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勤労感謝の日となった意外な風習とは?労いと感謝の気持ちを込めたギフト選び

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余暇にベンチで読書する男性

11月下旬にある国民の祝日、勤労感謝の日。

勤労感謝の日と聞くと、その名の通り働く人に感謝を示す日と思い浮かべる方も多いでしょう。

実は、勤労感謝の日は、あるお祭りから生まれた祝日です。

今回は、勤労感謝の日ができた由来や意味、当日に行われるイベントなどを紹介します。

また、30~50代の男性・女性への労いや感謝の気持ちを込めた、おすすめのプレゼントについてもまとめてみました。

他の年中行事・イベントについては、下記記事でまとめていますので併せてご参考ください。

勤労感謝の日とは

勤労感謝の日は、仕事に励む働く人々の勤労を敬い感謝を示す日です。

国民の祝日に関する法律(祝日法)では、「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」という趣旨で制定されています。

勤めを大切にし、働くことによって得られた成果を喜び、国民がお互いに労いと感謝の気持ちをもつことを目的とした祝日です。

勤労感謝の日とメーデーの違い

勤労感謝の日とは別に、毎年5月1日に行われる労働者の祭典「メーデー(May Day)」とはどう違うのでしょうか?

まず、国民の祝日にあたる勤労感謝の日に対し、メーデーは国民の祝日にはなっていません。

メーデーとは、世界中の労働者が賃金の引き上げや労働時間の短縮など、労働環境の改善を求めてストライキやデモを起こし訴える行動です。

日本のメーデーは、労働者の権利を主張する日という意味合いは含みつつも、参加者によるブースの出展や参加者同士の交流といったイベントの開催が一般的なようです。

メーデー

勤労感謝の日はいつ?

1948年(昭和23年)の祝日法により、勤労感謝の日が祝日として制定されました。

勤労感謝の日は、毎年11月23日に定められている国民の祝日です。

また、1年の中では最後の祝日であることも勤労感謝の日の特徴の1つです。

年によって日付が変わるハッピーマンデー制度は適応されていなく、勤労感謝の日は毎年固定で11月23日と決められています。

その理由は後述しますが、「新嘗祭(にいなめさい)」というお祭りが関係しています。

成人の日や海の日のように祝日を月曜日にしたハッピーマンデー制度については、下記記事で詳しく解説していますのでご参考ください。

勤労感謝の日カレンダー

勤労感謝の日の起源、由来

勤労感謝の日と聞くとその名の通り、労働できることに感謝する日、働く人を労う日といったイメージをもつ方も多いでしょう。

しかし、勤労感謝の日は、実はまったく別の由来や意味があります。

勤労感謝の日は、もともと「新嘗祭(にいなめさい)」という五穀豊穣を祝う風習が起源とされています。

新嘗祭は、農作物の恵みに感謝する宮中行事であり、日本書紀にも記載されているほど古くから伝わる伝統行事です。

収穫した農作物を神様にお供えしたり、天皇に召し上がってもらったりすることが本来の習わしで、全国各地で新穀が収穫される10月から12月にかけて、作物への感謝を示す行事が行われています。

そして戦後、「天皇の宮中行事と国民行事を切り離す」というGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の考えにより、1948年(昭和23年)から「新嘗祭の日」を廃止し、国民の祝日である「勤労感謝の日」へと変わりました。

五穀豊穣

勤労感謝の日に催される行事

勤労感謝の日には、全国各地でさまざまな行事やイベントが開催されています。

新嘗祭

勤労感謝の日の起源となった新嘗祭(にいなめさい)は、五穀豊穣を祝う風習で飛鳥時代から現在に至るまで続いているとされています。

毎年11月23日になると、全国各地の神社でその年の収穫をお祝いするとともに、翌年の豊作を願うため、神様に喜びと感謝、祈願を伝える儀式が行われます。

伊勢神宮や明治神宮では、その年に収穫した新穀や農作物をご祭神である天照大神に奉納するため、毎年多くの観光客が参拝に訪れることで有名です。

どぶろく祭り

どぶろく祭りは、新米から作ったどぶろくを奉納する祭りで、毎年10月から勤労感謝の日まで全国各地の神社で催されます。

神社や祭り会場では、新嘗祭にお供えする新穀と一緒に新米で作ったどぶろくも神様に奉納し、参拝者にもどぶろくや濁り酒などが振る舞われます。

合掌造りで知られる岐阜県の白川郷で催されるどぶろく祭りは、毎年多くの観光客でにぎわいを見せる大きな祭りで知名度が高いです。

上記以外にも、一部の神社では新嘗祭やどぶろく祭りと誤解されないように名前を変えて独自の行事を行っていることもあります。

また、美術館や水族館などの各種施設で入場料を割引したり、庭園を無料開放したりしていることもありますので、各公式サイトをチェックしてみてください。

勤労感謝の日に喜ばれるプレゼント

勤労感謝の日は、労いと感謝の気持ちを込めて、お世話になっている方にプレゼントを贈る人も多いようです。

互いの勤労に感謝し合う日として、この機会に感謝の気持ちを伝えてみるのも粋な計らいだといえます。

30~40代男性には実用的なアイテム

働き盛りの30~40代男性には、実用的な贈り物が喜ばれます。

海外ブランドのネクタイや財布など、仕事だけでなく私生活にも使えるアイテムがおすすめです。

国内外の高級腕時計や、高級ブランドのバッグ・小物なら間違いありませんが、それらを贈ると予算以上に高額なプレゼントになってしまうため、腕時計やバッグ、靴をメンテナンスできるお手入れアイテムがよいでしょう。

30~40代女性には美容アイテム

美容に念入りの30~40代女性には、自分自身をしっかりとケアできるアイテムが重宝されます。

高級ブランドの小物や美容家電がよさそうですが、高額になり好みも分かれるため、美白や美肌が期待できる高級化粧品や入浴剤など品質のよい日用品が使いやすいでしょう。

高級スイーツも人気が高い贈り物のひとつで、1粒1000円前後のチョコレートなどは普段買う機会がないだけにおすすめです。

50代男性には上質で希少なアイテム

50代男性にプレゼントを贈る場合は、シンプルながらも、機能性や高品質を重視したプレゼントがよいでしょう。

相手の趣味や趣向を取り入れたオーダーメイドやオンリーワンのアイテムも、人生経験が豊富な50代男性に喜ばれることでしょう。

お酒が好きな相手であれば、年季ものの焼酎やワインでもよさそうです。

50代女性にはリラックスタイムを

50代女性には、実用性のあるプレゼントも素敵ですが、ゆとりを感じさせる贈り物が喜ばれそうです。

その定番ギフトといえば、豪華なプリザーブドフラワーやフラワーボックスで時期的にも秋の旬であるバラが選びやすいでしょう。

また、エステやレストランのギフト券も、上質なプレゼントといえます。

何を贈ったらいいか悩んだときは

相手の好みやほしいものがわからない、気分を害してしまうかもしれないと思うと、何を贈ったらいいのか悩む方も多いでしょう。

そんな時は、相手が好みのアイテムを選べるカタログギフトがおすすめです。

自分へのご褒美も

勤労感謝の日は、仕事への努力や成果を祝う日ですので、自分へのご褒美に何か高価な物を買ってあげるのもよいでしょう。

余暇を過ごす女性

終わりに

毎年11月23日に制定されている国民の祝日、勤労感謝の日。

その名の通り、働くことや仕事そのものを大切な習慣として重んじ、国民が互いに感謝を示し合う日として定められた祝日です。

もともとは、五穀豊穣を祝う天皇の宮中行事である「新嘗祭」が由来ですが、神様や周囲の方々への感謝の思いを忘れない点では同じ意味ともいえます。

仕事に励む家族や友人、同僚など、労働できる喜びに感謝と労いの気持ちを胸に過ごしたいものです。

そして、勤労感謝の日は年内最後の祝日でもあり、1年の締めくくりとして自分へのご褒美にもぴったりの祝日といえるでしょう。

以下の記事では、国民の祝日に関する法律(祝日法)で定められた祝日について紹介しています。

元旦や成人の日、敬老の日、スポーツの日など、それぞれの祝日には意味や由来があり、時代の流れによって変わってきたところもあります。

日本における祝日の仕組みや変遷、ハッピーマンデー制度の意義など、祝日を有意義に楽しむためのご参考になれば幸いです。

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