
ゴールデンウィークが終わると、すぐにやってくる母の日。
あなたは、母の日が誕生したきっかけやカーネーションが定番となっている理由をご存知でしょうか。
母の日の由来や意味を知ると、お母さんに何かをプレゼントしたくなるかもしれません。
今回は、母の日が誕生したきっかけや定番とされるカーネーションなどについて紹介します。
母の日はいつ?
母の日は毎年、5月の第2日曜日です。
今年、2023年は5月14日(日)が母の日となります。
毎年日付が変動しており、年によっては前年と約1週間の差が出てくることもあります。
年に1回しかないお母さんへ感謝を伝えるきっかけにもなる記念日のため、事前に日付を確認して早めにプレゼントを考えておけるといいかもしれません。
遠方にお住まいの場合は、配達日の指定もできますので事前に確認しましょう。
母の日が誕生した由来
母の日は、アメリカ発祥の祝日です。
1907年5月、母を亡くした少女アンナ・ジャービスは、亡き母を偲ぶミサを教会で開き、そこで母親の好きだった白いカーネーションを祭壇に手向けました。
ミサに参加した人々は、アンナの母への思いに感動し、翌年の5月にも教会に集まり会を開催します。
アンナは友人たちに、母親を敬い感謝する「母の日」を提案し、それが各地に広まっていったといわれています。
そして1914年には、アメリカで5月の第2日曜日が「母の日」として国の記念日(祝日)に制定されました。
アンナが母親の好きだった花として参加者に手渡した白いカーネーションは、母の日の象徴となりました。
日本に母の日が生まれたきっかけ
日本に「母の日」が伝わったのは、1913年ごろで大正時代です。
東京のキリスト教を信仰する青山学院で「母の日」が紹介され、創始者のアンナ・ジャービスからも直接メッセージが届いたそうです。
アンナのメッセージから女性宣教師たちの熱心な働きかけによって、青山学院で行われた記念礼拝が、日本における「母の日」のルーツといわれています。
また、当時の日本では母の日の日付は決まっていませんでしたが、第2次世界大戦後の1949年ごろからアメリカ文化の流入に伴い、アメリカと同じ5月の第2日曜日が母の日として定着しました。
なお、日本での「母の日」は国民の祝日ではないとされています。
1年の祝日が定められている国民の祝日に関する法律(祝日法)に「母の日」という祝日は存在していないのです。
母の日に贈る定番の花は?
母の日に贈るプレゼントといえば、カーネーションが定番だと浮かぶことでしょう。
特に赤のカーネーションは、母の日を代表する花のイメージが強いです。
これは先にも紹介しましたが、アンナが母親の好きだった花として祭壇に手向けた白いカーネーションからきています。
その後、白いカーネーションは亡くなった母のための献花として、赤いカーネーションは健在である母親のための花として贈られるようになったのです。
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」です。
また色ごとに花言葉がそれぞれ決められており、赤のカーネーションは「母の愛」「愛を信じる」などがあります。
ピンクのカーネーションは「感謝」「暖かい心」、オレンジのカーネーションは「純粋な愛」、青のカーネーションは「永遠の幸福」という花言葉があります。
赤だけでなく、ピンクやオレンジでも母の日にぴったりですね。
ただ、決してカーネーションではなければならないということでもありません。
赤のカーネーションと並んで人気なのが、アジサイを使った花束やアレンジメントです。
梅雨が近づく母の日のアジサイは、初夏を涼しげに見せてくれます。
定番になっているカーネーションやバラとは違った贈り物をしたい方はアジサイもいかがでしょうか。
母の日のプレゼントにはピンクのアジサイが好まれるそうで、花言葉は「元気な女性」です。
ちなみに青のアジサイは「辛抱強い愛情」という花言葉があり、まさに無償の愛を与えてくれるお母さんにぴったりともいえます。


枯れない花、プリザーブドフラワー
筆者は長年、母に何かをプレゼントしたりすることはありませんでした。
しかし、父の死後に自分を責めている母を見ていたたまれない気持ちがあり、古希(70歳)を迎えたタイミングで紫のプリザーブドフラワーを贈りました。
その後も同じシリーズの色違いを送り、今年で5年目になります。
さすが「保存された花」といわれるだけのことがあり、今でも紫のプリザーブドフラワーは実家で色褪せることなく飾られています。
水やりなどお世話要らずで長期間飾っておける、枯れない花として人気を集めていますので、詳しくは別記事をお読みいただけると嬉しいです。
花以外のおすすめギフト5選
花にこだわる必要がなくても、お母さんが普段使うようなアイテムや趣味に使う道具でもいいでしょう。
相手によっては高価すぎても逆に気を遣わせてしまうので、買う側にとってもあまり金銭的負担をかけないアイテムを選んでみました。
手土産として定番にもなっている和洋菓子も省きました。
日傘
年々紫外線が強くなってきており日焼けやシミが気になる年代でもあるので、晴雨兼用で突然の雨にも使えるオシャレな日傘のギフトも喜ばれそうです。
基礎化粧品
かさつきやシミなど気になる年代でもあるので、基礎化粧品でもおすすめです。
タカミやランコムなど、割高でなかなか手を出せない人気の化粧水でも喜ばれます。
裁縫道具
お直し以外にもパッチワークや刺繍といったハンドメイドの趣味をお持ちなら、裁縫道具がセットになったギフトもいかがでしょうか。
ハンドマッサージ器
手軽に携帯しやすいハンドマッサージ器はちょっとした隙間時間にも使いやすいです。
米倉涼子さんのドクターエアCMでも注目を集めていますね。
バッグ・財布
お母さん世代の中で普段からよく使うハンドバッグや財布。
意外と新調する機会がなさそうなので、もし好きな色や素材を知っているなら新しいバッグや財布をプレゼントしてはいかがでしょうか?
終わりに
年齢を重ねるにつれ、仕事や友人と過ごす時間が増えたり実家を出て1人暮らしをすることになったりして、母親と会話や外出をする機会が減っているという方も多いでしょう。
母の日は、自分を育ててくれて今も家族のために家事をしてくれているお母さんに感謝の気持ちを伝えるきっかけにもなる日です。
普段はいえない感謝の気持ちも、プレゼントを添えてさりげなく伝えてはいかがでしょうか。
以下の記事は、国民の祝日に関する法律(祝日法)で定められた祝日について紹介しています。
元旦や成人の日、敬老の日、スポーツの日など、それぞれの祝日には意味や由来があり、時代の流れによって変わってきたところもあります。
日本における祝日の仕組みや変遷、ハッピーマンデー制度の意義など、祝日を有意義に楽しむためのご参考になれば幸いです。
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