら、当然お父さんに感謝する日もあっていいのではないかと創設された国民の祝日です。

家族のために頑張っているお父さんにも、父の日定番となっている黄色のバラやプレゼントを贈りましょう。

父の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

7月の年中行事

7月は、うっとうしい梅雨も明けて、一気に夏らしさが増します。

梅雨明けに見る久しぶりの青空は、爽快さと開放感に満ちていて気持ちがよいことでしょう。

七夕(7月7日)

七夕は、もともと中国から伝わってきた行事が起源ですが、日本では短冊に願いを書いて笹に飾る風習があります。

七夕伝説といって、天の川を隔てて生きる織姫と彦星が1年に1度だけ再会できる日が7月7日という由来です。

当日は、日本各地で七夕祭りなどのイベントが行われており、仙台七夕まつり(宮城)・湘南ひらつか七夕まつり(神奈川)・一宮七夕祭り(愛知県)が日本三大七夕として有名です。

七夕については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

お中元

お中元は、日頃お世話になっている方に、感謝と健康を願う気持ちを込めて贈り物をする風習です。

7月初めからお盆にかけての贈りものであるため、「夏のご挨拶」とも呼ばれています。

お中元のルーツは、中国古来の道教「三元」と日本の仏教「お盆」という、2つの文化が相まってできたものです。

お中元については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

海の日(7月の第3月曜日)

海の日は、海に囲まれた国である日本の成長と発展を祈る国民の祝日です。

海に囲まれた島国である日本は、魚介類などをたくさん獲れたり、海水浴やマリンスポーツができたりするなど、昔から海の恩恵を受けて多くの文化を発展させてきました。

日本人にとって、海はなくてはならない存在であるため、大いなる海の恵みに感謝し、これからも海を大切にしようと誓う日でもあります。

海の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

土用の丑の日

土用の丑の日は、年に数回やってくる日ですが、夏だけが今でも名残りがあり、夏の土用の丑の日には、ウナギを食べる習慣が江戸時代から続いています。

土用の丑の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

8月の年中行事

8月は、夏休みがあったり、夏祭りや花火大会が開催されたりと楽しいことが盛りだくさんです。

暑い夏真っ盛りの時期でもあるため、熱中症には気をつけましょう。

山の日(8月11日)

海の日ができると、山梨県をはじめとする一部の地域や団体による国会への嘆願を経て、制定された国民の祝日です。

日本人には、山に関する古くから伝わる習慣や伝統があったわけではありませんが、日本は四方を海に囲まれた島国であるものの、国土のおよそ6~7割が山地です。

そのため、私たちは昔から海だけでなく山からも恩恵を受けながら生活し、それらの恵みに感謝しながら、自然とともに発展させてきました。

山の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

お盆(8月13日~16日)

お盆は、ご先祖様や亡くなった人の魂が、あの世と呼ばれる世界(浄土)からこの世(現世)に帰ってくるとされる期間です。

故人が生前に最期まで過ごした場所である自宅でお迎えして、再び戻っていくあの世での冥福をお祈りする機会となっています。

夏に故人の魂をお迎えし、おもてなしをしてお見送りするまでの一連の行事を行う時期をいいます。

お盆については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

夏祭り・花火大会(8月)

夏祭りに打ち上げられる花火

夏祭りは、お盆の時期を挟んで7月から8月にかけて各地で行われるお祭りです。

盆踊り大会や祇園祭を起源として山車が出る祭りも多く、青森のねぶた祭りも代表的な夏祭りといえます。

夏祭りと同時期に行われるのが花火大会で、夜空に打ち上がる色とりどりの花火が見られます。

花火大会が終わると、夏の終わりが近づく寂しさを感じるイベントでもあります。

9月の年中行事

9月は、しばらくは真夏の暑さが続きますが、徐々に過ごしやすくなっていきます。

夏の終わりには寂しさもありますが、収穫時期にもあたるため美味しい秋の味覚も出回るでしょう。

重陽の節句(9月9日)

重陽の節句は、桃の節句や端午の節句などと同じく五節句の1つです。

平安時代に中国から伝わったとされ、無病息災や子孫繁栄を願い、お祝いをしていたことが始まりです。

日本では宮中行事の1つで、菊を眺める宴が開催されたり、菊を用いた厄払いなどが行われたりしていました。

菊は、古くから邪気を払う力があると信じられていたため、重陽の節句は別名で「菊の節句」とも呼ばれています。

重陽の節句については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

敬老の日(9月の第3月曜日)

敬老の日は、日頃からお世話になっている祖父母に感謝の気持ちを示す国民の祝日です。

一般的に、お孫さんがおじいちゃんおばあちゃんに贈り物を渡すというケースが多く、年配のご両親にお祝いをするといったケースもあります。

敬老の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

シルバーウィーク(9月17日~9月24日頃)

シルバーウィークでの秋の行楽

シルバーウィークは、秋の連休を指す通称です。

5月の大型連休がゴールデンウィークと呼ばれていることと、敬老の日を挟んでいることから名づけられました。

ただし、日の並びによっては長期の連休にならず、シルバーウィークがない年もあります。

秋分の日(9月22日または23日)

秋分の日は、夏が終わり秋の到来を告げる日です。

太陽と地球の動きや天文学、暦が結びついたもので、昼と夜の時間が均等になるといわれています。

この時期は、ちょうど稲刈りの最盛期になり、田んぼのあぜ道に咲く赤い彼岸花が、まさに秋のお彼岸のシンボルだとわかります。

また、秋分の日を中日とした前後3日間を含む計7日間は、秋のお彼岸となります。

秋分の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

十五夜(9月~10月中旬)

十五夜は、旧暦8月15日にお月見をする習わしのことです。

月を主軸にした太陰暦(旧暦)では、十五夜は必ず満月になりますが、現在の太陽暦(新暦)では毎年満月の日が変わるため、9月から10月頃にあるとしています。

この日は、満月を眺めながら収穫物の豊作を祈ることが一般的で、ススキと月見団子をお供えします。

十五夜については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

10月の年中行事

10月は、暑くもなく寒くもなく、とても過ごしやすくなります。

紅く染まりゆく紅葉の見頃でもあり、行楽など充実した時間が過ごせることでしょう。

スポーツの日(10月の第2月曜日)

スポーツの日は、1964年に1回目の東京五輪が開催された10月10日に、体育の日として制定された国民の祝日です。

その後、2回目の東京五輪を契機にハッピーマンデー制度が導入され、10月の第2月曜日に変更になり、名称も体育の日からスポーツの日に改めました。

全国各地の学校で、運動会や体育祭を開くことが多いのもこの時期ですね。

スポーツの日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

ハロウィン(10月31日)

ハロウィンは、古代ケルト人のサウィン祭が起源で、時代とともに形を変えて現代に受け継がれて定着しました。

魔除けのためにカボチャの中身をくり抜いてランタンを作ったり、子供たちがお化けや魔女などに扮して近隣の家にお菓子をねだったりする風習です。

日本でこの習慣は定着していませんが、渋谷のスクランブル交差点を仮装した人々が練り歩くイベントが知られています。

ハロウィンについては、下記記事で解説していますのでご参考ください。

11月の年中行事

11月は、秋と冬の境目で、徐々に冬の気配が感じられるようになります。

冬へ移りゆくにつれて、木々の葉や実った果実のように深くこっくりとした色合いを楽しめるでしょう。

文化の日(11月3日)

日本国憲法が公布された日と同じ日であるため、新しい憲法の精神に基づいて自由と平和を大切にするという意味が込められています。

戦後に目覚ましい発展を遂げてきた日本の文化を改めて認識し、文化活動をさらに推し進めていこうといった力強さを感じられる日ともいえるでしょう。

文化の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

七五三(11月15日)

七五三は、3歳・5歳・7歳の子供の成長を祝う儀式を総称した慣習です。

神社の氏神様に、晴れ着を着て出向き、子供の成長への感謝と今後の健勝を祈る式典となっています。

七五三については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

勤労感謝の日(11月23日)

勤労感謝の日は、仕事に励む働く人々の勤労を敬い感謝を示す国民の祝日です。

勤めを大切にし、働くことによって得られた成果を喜び、国民がお互いに労いと感謝の気持ちをもつことを目的としています。

勤労感謝の日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

12月の年中行事

12月は、いよいよ冬本番となり、アウターが欠かせなくなります。

そして年末に向けてやることが多く、慌ただしい雰囲気になっていくでしょう。

お歳暮

お歳暮は、今年1年間お世話になった人に対して、感謝の気持ちを込めて贈り物をする習わしです。

漢字の「歳暮」は年の暮れを表す言葉で、12月初旬から暮れにかけて贈り物を渡す「年末のご挨拶」です。

お歳暮は、中国に古くから存在する慣習が起源ですが、日本にもともとあった「御霊祭」という風習と合わさって、現代のお歳暮の習慣が広まっていきました。

お歳暮については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

クリスマス(12月25日)

クリスマスは、もともとキリスト教の神イエス・キリストの誕生を祝うお祭りです。

正式には12月25日ですが、前日の12月24日をクリスマス・イブと呼び、前夜祭としてこの日から祝うことが定着しています。

日本でも12月に入ると、街はクリスマス仕様のイルミネーションや装飾で賑やかになり、一気に年末感あふれる時期となります。

クリスマスについては、下記記事で解説していますのでご参考ください。

大晦日・年越し(12月31日)

1年の終わりである12月31日を大晦日といい、日本では大掃除をしたりおせち料理を作ったりしてお正月の準備をします。

その後は、年越しそばを食べたり、除夜の鐘を聴いたりして新年を迎えます。

大晦日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

終わりに

日本では、正月から大晦日まで1年中さまざまな伝統行事が行われています。

節分やひな祭りなどは長い歴史をもつ伝統行事ですが、ハロウィンやクリスマスなど海外から伝わり、日本の価値観や文化を取り入れ発展してきた独自の行事もあります。

また、これらの行事には、縁起のよい食材を使った行事食が、願いや意味をもって作られてきました。

日本の行事に関わる時には、それぞれの由来や意味を知り、行事食を味わって楽しんでみてはいかがでしょうか。

年間カレンダー(年中行事)
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