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滝や渓谷、牧場など…兵庫観光で自然と歴史が創り上げた造形美に大地の力を

2023年10月1日

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天滝

神戸北野異人館街、ハーバーランド、モザイク大観覧車。

兵庫といえば、やはり神戸という街のイメージが強いでしょう。

しかし自然を求めて旅をする筆者には、兵庫でどうしても行きたい場所がありました。

きらびやかな繁華街だけではなく、歴史を物語る建築もあれば滝や渓谷、牧場など自然に囲まれた場所が兵庫県にはあります。

今回は、自然が造り出した造形美に触れる兵庫県の観光スポットを中心に紹介します。

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この記事を書いた人

颯彩(ふーあ)

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神戸市立六甲山牧場

六甲山牧場で放牧されているヒツジ

六甲山牧場は、アルプスの牧場を感じさせる風景が広がる中を牛や馬、ヤギなど多くの動物や自然と触れ合うことができる牧場です。

約125.8ヘクタールある広大な施設のうち一般には23.4ヘクタールが開放されており、牛や馬、羊、ヤギ、ウサギ、モルモットなどが暮らしています。

ヤギや羊たちが牧場内を自由に闊歩しており施設内でのびのびと暮らしている様子を近くで見ることができるほか、乗馬や餌やりなどさまざまな牧場体験を楽しむことができます。

また各施設内ではチーズの製造工程を見学したり羊毛クラフトを体験したりできるため、搾りたてのミルクや新鮮なチーズ、ソフトクリームなど自然たっぷりの景色を見ながら牧場グルメを味わってほしいです。

公共交通機関を使って六甲山上へ行くには、バスにケーブルにと多くの交通機関を乗り継ぐ必要がありますが、山の上にくるとそんな煩わしさも忘れるほど広々とした牧場に癒されます。

六甲山牧場は広大な敷地で坂も多いため、ハイキングシューズやトレッキングシューズなど歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

六甲山について

六甲山牧場から望む街並み

六甲山は、東西約30キロメートルにわたって神戸市から芦屋市、西宮市、宝塚市にまたがる山々です。

南側の麓は市街地に近接していることからも古くから人々の暮らしと密接に結びついてきました。

そのため気軽なハイキングや登山はじめ、キャンプやアスレチック、山中を走るケーブルカーやロープウェー、夜景などさまざまな観光・レジャーを楽しむことができます。

山から吹き下ろされる風は「六甲颪(ろっこうおろし)」と呼ばれ、瀬戸内海国立公園の区域に指定されており、新日本百名山や日本三百名山、ふるさと兵庫50山に選ばれています。

六甲山までのアクセス

住所

兵庫県神戸市灘区六甲山町

交通アクセス

JR「新大阪」駅からJR神戸線で「六甲道」駅下車、神戸市バス16系統・106系統で六甲ケーブル下駅下車、六甲ケーブルで六甲山上駅下車

阪神電車「御影」駅から神戸市バス16系統で六甲ケーブル下駅下車、六甲ケーブルで六甲山上駅下車

公式サイト

https://www.rokkosan.com/top

地図

神戸北野異人館街

神戸北野異人館街は、江戸時代後期にかけて外国人が住むように指定された場所の跡地で、レトロな異国情緒あふれる街並みを味わえる人気のスポットです。

明治から大正時代にかけて建てられた洋風建築物が数多く残存していることから、中央区の北野町と山本通1丁目から3丁目界隈の地域を一括して「北野異人館街」と呼び、「異人館通り」という別名もあります。

異人館の建物はレンガ造りや張り出しの窓が特徴的でテレビドラマの撮影場所になった建物もあり、国の重要文化財に指定されている建物もあります。

1868年(慶応3年)に、外国人が日本人から家や土地を借りられるようになったことが神戸の異人館を特色づけるポイントとなっています。

次項からは、ここだけは抑えておきたい異人館街の注目ポイント4選を紹介します。

風見鶏の館

風見鶏の館(神戸北野異人館街)

神戸北野異人館街といえば、やはり赤レンガで覆われた風見鶏の館でしょう。

尖塔の風見鶏は、北野異人館街のシンボルともなっており、魔除けの効果もあるそうです。

もともとは1909年頃にドイツの貿易商だったトーマスさんの私邸で、重厚なドイツの伝統様式で設計されています。

館内は豪華絢爛な内装で、シャンデリアやステンドグラスなどのアールヌーヴォー風の装飾が特徴です。

異人館街で唯一レンガ造りの洋館で、1978年には国指定の重要文化財にも登録されました。

風見鶏(かざみどり)の館
兵庫県神戸市中央区北野町3-13-3

うろこの家(旧ハリヤー邸)

うろこの家(神戸北野異人館街)

異人館巡りで絶対に外せないのが、うろこの家です。

天然石を使ったという魚のうろこのような外観が独特で、庭にあるイノシシの銅像が目立つフォトジェニックな洋館です。

写真をお見せできないのが残念ですが、このイノシシの鼻を触ると幸運が訪れるとのジンクスもあります。

北野異人館の中でもっとも見晴らしのいい高台にあり、神戸市街地を一望できる眺望が気持ちがよいです。

館内は豪華絢爛かつレトロで、重厚なアンティーク家具や西洋の名磁器、近代絵画などが飾られています。

天井からぶら下がっているシャンデリアや食堂にあるグリーンとブルーの鮮やかなステンドグラスも見どころです。

うろこの家
兵庫県神戸市中央区北野町2-20-4

萌黄の館

萌黄の館(神戸北野異人館街)

萌黄の館は、淡いグリーンの外観が特徴的な洋館で、左右対称の張り出し窓や屋根の上にある煙突など随所に異国情緒が感じられます。

風見鶏の館から近く、天気がいい日は突き抜ける青い空とライトグリーンの洋館が映えます。

館内は残念ながら見る機会がありませんでしたが、部屋ごとに異なる壁の色やアラベスク模様の階段など内装の繊細なデザインにもこだわりが見られます。

1903年にアメリカ総領事邸として建てられ、国の重要文化財に選ばれています。

萌黄(もえぎ)の館
兵庫県神戸市中央区北野町3丁目10-11

スターバックス 神戸北野異人館店

スターバックス 神戸北野異人館店

異人館街は坂が多く点在する洋館の距離も離れているため、歩き回るのが結構たいへんです。

ちょっと疲れたなと思ったら、異人館街にあるスターバックスで休憩できます。

スターバックスにはコンセプトストアといって、その土地の特徴を活かした通常店舗とは違うスタイルで展開している特別店舗のことです。

神戸北野異人館店は1907年に建築された住宅を店舗にしており、築100年以上の歴史をもつ北野物語館の雰囲気を残しながら営業されています。

白をベースにブルーグリーンをアクセントカラーに取り入れた、レトロだけど上品な外観です。

店内は、コロニアル調のアンティークな雰囲気とスターバックスのスタイリッシュな空気感が絶妙にマッチしています。

スターバックス 神戸北野異人館店
神戸市中央区北野町3-1-31

神戸北野異人館街までのアクセス

住所

兵庫県神戸市中央区北野町

交通アクセス

阪急神戸線「梅田」駅より「三宮」駅下車、徒歩15分

JR神戸線「大阪」駅または「新大阪」駅より「三ノ宮」駅下車、徒歩15分

JR「京都」駅より新幹線のぞみで「新神戸」駅下車、徒歩10分

公式サイト

https://www.kobeijinkan.com/

地図

玄武洞公園

玄武洞

玄武洞公園は、円山川の山麓に残る玄武洞・青龍洞・白虎洞・南朱雀洞・北朱雀洞の5つの洞窟からなる自然公園で、山陰海岸国立公園(山陰海岸ジオパーク)の1つです。

中でも代表的な玄武洞は、約160万年前の火山活動により山頂から流れ出した溶岩(マグマ)が冷え固まって形成されたものです。

その後、波に洗われたことで姿を現しましたが、人間がこの岩石を採取したため洞窟となりました。

無数に連なる玄武岩は、最も長い柱で15メートルもあり、高さ33メートル、幅40メートルの巨大な絶壁には圧倒されます。

六角形の断面で規則正しいきれいな割れ目ができるのが特徴で、彫刻のように自然が創り上げた造形美は、そこに佇むだけで大地のエネルギーを感じられます。

大地の生命力を感じるパワースポットともいえるこの景勝地は、国指定の天然記念物に登録されています。

玄武洞だけではなく、柱状節理の曲線が美しい青龍洞や、水平方向に延びた柱状節理の断面が見られる白虎洞なども注目ポイントです。

青龍洞

玄武洞公園の前にあるのは玄武洞ミュージアムという石の博物館で、世界中から集めた珍しい石や鉱物、化石など約2500点を収蔵しています。

城崎温泉へ行くついでに気軽に立ち寄ることができるのでおすすめです。

無数に連なる玄武岩は、最も長い柱で15メートルもあり、高さ33メートル、幅40メートルの巨大な絶壁には圧倒されます。

六角形の断面で規則正しいきれいな割れ目ができるのが特徴で、彫刻のように自然が創り上げた造形美は、そこに佇むだけで大地のエネルギーを感じられます。

大地の生命力を感じるパワースポットともいえるこの景勝地は、国指定の天然記念物に登録されています。

玄武洞だけではなく、柱状節理の曲線が美しい青龍洞や、水平方向に延びた柱状節理の断面が見られる白虎洞なども注目ポイントです。

玄武洞公園の前にあるのは玄武洞ミュージアムという石の博物館で、世界中から集めた珍しい石や鉱物、化石など約2500点を収蔵しています。

城崎温泉に行くついでに気軽に立ち寄ることができるのでおすすめです。

玄武洞公園までのアクセス

住所

兵庫県豊岡市赤石1347

交通アクセス

JR「豊岡」駅より車で約15分

JR「城崎温泉」駅より車で約10分

公式サイト

https://genbudo-park.jp/

地図

猿尾滝

猿尾滝

猿尾滝(さるおだき)は、猿の尾に似ていることから名づけられた落差60メートルの滝です。

滝は2段に形成されており、上段の滝は「雄滝」と呼び、ゴツゴツした岩肌を水が流れ落ち、荒々しく男性的に直下する特徴で落差39メートルあります。

下段の滝は「雌滝」と呼ばれ、水が岩の割れ目を滑るように流れ落ち、流麗で女性的な滝に映ることから由来し、落差は21メートルです。

滝の中に見え隠れする石仏やマリア像に見える岩が特徴で、但馬三名瀑の1つに数えられます。

1968年(昭和43年)に県指定文化財、1990年(平成2年)には日本の滝百選に選ばれています。

猿尾滝までのアクセス

住所

兵庫県香美町村岡区日影

交通アクセス

JR山陰本線「八鹿駅」で乗り換え、全但バス「日影バス停」下車徒歩20分

公式サイト

https://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/contents/1678859738873/index.html

地図

天滝(天滝渓谷)

天滝までの登山道

天滝(てんだき)は、その名の通り天から降るかのように流れ落ちる雄大な景観から由来し、落差98メートルある県下一を誇る名瀑です。

その荘厳で力強い姿と天滝にまつわる伝説などから「日本の滝100選」に選定されています。

天滝までの登山コースに夫婦滝(めおとだき)、鼓ヶ滝(つつみがたき)、糸滝(いとだき)など大小7つの滝があり、「森林浴の森100選」「ひょうご森林浴場50選」にも選定されています。

澄みきった空気や小鳥のさえずり、野辺に咲く山野草などブナの林を抜ける森を抜けるとリズムを狂わせるほど足場の悪い登山道が続きます。

終盤になると急な上り坂になり苦しくなりますが、辛抱強く登山道を登り切ると突然目の前に白い水の柱が現れます。

天滝の全景

まさに天から真っすぐに降るかのように勢いよく流れ落ちるダイナミックな滝です。

随所には岩場を伝うほど緩やかに流れ落ちる部分もあり、登ってきてよかったと思える表情豊かでスケールの大きい滝です。

時折り被せてくる水しぶきが爽快で、自然の美しさの中で心も体もリフレッシュされます。

ルートと時間を計算していたのでしょう、頂上にある祠の前でタクシーのおじさんから手渡された手作りの梅干し入りおにぎりが格別に美味しかったです。

おじさんは島根の大山登頂も達成しているほど山を知り尽くしており、子どもたちが独立したばかりとのことで私を娘のように扱ってくれました。

滝入口にある駐車場から渓流沿いの登山道を片道約45分(約1.2キロ)ほど登るため、自分の体調と相談してください。

最初の数分は緑に覆われた平坦な道ですが、途中から岩が多くなり足場が悪くなるためソールが硬めのトレッキングシューズを履くことをおすすめします。

公式サイトでは、ハイキングではなく登山として入山することとあります。

トレッキングシューズについては、下記記事を併せてお読みください。

天滝までの登山ルートにある橋

また仮設された橋には2名以上の同時通行はできないという注意書きもあり、当然クマが出没することもあるためクマ除けの鈴が必須です。

冬シーズンは除雪作業を行わないとのことで大雪が降った際は入山禁止となりますので、天滝へ行く際には事前にバスの運行や入山の可否など情報を確認しましょう。

天滝までのアクセス

住所

兵庫県養父市大屋町筏

交通アクセス

JR「八鹿」駅より全但バス・若杉行きに乗車し50分「天滝口」バス停下車(天滝まで徒歩約60分)

公式サイト

https://www.yabu-kankou.jp/sightseeing/tendaki

地図

神戸ハーバーランド

ハーバーランド

神戸ハーバーランドは、神戸の中心市街地のやや西側にあり、ショッピングやグルメ、映画館、アミューズメントスペースなどの大型複合施設が充実している神戸有数の観光・ショッピングエリアです。

クルーズ船コンチェルトなどが接岸する高浜岸壁などは潮風に吹かれながら散策する絶好のポイントです。

神戸モザイク

神戸モザイクは、三菱倉庫の倉庫跡地に開店した大型アミューズメントモールです。

海と運河に囲まれた三層構造の建物に、ショッピングやレストランなど各施設を備えています。

モザイク大観覧車

モザイク大観覧車では上空50メートルの高さから神戸の街並みや神戸大橋、六甲山を眺められます。

日没後には美しい夜景が楽しめ、夜には約12万個のLEDを使用したイルミネーションがカラフルに変化します。

神戸ポートタワー

神戸ポートタワーは、神戸のランドマークで世界で最初のパイプ構造とされる鼓型の美しい外観が特徴です。

最上階の展望室からは神戸港と市街地、六甲山系の大パノラマが望めます。

現在は改修工事中ですが、覆われているシートにはタワーのシルエットが描かれており夜間にはプロジェクションマッピングが投影されます。

神戸港クルーズ

神戸港を周遊するクルーズ船が、ハーバーランドから多数出港しています。

気軽に乗れる観光船や優雅なディナークルーズが楽しめるレストランシップなど、バリエーションのあるクルージングが楽しめます。

神戸ハーバーランドは、神奈川のみなとみらいと趣向が似ており、観光やレジャー、グルメ、映画、音楽など、1ヶ所で多くのことを楽しむのには最適なスポットです。

また水遊びや絵本ラリーなど子ども向けのイベントもあるため、とくに小さな子どものいるファミリー層には大きな移動をすることなく1日でさまざまなことが堪能できるのではないでしょうか。

神戸ハーバーランドまでのアクセス

住所

神戸市中央区東川崎町1

交通アクセス

JR神戸線「神戸」駅の中央口を南へ出てすぐ

神戸市営地下鉄海岸線「ハーバーランド」駅下車すぐ

公式サイト

https://harborland.co.jp/

地図

兵庫で触れる自然美と造形美まとめ

天滝の近景

兵庫県と聞くと神戸の街並みが浮かびますが、当時滝巡りにはまっていた筆者が天滝を見るのが兵庫を旅する本来の目的でした。

まさにその名の通り、天から勢いよく下りていくかのような迫力ある滝です。

また玄武洞を目にした時にはその波打った美しい曲線に釘付けになり、彫刻のように自然が創り上げた造形美は神秘的で、そこから放たれる大地のエネルギーを全身に浴びたような気がします。

旅の最後は、兵庫県おなじみの神戸ハーバーランドへ。

どこか懐かしい港町を思い出させる風情で、ポートタワーやオリエンタルホテルの光を眺めながら兵庫の旅を終えました。

街へ行くなら神戸ですが、やはり日頃の疲れを癒すには静かな渓谷や滝、洞窟などへいき自然からのエネルギーをもらってくるのもいいでしょう。

※使用カメラは、Cannon EOS 5D MarkⅡ

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