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雨降る季節を彩る、関東の紫陽花スポット

2023年6月5日

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ジメジメとした梅雨の時期、憂うつな気分に彩りを与えてくれる紫陽花(アジサイ)。
雨の日だからこその魅力を発揮するアジサイは、和の風情もあり日本中で愛されています。

中でも特に、都内からも日帰りで訪れることができる鎌倉は、日本有数の紫陽花スポットとして人気があり、国内外から訪れる多くの観光客で賑わいます。

今回は、全国の多数ある紫陽花スポットの中から、関東エリアに絞って特におすすめの場所を紹介します。
人混みを避けて広々としたアジサイ風景なら清々しい気持ちになるでしょう。

鎌倉の紫陽花スポットは別の記事にありますので、そちらも合わせてご覧ください。
海も望める鎌倉の紫陽花スポットで、梅雨の沈む気分を吹き飛ばそう

小田原城

小田原城の本丸東堀では、約2500株のアジサイが植えられており、例年通りであれば6月上旬から中旬にかけて見頃になります。

小田原城天守閣の前を下りた本丸東堀の石垣に青や白、ピンクなど上品な色のアジサイが一面に広がる景観は圧巻です。
一段高くなった場所には小田原城天守閣が見え、それを取り囲むようにアジサイが咲きます。
真っ白な城とアジサイの組み合わせは、歴史情緒あふれる珍しい景色で新鮮です。

そして、アジサイの見頃に合わせて「小田原城あじさい花菖蒲まつり」が開催され、同時期に見頃となる約1万株のハナショウブも楽しめます。

期間中は毎日、ハナショウブとアジサイを照らすライトアップも行われます。
園内での照明演出は、日中の華やかさとはまた違う幻想的な光景が楽しめます。
詳しく知りたい

小田原城
住所:神奈川県小田原市城内3-2
交通アクセス:JR小田原駅から徒歩10分
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開成あじさいの里

開成町にある「あじさいの里」では、東京ドーム3.6個分の広大な水田を彩る5000株のアジサイが広がります。
あじさいの路を抜けると、時代を越えて広がる茅葺き屋根の瀬戸屋敷など趣のある風景が広がります。

6月中旬に開催される「開成町あじさいまつり」では、開成町商工振興会による約6メートルの見晴台が設置されます。
田園風景とアジサイのコントラスト、天気が良い日は富士山も見ることができます。
有料ですが、見晴台から見える景色を楽しみたいところです。

開成町は、1977年にアジサイが町の花として制定され、「あじさいの里」が誕生しました。
未整備だった農業振興地域で、1983年よりアジサイの名所にはない田園と風景を作ろうと水田地帯の農道・水路沿いに当初は約1500株のアジサイを植栽しました。
翌年の1984年には3600株、合計5000株を植栽しました。
植栽対象面積は17ヘクタール、植栽延長は10.6キロメートルに及び、種類は主にガクアジサイとセイヨウアジサイです。
田植え直後の緑一色に染まった田園とアジサイの花が虹色に咲き誇るあじさいの里が開成町に誕生しました。

開成あじさいの里
住所:神奈川県足柄上郡開成町延沢773
交通アクセス:
小田急線「開成」駅より徒歩40~50分
開成町あじさいまつり期間中はシャトルバス(有料、所要時間10分)を運行
JR線・小田急線「松田」駅より徒歩25分、または箱根登山バス関本行き(8分)吉田神社入口下車徒歩1分
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相模原北公園

相模原北公園では、アジサイが相模原市の「市の花」でもあることから、1999年に市の人口が60万人を超えたことを記念して「アジサイ園」が開設されました。
「和、洋アジサイの出会い」をテーマに、和品種のホンアジサイやヒメアジサイのほか、アメリカやスイスなどの外国種をあわせて約200種・10000株のアジサイが植えられています。
神奈川県でも屈指の紫陽花スポットで、丘の周囲が円形の遊歩道になっていて、いろいろなコースで散策できます。

相模原北公園のアジサイ園は、原産地ごとに以下の3つのエリアで構成されています。

アジサイの山…日本産
友好のステージ…北米産
アジサイの丘…西洋産

相模原北公園のアジサイは、例年6月初旬にヤマアジサイが咲き始め、6月中旬にガクアジサイや西洋アジサイ、下旬には遅咲きのアナベルが見頃を迎えます。

そんな種類豊富なアジサイ園ですが、その中でも一番の見どころは白と薄いグリーンの花を咲かせる北アメリカ原産のアナベルでしょう。

白から薄い黄色、グリーンのグラデーションを描くように一面に広がる圧巻の景観は、まるで白い絨毯でため息が出るような見事さです。
公園一帯を白く染めているアナベルは、見る角度や太陽の照らし具合によって見える表情が変わるのであらゆる角度で眺めてみてください。

相模原北公園
住所:相模原市緑区下九沢2368-1
交通アクセス:
JR相模線・京王電鉄相模原線「橋本駅」から神奈川中央交通バス(神奈中バス)「北公園入口」下車徒歩2分
①番乗り場:橋57・田名バスターミナル行(榎戸経由)乗車約8分「上中の原団地」下車5分または橋57・望地キャンプ場入口行(榎戸経由)乗車約8分「上中の原団地」下車5分
②番乗り場:橋36・上大島行(六地蔵・九沢自治会館前経由)乗車約8分「上中の原団地」下車5分または橋34・上溝行(作の口・六地蔵経由)乗車約8分「上中の原団地」下車5分
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相模原麻溝公園

相模原麻溝公園では、主に5つのゾーンに分かれて約200種・7400株のアジサイが植えられています。
樹林広場では散策路が整備され両端にアジサイが咲き、花の谷周辺ではアジサイ以外の花とともにカラフルなエリアに包まれます。

見頃の時期にはアジサイフェアが開催され、アジサイ花鉢展示やアジサイ園芸相談、アジサイ苗の配布などさまざまなイベントが行われます。
花の谷から子供の広場方面へ歩いていくとアナベルが観られ、公園入口付近一帯をアナベルが埋め尽くしています。

相模原麻溝公園のシンボルとなっているグリーンタワー相模原(展望塔)を背景にアジサイの風景も収めることができます。
タワー自体は高さが55メートルあり、展望室の高さは38メートルです。

相模原麻溝公園に隣接する相模原公園では、同じ時期にハナショウブが見頃を迎えるのでついでに足を延ばすことをおすすめします。

相模原麻溝公園
住所:相模原市南区麻溝台2317-1
交通アクセス:
JR原当麻駅から徒歩約20分
小田急線相模大野駅から女子美術大学行きバス「総合体育館前」下車徒歩2分
JR相模原駅から相武台前駅行きバス「総合体育館前」下車徒歩2分
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飛鳥山公園

東京都北区にある飛鳥山公園は、渋沢栄一ゆかりの地として知られています。
飛鳥山公園の山裾に京浜東北線の王子駅から上中里駅を結ぶ道「飛鳥の小径」があり、約350メートルの線路沿いにカラフルなアジサイが美しいグラデーションを作り出しています。

飛鳥の小径には、ガクアジサイ、セイヨウアジサイなど約50種約1300株のアジサイが植えられており、反対側には電車が通っています。
線路沿いなのでフェンスがあり、アジサイと電車が一緒に写っている写真を撮るのに挑戦してみるのもいいでしょう。

飛鳥の小径へは、JR王子駅中央口の正面に「あすかレールパーク・公園入口駅」があるので、向かって左側の道を進みます。
入り口からはアジサイを目にできませんが、線路沿いを進むと色とりどりのアジサイが見えてきます。

大人2人分ほどの幅しかない細い道となっていますが、頭の上に覆いかぶさるようにアジサイが咲くところもあり、華やかながら迫力も感じられます。
自然繁殖を繰り返す、飛鳥の小径のアジサイならではの見どころですね。

同じガクアジサイでも、花のふちがギザギザしているナデシコガクアジサイもあれば、ふちがくるんと内側に渦巻いているウズアジサイもあり、普段見られないアジサイの形を見るのもおすすめです。

公園内のアジサイは「飛鳥の小径」に比べると数が少ないですが、薄く淡いアジサイが多いのでまた違ったアジサイを見るには適しているでしょう。

飛鳥山公園
住所:東京都北区王子1-1-3
交通アクセス:京浜東北線「王子」駅中央口より徒歩1分
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終わりに

以上で、人混みを避けた関東エリアの紫陽花スポットを紹介しました。

小田原城は箱根観光にきたついでに寄ることもできますし、相模湾の近くにきたら相模原にくると良いでしょう。
また、都内観光の際にはぜひ飛鳥山公園に寄ってこじんまりとした空間に咲くアジサイを楽しめます。

関東以外でもおすすめしたい紫陽花スポットができたら追加更新します。
雨が降る日にこそ映えるアジサイは、梅雨シーズンに沈みがちな気分を爽やかにしてくれるでしょう。

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