贈り物として定番の1つである花のギフトは、誕生日や結婚・母の日・敬老の日などお祝いに多く選ばれています。
中でもプリザーブドフラワーは枯れない花として長く飾っておける魅力があり、近年ではギフトに選ぶ方も多いです。
しかし、受け取る人の中には嬉しくないと思う方もいるそうでどんな理由があるのでしょうか。
今回は、プリザーブドフラワーをもらって嬉しくない理由・嬉しい理由をまとめてみました。
その中で、どういったシーンにプリザーブドフラワーを贈るのが適しているのか適さないのか解説していきますのでご参考になれば幸いです。
\温かみのあるフラワーギフト/
プリザーブドフラワーが嬉しくない理由
プリザーブドフラワーを受け取っても嬉しくないと感じる人には、どんな理由があるのでしょうか。
プリザーブドフラワーをギフトにもらっても嬉しくない理由として最も多いのは、主に以下の例です。
生花の方が好き
生花の方が好きという人は、自然そのものの質感と香りがすることが大きな理由と考えられます。
プリザーブドフラワーは特殊な加工により香りや匂いはあまりしませんが、生花に近い加工を施している特徴があります。
香りにこだわりがなければ、生花のような質感に加えて生花より長く飾っておける意味では喜ばれるでしょう。
手入れや管理が大変そう
プリザーブドフラワーは一見すると手入れや管理が必要に思われることも多いですが、実は手間がかかりません。
例えば、透明なガラスドーム型やフレーム型はそのまま、ボックス型も蓋を開けるだけで飾っておけます。
逆に生花の花束を受け取った場合、花瓶を用意したり水切りをしたりするほか、定期的な水やりや枯れた時の処分も必要です。
水切りとは
花を花瓶に生ける前に行う水切りは、花材の最下部に水に浸した状態で茎先を少し切ることです。
置き場所や処分に困る
部屋に装飾品を飾る習慣がない人には置き場所に、また花にあまり興味がない人には処分に困ってしまうかもしれません。
しかし、花瓶や水が必要な生花の花束に比べると、プリザーブドフラワーはコンパクトなため飾るスペースもそんなにとりません。
またプリザーブドフラワーは色が褪せるまではいつでも廃棄が可能なため、処分することに気を遣う必要はないといえます。
好みの種類や色がある
長く花を楽しめることでプリザーブドフラワーを選んでくれた気持ちはすごく嬉しい反面、好みの種類や色ではないという場合もあります。
その人の趣味や嗜好を理解している場合には、1つの選択肢として検討してもよいでしょう。
風水的に縁起がよくない
プリザーブドフラワーをもらうことは個人的に嬉しい気持ちがあるけど、風水的によくないと聞いていて素直に喜べない方もいます。
生花のような状態を保つプリザーブドフラワーは、加工を施している時点で花としての生命活動は終えていると扱われることから相手が風水や占いなどを気にするタイプなのか確認しておくとよいでしょう。
もらって嬉しくない他の理由
他にはそもそも花に興味がない、自分のこだわりのインテリアがある、といった理由もあるでしょう。
一方、悪くなってしまうもののため捨てる時に困るという意見もありますが、プリザーブドフラワーは特殊な加工により生花の華やかな状態を保ついるため5年は飾っておけます。
また、ほこりがかぶってしまうという理由も見られますが、プリザーブドフラワーは鑑賞用としても基本的にガラスケースやボックス型が多いです。
ブーケの形で花が剝き出しになっていても、柔らかい筆などではらうだけです。
プリザーブドフラワーが嬉しい理由
では、プリザーブドフラワーを贈られて嬉しい人にはどんな理由があるのでしょうか。
プリザーブドフラワーをギフトにもらって嬉しい理由として多いのは、主に以下の例です。
自分では買う機会がない
花にこだわる方ではない限り、プリザーブドフラワーを自分ではなかなか買わないということが多いです。
また花やインテリアにあまりお金を使わない方や選び方がわからない方にとっても、おしゃれで部屋に映えるアイテムをもらえたら嬉しいでしょう。
華やかでインテリアになる
インテリアの知識やセンスに自信がない方には、部屋を彩るアイテムをもらえたら嬉しいでしょう。
インテリアグッズとして何を飾ればいいのかわからない方にとっても、自分ではまず購入する機会がないプリザーブドフラワーをもらえると、部屋の雰囲気がいつもと違って華やぎます。
手入れが必要ない
プリザーブドフラワーは手入れも管理も必要がなく、そのまま長く飾っておける点でも扱いやすい贈り物です。
生花も好きだけど花瓶がなかったり水を入れ替えたりする手間もあるため、花を飾りたい時にプリザーブドフラワーならそのまま飾っておくだけで済みます。
生花と違って長持ちする
生花の場合は数日で萎れたり枯れたりして処分が必要ですが、プリザーブドフラワーであれば長持ちするため場所を選ばず飾りやすいです。
部屋に色を入れたい時、自分では購入しないプリザーブドフラワーを贈られると飾るきっかけにもなります。
また室内に飾れるグッズの中でも、プリザーブドフラワーは比較的劣化の少ないものであるため持っていて困らないでしょう。
記念としても特別感がある
生花は数日で処分する必要がありますが、プリザーブドフラワーは最低でも5年間は保存が可能です。
特殊な加工により生花の状態を保ったまま、長く楽しめる華やかなプリザーブドフラワーは記念にもなります。
また自分では購入することのないプリザーブドフラワーをプレゼントされると、より特別感を感じるでしょう。
もらって嬉しい他の理由
生花は香り・匂いが気になるため、花のギフトであればプリザーブドフラワーの方が嬉しいという声もあります。
生花でも部屋に飾ると華やかになりますが、プリザーブドフラワーは生花では表現できない色合いや形状、組み合わせが豊富でオリジナリティーのある雰囲気が魅力の1つです。
他にはもともと花が好きであること、気持ち・気分が明るくなる、といった理由も考えられます。
プリザーブドフラワーを贈るのに適さないシーン
プリザーブドフラワーは、生花のような美しい状態を長く楽しめるのが魅力です。
しかし、もらって嬉しくない・嬉しい理由だけでなく、ギフトとして贈るのに適さない・避けるべきシーンがあります。
プリザーブドフラワーを贈る時、以下の点にも注意しましょう。
退職祝い
生花のような質感でお祝いにも向いているプリザーブドフラワーですが、退職祝いで贈るのは失礼にあたる場合があります。
転職や結婚などどういう退職の理由があっても、次の人生を歩もうとしている中で前職となる現在の職場での思い出や記憶を残すものが好ましくないという考え方もあるためです。
生花であれば美しく咲いている間に前職の思い出を楽しみ、枯れて処分した後は新たな人生に向かって前へ進む気持ちの切り替えの一助にもなるでしょう。
そのため、退職祝いには生花での贈り物が望ましいです。
定年退職のお祝い
前述の退職祝いと同じく定年退職も次の人生への出発点ともいえるため、長く飾っておけるプリザーブドフラワーを贈るのは適さないと考えられます。
生花であれば華やかに咲いている間は思い出に浸り、枯れて処分した後は次のステージに向かって前進する気持ちの切り替えにもなるでしょう。
なお、記念として飾っておきたい人に長く楽しめるプリザーブドフラワーは喜んでくれるため、贈る相手の嗜好をあらかじめ確認することをおすすめします。
お悔やみ・お供え
近年ではお供え用にアレンジされたプリザーブドフラワーも増えています。
プリザーブドフラワーは水を取り替える手間がなく、花粉が仏壇に落ちることもありません。
なお、葬儀の場に飾る花は生花が一般的です。
地域の風習や宗教によってもマナーは異なり、プリザーブドフラワーは失礼になる可能性があるため避けた方がよいでしょう。
快気・全快祝い
快気祝いや全快祝いというのは、入院や療養をしていた方が退院や回復の報告を兼ねてお見舞いのお返しをすることです。
病を水に流すという言葉があるように食品や生花などの消え物を贈るのがマナーですが、近年では生花の持ち込みを禁止している病院や施設も増えています。
プリザーブドフラワーは生花のような質感でありながら香りがあまりなく、病原菌もほとんど発生しないため好まれることもありますが、相手の価値観やシチュエーションに問題ないか検討しましょう。
風水を気にする人
風水では一般的に、生花の方がよい運気を引き寄せる力が強いとされています。
特に自宅のインテリアに風水を取り入れている方には、プリザーブドフラワーを贈るのは避けた方がよいでしょう。
プリザーブドフラワーは生花を加工しているため、風水上では死んだ花としてみなされます。
風水や運勢を気にする方には、生花を贈るのがおすすめです。
失礼になってしまう可能性のあるシーン
他にもプリザーブドフラワーを贈ることに問題がなさそうなシーンでも、花の種類や色の選び方によっては、失礼になってしまう可能性があります。
結婚祝い
結婚祝いにプリザーブドフラワーを贈ることは思い出に残り、新居で花のある生活を楽しめるため贈り物にふさわしく思えますが、花言葉で見ると適さない花もあります。
例えばバラはプリザーブドフラワーでよく用いられる定番の花材ですが、黄色いバラの花言葉は「嫉妬」、赤いバラの花言葉は「あなたを愛しています」となります。
またアジサイには「移り気」という花言葉があり、キクは仏花のイメージが強いため結婚祝いには避けた方がよいです。
さらに、ガラスや陶器の割れやすいケースは「(縁を)切る・割れる・壊れる」を連想させるため、結婚祝いには失礼にあたる可能性があります。
鉢植えも同様で、木製のバスケット型やプラスチックのクリアケースであれば問題ないでしょう。
生花のような美しい状態が長続きするプリザーブドフラワーは結婚祝いに向いていますが、贈る際には花の種類や色、容器に配慮しましょう。
開業・開店祝い
開業や開店のお祝いに花を贈るのは一般的に多いため、枯れることのないプリザーブドフラワーは縁起のよい贈り物です。
ただし、赤色は火事や赤字を連想させるため、赤い花を贈るのは避けましょう。
赤以外の花で会社や店舗のコンセプトに合う花を選ぶと、インテリアとして長い間飾っておくことができます。
入院・静養のお見舞い
入院されている方や静養されている方へのお見舞いに、プリザーブドフラワーを贈ることは問題ありません。
ただし、鉢植えに見えるアレンジメントは避けましょう。
鉢植えは根を張るため、「根付く」が「寝付く」という意味を連想させ、病気やケガを長引くことを暗示させてしまうことからお見舞いには適さないとされています。
また死や苦を連想させるシクラメン、花が丸ごと落ちるツバキ、仏花でもあるキクなど縁起が悪いとされている花にも注意が必要です。
プリザーブドフラワーを贈るのに適しているシーン
プリザーブドフラワーには贈るのに適さないシーンや失礼になる場面がありますが、ではどのようなシーンで贈るのが適しているのでしょうか。
誕生日・記念日
誕生日や結婚など1年に1度の大切な記念日にプリザーブドフラワーを贈られると、幸せな気持ちで過ごせることでしょう。
相手の好みやイメージに合ったアレンジを選ぶと喜ばれますし、生花のような質感で長く保存できる華やかなプリザーブドフラワーはサプライズにもなります。
入学・卒業や就職祝い
入学・卒業祝いや就職祝いなど、人生の門出を祝うギフトといえば花です。
中でもプリザーブドフラワーは飾った時の部屋が明るくなるため、就職や入学など新生活への期待がますます高まります。
数日で枯れてしまう生花とは違い、最低でも5年は飾っておけるため記念として長く楽しめます。
開業・開店祝い
開業・開店祝いに花を贈るのは華やかな雰囲気で活気づけになるため、長い繁栄の願いを込めてプリザーブドフラワーが適しています。
ただし前述の通り、赤は火や赤字を連想させるため、赤色の花や装飾を取り入れないアレンジメントのプリザーブドフラワーを贈るのがおすすめです。
会社や店舗のコンセプトに合う花でスタンドや壁掛けのタイプを選ぶと、インテリアとして飾ることができます。
またプリザーブドフラワーは香りがあまりなく花粉も飛ばないため、特に飲食店のディスプレイとしてもおすすめです。
季節の行事・イベント
梅雨シーズンならアジサイ、夏ならヒマワリ、母の日ならカーネーションといったように、季節の行事・イベントに合わせてプリザーブドフラワーをプレゼントするのもおすすめです。
ハロウィンならオレンジと黒、クリスマスなら赤やグリーンの色を組み合わせたアレンジなど、行事・イベントのシンボルカラーや装飾小物を取り入れたプリザーブドフラワーを贈るのもオリジナリティーあふれる贈り物になります。
どんな種類や色のプリザーブドフラワーを贈るといいのか選び方については、下記記事をご参考ください。
入院・静養のお見舞い
入院や静養されている方へのお見舞いには、飾るだけで気分が明るくなる花が最適な定番のギフトです。
生花に比べると花瓶への移し替えや水の交換などの手入れが必要なく、長期入院をされている方にとっても生花のような美しい状態のまま長く飾っておけます。
ただし前述の通り、鉢植えのアレンジのほかシクラメン・ツバキ・キクなどといった縁起が悪いとされている花は避けましょう。
また、病院によっては花の持ち込みを禁止している場合もあるため、お見舞いの際には事前の確認が必要です。
相手を思いやるプリザーブドフラワーを
花は自分で買う機会が少ないことから、人にプレゼントされると特別感があり気分が明るくなります。
中でもプリザーブドフラワーは、生花の質感を保った見た目の美しさやインテリアの1つとして長く楽しめることでも人気のギフトです。
生花では生み出せない色を表現することも可能なため、おしゃれで華やかなアレンジのプリザーブドフラワーは感動を呼ぶサプライズにもなります。
しかし人によって好みが分かれるように、贈るシーンによって喜ばれることもあれば失礼にあたることもあります。
記念日やお祝いなどおめでたいシーンにプリザーブドフラワーを贈る時には、ちょっとした心配りを頭に入れておきながら相手のことを考えて選びたいものですね。
以下の記事では、プリザーブドフラワーとは何か、特徴やメリット・デメリットの基本情報について解説しています。
また日本初プリザーブドフラワー専門店のベル・フルールや、石川県に店舗を構えるベルビーフルールについても紹介していますので併せてご参考ください。