
母の日に比べると、少し影が薄いと考えられがちな父の日。
しかし父の日は、お父さんや義父に日ごろの感謝を伝える大切な日であることに変わりはありません。
お子さんがいる旦那さんや義兄もお父さんです。
今回は、父の日について知ってもらうために父の日の由来や贈る定番の花を解説し、おすすめギフト5選を紹介します。
父の日はいつ?
父の日は毎年、6月の第3日曜日です。
今年、2023年は6月18日(日)が父の日となります。
父の日を知って、うっかりしていたということがないようにしましょう。
父の日よりも先にくる母の日が5月の第2日曜日のため、父の日も第2日曜日と思ってしまう方が多いので気をつけてください。
そんな「父の日」ですが、いつ生まれ、どこで始まったのでしょうか。
そして日本や世界にも、同じように父の日があるのでしょうか。
次の記事では、父の日が誕生したきっかけや日本での始まりを説明します。
父の日が誕生した由来
父の日は、アメリカ発祥の祝日です。
ワシントン州に住んでいたジョン・スマート・ドッド夫人が、男手ひとつで自分と兄弟たちを育ててくれた父を褒め称えるために、誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけといわれています。
母に感謝する日があるなら父にも感謝する日があるべきだ、と牧師協会に嘆願し、その思いによって1910年6月19日に、初めて父の日の式典が開催されたといわれています。
それから歴代の米大統領による演説や告示を経て次第に多くの人たちが知るきっかけが生まれ、1972年の6月の第3日曜日に「父の日」が国の記念日(祝日)として正式に制定されました。
日本や世界での父の日
日本に父の日が導入され始めたのは、1955年頃です。
当時はまだ認知度が低く、現在のように一般的な行事として広まったのは1980年代に入ってからだといわれています。
百貨店やデパートなどの大型商業施設が販売戦略の一環として取り上げ、そこから父の日が広く浸透していったのだそうです。
ちなみに母の日は1949年頃から始まったので、だいぶ遅れての始まりになります。
実は日本のほかに、アメリカやイギリス、フランス、中国などが6月の第3日曜日とされています。
台湾は8月8日で、これは「パパ」と中国語の「八八」の発音が似ていることに由来しているそうです。
イタリアやスペインなどカトリック系の国では「聖ヨセフの日」である3月19日で、ロシアでは軍人・退役軍人に感謝する「祖国防衛の日」(2月23日)が父に感謝する日となっています。
父の日に贈る定番の花は?
母の日に贈るプレゼントといえば、カーネーションが定番だと浮かぶことでしょう。
特に赤のカーネーションは、母の日を代表する花のイメージが強いです。
実は父の日のプレゼントにも象徴とされている定番の花があり、アメリカではバラが一般的だとされています。
これは父の日誕生のきっかけとなったドッド夫人が、亡き父親の墓前に白いバラを供えたことに由来しています。
アメリカでは母の日に、お母さんが健在である場合は赤のカーネーション、亡くなっている場合は白のカーネーションを贈ることが一般的とされています。
その母の日と同じようにお父さんが健在であれば赤いバラを、亡くなっていれば白いバラを贈るのだそうです。
一方、日本で父の日に贈る花は、黄色のバラが一般的です。

これは、1981年に設立された日本ファーザーズ・デイ委員会が、毎年父の日に開催する「ベスト・ファーザー・イエローリボン賞」が影響しているといわれています。
黄色は幸福や喜びの象徴であり、愛する人の無事を願うという意味が込められているためです。
そのことから、父の日には黄色のバラをプレゼントとして贈ることが定着しました。
黄色のバラには「献身」「さわやか」といった花言葉もあり、お父さんに贈る花としてピッタリだと思いませんか?
ただ、決してバラではなければならないということでもありません。
黄色のバラと並んで人気なのが、ヒマワリを使った花束やアレンジメントです。
ヒマワリは夏を象徴する花のひとつで、太陽を思わせる黄色い花びらは見ているだけでも元気になりますね。
夏らしくなってくる父の日に贈る花としては季節も合っています。
ヒマワリの花言葉は「憧れ」「敬慕」「あなただけを見つめる」などがあります。
お父さんへの尊敬の気持ちを表現することができますし、いつも家族を明るく照らしてくれるようなお父さんならイメージに合うことでしょう。
花以外のおすすめギフト
黄色のバラやヒマワリではなくても、お父さんが普段使うようなアイテムや趣味に使う道具でもいいでしょう。
相手によっては高価すぎても逆に気を遣わせてしまうので、買う側にとってもあまり金銭的負担をかけないアイテムを選んでみました。
手土産として定番にもなっている和洋菓子も省きました。
扇子
自宅でも会社でも手軽に使えて外出はもちろん、冷房の効きが弱い室内にも役に立ちます。
甚平、作務衣
年齢を重ねるにつれ自宅でくつろぐ時間が徐々に増えていくと思うので、おうち時間をゆったりと快適に過ごすのに適しています。
7000~13000円台が目安です。
ゴルフウエア
ゴルフが趣味ならゴルフウエアもこだわるので、値の張るブランドものは喜んでくれるでしょう。
磁気ネックレス
ゴルフや釣りなどアウトドアにはもちろん、普段使いにも適しています。
焼酎セット
お酒好きなら麦焼酎と芋焼酎がセットになった最高金賞の焼酎セットで、飲み比べにも最適でしょう。
5000~7000円台が目安です。
終わりに
年齢を重ねるにつれ、仕事や友人と過ごす時間が増えたり実家を出て1人暮らしをすることになったり、父親と会話をする機会が減ってしまったという方も多いでしょう。
父の日は、家族のためにいつも頑張っているお父さんに感謝の気持ちを伝えるきっかけにもなる日です。
普段はいえない感謝の気持ちも、父の日にプレゼントを添えてさりげなく伝えてはいかがでしょうか。
筆者の父は60代で旅立ちましたが、今年夏の命日は約3年ぶりの墓参りをして、よく吸っていた銘柄のタバコと好きだった日本酒を供えていこうと考えています。
以下の記事は、国民の祝日に関する法律(祝日法)で定められた祝日について紹介しています。
元旦や成人の日、敬老の日、スポーツの日など、それぞれの祝日には意味や由来があり、時代の流れによって変わってきたところもあります。
日本における祝日の仕組みや変遷、ハッピーマンデー制度の意義など、祝日を有意義に楽しむためのご参考になれば幸いです。
-
-
祝日の種類や意味、ハッピーマンデー制度とは?3連休になる日とならない日の違い
2023/11/21