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奥入瀬渓流や白神山地など青森の大自然を歩く…夏の散策に適した服装も解説

2023年6月15日

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奥入瀬渓流や白神山地、八甲田山など青森の大自然をトレッキング…夏の散策に適した服装とは?

本州の最北端に位置する青森県は、西に日本海、東は太平洋、北は津軽海峡と3つの海に囲まれています。

青森といえば、夏の風物詩としてねぶた祭りが全国的に知られていますが、世界自然遺産の白神山地や十和田八幡平国立公園、弘前城など有名なスポットもあります。

あらゆる観光スポットの中でも周囲を海に囲まれた青森なら、真っ先に奥入瀬渓流・十和田湖が浮かぶでしょう。

今回は、夏を涼しく過ごせる青森の奥入瀬渓流や十和田湖、世界遺産の白神山地を中心に紹介します。

大自然の中を歩きたい方にもおすすめのルートで、夏の散策に適した服装も解説していますので、ご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

颯彩(ふーあ)

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奥入瀬渓流

奥入瀬渓流は川の流れとともに生い茂る緑にも注目

深い自然林に覆われた奥入瀬渓流は、十和田湖から流れ出る奥入瀬川が岩や樹林をかき分け滝や清流を作りながら、十和田湖畔の子ノ口から焼山まで約14キロ続く水の流れです。

国指定の特別名勝および天然記念物として保護されており、滝や清流、岩などたくさんの見どころがあり、次々に変化する水の流れが躍動感あふれて清々しい景色を見せてくれます。

両岸に迫る断崖は、軽石や火山灰が堆積し、熱などあらゆる条件で生成された溶結凝灰岩といわれるもので、奥入瀬の景観に迫力をもたらしています。

奥入瀬渓流は川のせせらぎとともに美しい緑のトンネルを楽しめる

奥入瀬渓流は、ハードルが高いように見えて、実は誰でも散策しやすいのが魅力のひとつです。

渓流に沿って流れとほぼ同じ高さに車道と遊歩道が整備されており、尾根や山腹の道から渓谷を眺めるのとはまた違った味わいがあります。

奥入瀬渓流の景観ポイントとして、名前がついている滝は計15ヶ所、流れは紫明渓を含めると計7ヶ所、岩は4ヶ所です。

ここからは、その数ある中でぜひ立ち寄っていただきたいポイントを紹介します。

阿修羅の流れ

奥入瀬渓流の数あるスポットでも有名なのが阿修羅の流れ

奥入瀬を代表する景色ポイントともいわれているのが、「阿修羅の流れ」です。

奥入瀬渓流の中間までくると、うっそうと茂った木立の間を、阿修羅という名の通り、激しく流れる水が造り出す景観は、とても男性的な強さを感じます。

奥入瀬渓流の阿修羅の流れは男性的な強さを感じる迫力さ

雲井の滝

奥入瀬渓流の滝の1つ、雲井の滝

高さ20メートルある「雲井の滝」は、水量も豊かで渓流沿いの数ある滝の中でも、見応えのある滝の1つです。

奥入瀬本流に落ち込む多くの滝は、支流から長い年月の間に本流の川底が浸食され、本流と支流の河床の間に大きな落差が生じてできます。

銚子大滝

奥入瀬渓流最後の滝、銚子大滝

高さ7メートルで幅20メートルもある「銚子大滝」は、水音が高らかに水しぶきをあげる堂々たる滝です。

流れ落ちる水は多量の水霧を生み、木漏れ日により数本もの光の筋をつくります。

銚子大滝は、滝の右に伸びる断層からできたといわれており、十和田湖に遡上する魚を拒み続けることから「魚止めの滝」とも呼ばれています。

奥入瀬渓流の出口を司る、銚子大滝

上記以外の滝や流れについては、下記記事を併せてお読みください。

奥入瀬渓流を歩く際の注意

奥入瀬渓流は遊歩道が整備されているものの、自然そのものを活かしているため随所に足場が悪いため注意

筆者は、昼頃に奥入瀬渓流ホテルに荷物を預けてから奥入瀬渓流をトレイルをしましたが、ホテル近くにある奥入瀬渓流の入り口「焼山」の上り坂から歩くと時間が足りないため、バスで最初の滝が見られる「石ヶ戸」まで行きスタートしました。

そこからあらゆる滝を眺めながら、出口の「子ノ口」まで歩きます。

石ヶ戸バス停近くにある休憩所から子ノ口バス停までは約9キロ、トレイルだけであれば所要時間は徒歩2時間45分くらいです。

帰りはバスで「子ノ口」から「焼山」まで戻り、奥入瀬渓流ホテルに着きましたが、注意すべきなのはバスの時刻で、最終便が16時台と早いのです。

そのことを事前に調べて知っていたため、石ヶ戸バス停からトレイルしたのですが、ホテルから近い「焼山」からトレイルしたい方は、「石ヶ戸」までは急な上り坂が続くため、朝の早い時間からスタートすることをおすすめします。

参考までに、焼山から石ヶ戸までは5.3㎞で所要時間100分です。

または、先に出口の「子ノ口」までバスで行ってから、「焼山」まで奥入瀬渓流ホテルに戻る形でトレイルした方がいいかもしれません。

レンタルサイクルもありますが、車道と滝・渓流側の遊歩道が大きく離れるポイントが幾度かもあるため、自転車を停めた場所まで戻る手間を考えると、遊歩道だけに絞って歩いた方が効率がいいでしょう。

奥入瀬渓流ホテル

奥入瀬渓流ホテルは奥入瀬渓流の入り口地点

宿決めは当初、奥入瀬渓流の入口であるこの奥入瀬渓流ホテルか、出口となる十和田湖周辺か迷ったのですが、渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテルであり、ホテルを囲むように茂る緑が素敵だろうと決めました。

後から知ったのですが、奥入瀬渓流ホテルは星野リゾートだったのですね。

ロビーでは岡本太郎作の巨大暖炉が出迎え、奥入瀬渓流を望むテラスや温泉もあり、客室からもせせらぎを聴くことができます。

食事はリンゴをモチーフにした青森らしい個性的なビュッフェや、厳選ワインと堪能するフランス料理もあります。

奥入瀬渓流ホテルのエントランスはサスペンスドラマでお馴染み

奥入瀬渓流ホテルまでのアクセス

住所

青森県十和田市奥瀬字栃久保231

交通アクセス

JR線「八戸」駅西口より路線バス・おいらせ号(十和田湖行き)で約90分、「焼山」(奥入瀬渓流ホテル)下車、徒歩約1分
JR線「青森」駅より路線バス・みずうみ号(十和田湖行き)で約120分、「焼山」(奥入瀬渓流ホテル)下車、徒歩約1分

十和田湖

展望台から望む十和田語

青森・秋田の両県にまたがる十和田湖は、奥入瀬渓流と合わせて十和田八幡平国立公園を代表する景勝地の1つです。

北の景勝地として名高く、空も周辺の山々までもすべて映し込む鏡のように美しい湖と、深呼吸したくなる開放的な大パノラマを臨むと、言葉にできないほどの感動に包まれます。

十和田湖は、約20万年前に始まった火山活動により形成されたカルデラ湖で、噴火によってできた陥没に、長い年月をかけて雨水が貯まってできたものです。

御倉半島と中山半島に挟まれた中湖では327メートルの水深で、日本では第3位の深さとされています。

十和田湖の四季は止まることなく巡り、湖を囲む風景は、新緑や紅葉の名所としても知られ、季節を満喫しに訪れる人や日常の疲れを癒しに訪れる人などであふれています。

十和田湖を一周すると景観が移り変わっていて見応えあり

十和田湖までのアクセス

住所

青森県十和田市大字奥瀬

交通アクセス

JR線「八戸」駅西口より路線バス・おいらせ号(十和田湖行き)で約120分、「子ノ口」下車すぐ
JR線「青森」駅より路線バス・みずうみ号(十和田湖行き)で約150分、「子ノ口」下車すぐ

八甲田山

日本百名山の1つ、八甲田山のトレッキングルート

八甲田山は、青森市の南側にそびえる1585メートルの大岳を主峰とする山々の総称で、日本百名山の1つです。

火山の名残りとして、地獄沼などの噴気孔跡や温泉も数多くあり、湿地帯も多く湿原植物の宝庫でもあります。

八甲田山では、3つの登山コースに分けられ、本格的な登山コースもありますが、ロープウェーを利用すれば子どもから大人まで気軽にトレッキングを楽しめるコースもあります。

八甲田山ロープウェイ山頂からの登山ルートは3つ

八甲田を知り尽くしたプロガイドの案内によるトレッキングもできるため、より魅力的な八甲田を体験できます。

トレッキングした後は、大自然に囲まれながら八甲田の個性豊かな温泉で疲れを癒やすのもいいでしょう。

八甲田ゴードライン(散策コース)

八甲田ゴードラインで広がる田茂萢岳一帯

八甲田ロープウェー山頂駅公園のある田茂萢岳一帯は、多数の池や沼が散在し、高山植物の一大宝庫となっているところで八甲田山で最も素晴らしい一つに数えられています。

この雄大な大自然を散策する道路が、ひょうたん型をしているところから「八甲田ゴードライン」という名で呼ばれており、コースが整備されているため、小学生を連れて家族でトレッキングするなど気楽に散策できます。

ゴードライン沿いの至るところに湿原が点在し、さまざまな高山植物が密生しているため自然を楽しめますが、長時間歩くことになるため履き慣れたスニーカーや登山靴を用意してください。

  • Aコース:所要時間約30分(約1.0㎞)
  • Bコース:所要時間約60分(約1.8㎞)

毛無パラダイスライン(ハイキングコース)

毛無パラダイスラインは毛無岱を周回

標高差のある上毛無と下毛無を合わせて毛無岱と呼んでおり、その毛無岱の中央部を縦走するビギナーでも楽しめる下り中心の登山ルートが「毛無パラダイスライン」です。

春・夏・秋と、季節ごとに表情を変える山々と、登山道沿いに咲き乱れる高山植物が登山客を楽しませてくれます。

特に、紅葉時期の上毛無岱から下毛無岱へと下る階段付近からの眺めは絶景です。

手軽に楽しめるハイキングコースですが、一般の登山道ですのでスニーカーや登山靴が必要です。

  • 山頂公園駅-約60分→上(第二)毛無岱入り口-約30分→下(第一)毛無岱出口-約60分→酸ヶ湯・城ヶ倉(所要時間150分=約2時間30分)

大岳登山

大岳登山は八甲田登山の最も代表的な登山コース

八甲田登山の最も代表的な登山コースで、八甲田連峰の主峰である大岳を頂点とする縦走ルートが「大岳登山」です。

総合して行程約4時間の本格的な登山ルートで、大岳山頂から望む大パノラマは登頂の達成感とともに素晴らしい展望を眺めることができます。

一般の登山道ですので、トレッキングシューズ(登山靴)が必要です。

  • 山頂公園駅-約70分→赤倉岳-約20分→井戸岳-約60分→大岳-約90分→酸ヶ湯(所要時間240分=約4時間)

※赤倉岳:標高1548メートル、井戸岳:標高1550メートル、大岳:標高1585メートル

他にも八甲田で楽しめる体験メニューがあり、下記のWebサイトから予約お申し込みできますのでご参考ください。

高々と伸びるアオモリトドマツは積雪期には樹氷で覆われて圧巻の景色

筆者は他にも寄りたいスポットがあったため、八甲田ゴードラインの60分コースを回りました。

散策途中で高々と伸びるアオモリトドマツが並ぶ様を見て、雪が積もるとこれが樹氷という景色として見られるのだと感動したのを覚えています。

八甲田ロープウェーまでのアクセス

八甲田ロープウェーから見る景色も迫力満点

住所

青森市大字荒川字寒水沢1-12

交通アクセス

夏季と冬季でアクセス方法が異なりますので、公式サイトでご確認ください。

夏季は、青森駅~十和田湖
冬季は、青森駅~酸ケ湯温泉(冬季は一部道路閉鎖によるため)

白神山地

白神山地の観光案内所、アクアグリーンビレッジANMON周辺

白神山地は、青森県から秋田県の県境にまたがる、手つかずの自然が残る山地帯の総称です。

世界有数の原生的なブナ林が自生し、さまざまな動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が自然のまま保たれていることから、1993年12月に日本で初めてのユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録されました。

約13万ヘクタールに及ぶ広大な山岳地帯のうち、約17000ヘクタールが原生的なブナ林で占められている白神山地は、トレッキングスポットとしても人気があり、自然が生み出す多くの絶景が点在するエリアです。

アクアグリーンビレッジANMON

アクアグリーンビレッジANMON付近の案内図

白神山地の観光をサポートする施設として、「アクアグリーンビレッジANMON」があります。

アクアグリーンビレッジANMONは、世界遺産登録地域でのドレッキング出発地点でもあり、各散策ルートの案内や手続き、ガイドの手配を行う観光案内所、売店や風呂、休憩所があるセンターハウス、コテージやキャンプなどの宿泊エリアを備えています。

暗門の滝

暗門の滝は、津軽の母なる岩木川の支流となる暗門川からなる3つの大きな滝です。

地元では名勝地として知られ、古くから多くの探訪者が訪れる人気のスポットです。

滝周辺は険しい岩壁に囲まれた男性的な景観で、道中に白神山地のブナ林を望める景勝地です。

暗門の滝入口から整備された暗門川の渓畔を伝い、最初の「第三の滝」から「第二の滝」、そして一番上の「第一の滝」へと至ります。

暗門の滝へは、アクアグリーンビレッジANMONを出発点とする「暗門渓谷ルート(旧:暗門の滝歩道)」があり、暗門の滝入口から渓流沿いの歩道を登り、手前から「第3の滝」「第2の滝」「第1の滝」とめぐります。

険しい岩壁の中、一面に立ち込める飛沫が、心地よく沁み込んできます。

※「通行届」の提出が必須です(提出は協力金受付所まで)
※ヘルメット(協力金受付所にて¥100)の着用をおすすめします。

暗門第3の滝(一番手前の滝)

暗門の滝で最初に見られる第3の滝(一番手前の滝)

落差:26メートル
標高差:約142メートル
標高:約240メートル
所要時間:約90分(約2.1キロ)
※2023年7月中旬頃開通予定

暗門第2の滝(真ん中の滝)

暗門の滝、第2の滝(真ん中の滝)は落差37メートル

落差:37メートル
標高差:約172メートル
標高:約240メートル
所要時間:約120分(約2.5キロ)
※2023年7月中旬頃開通予定

暗門第1の滝(一番奥の滝)

暗門の滝最後の第1の滝(一番奥の滝)は落差42メートルでパワーみなぎる圧巻の滝

落差:42メートル
標高差:未整備のため情報なし
標高:未整備のため情報なし
所要時間:約150~180分(?キロ)
※現在、未整備により通行不可となっているため、自己責任で通行届出を提出することになっているようです。

標高差はスタート地点から最高地点との差、標高はスタート地点からの数値です。

所要時間と距離はスタート地点からの往復で、状況により変わります。

片道での所要時間は、暗門入口から第3の滝まで45分→第2の滝まで10分→第1の滝まで15分が目安です。

基本的にハイキングではなくトレッキングコースとなっており、足場の多い箇所もあるため、靴底が硬めのトレッキングシューズを履くことをおすすめします。

白神山地のブナ林

白神山地のブナ林

白神山地のブナ林は、ブナを主体とする天然林で高い環境保全機能を備え、多くの野生動物が生息する豊かな森林です。

約17000ヘクタールものある広大なブナ林で、地質としては約8000年前か9000年前からあるといわれています。

人の手が加えられていないこの原生的なブナ天然林が、世界最大級の規模で分布していることから純度の高さや優れた原生状態の保存、動植物相の多様性で世界的に特異な森林であることが認められ、世界遺産に登録されています。

世界遺産のブナ林散策

アクアグリーンビレッジANMONを出発地点として世界自然遺産登録地域内に作られた遊歩道で、雄大な白神山地の自然を気軽に体感できる散策道です。

足元のフカフカの腐葉土は、ブナの葉が長年積み重なったものです。

雪がまだ歩道に残る時期から散策でき、萌黄色のブナの芽吹きや春の植物を見られるなど、春・夏・秋を通じてブナ林とその林床植物を観察できます。

所要時間

小回り 約1km(約15~約20分)
大回り 約2.2km(約60~90分)
小回り+大回り(約90~120分)

時間や体力的に余裕がある方は、散策入り口付近の分岐点に、先に紹介した暗門渓谷ルートへの道があるので両方楽しめます。

マザーツリー

白神山地のシンボル、マザーツリー

マザーツリーは、樹齢約400年といわれる白神山地のシンボル的な巨木です。

ブナの寿命は300年前後といわれている中、400年近く生きているこの木は白神の母と呼ばれ今や日本で一番有名なブナの木となっています。

マザーツリーから少し進むと、岩木山・尾太岳を望む展望所があります。

しかしマザーツリーは、2018年9月の台風21号により根元から約9メートルの部分で幹が折れてしまい、保全処置が施された状態となっています。

そのため、元の樹高が約30メートルあったのに対して、現在の樹高は9メートルほどになっており、各情報サイトに掲載されている写真とは異なるため注意してください。

本記事に撮影・掲載した写真も、元来の様相となります。

折れて落下した幹の上部はそのまま残されており、自然のサイクルの一コマとして植物が今後長い年月をかけて循環していく様子を学ぶ貴重な場として活用していくそうです。

マザーツリーへは、津軽峠の駐車場から徒歩2~3分でいけますが、津軽峠まではアクアグリーンビレッジANMONからバスや車で約20分かかります。

また、アクアグリーンビレッジANMONで見学コースやトレッキングコースも整備されており、コース沿いにマザーツリーを見ることができます。

白神山地における筆者の行程

白神山地の散策には岩場や高低差に対応するトレッキングシューズを履くのがおすすめ

アクアグリーンビレッジANMONまではJR弘前駅から車で約50分です。

ただし、ルート区間によって通行不可となっている箇所があるためネットなどで情報を確認してください。

また、6月から10月までの期間中は、JR弘前駅からアクアグリーンビレッジANMON・津軽峠を結ぶ白神山地直通便(弘南バス)が運行されています。

筆者は、アクアグリーンビレッジANMONからタクシーでマザーツリーを見た後に、暗門の滝第3の滝、第2の滝、第1の滝とトレッキングしました。

手前の第3の滝までは遊歩道が整備されているため、トレッキング感覚で行けますが、第2の滝と第1の滝へは少し急な石段を登っていくことになるため、足場が不安定になります。

当時はまだトレッキングを始めたばかりだったため、第2の滝で満足し引き返そうと思ったのですが、第1の滝から第2の滝へ戻ってきた方たちから、ここまできたら絶対に見た方がいいという勧めもあり覚悟して登りました。

写真ではなかなか伝えることができませんが、あの第1の滝を目の前にした時の感動は忘れられません。

滝に近づくまで距離が離れていても全身に水飛沫を浴び、同時に冷気のパワーも吹いてくるため、涼しさとともにご褒美をもらえたような達成感が大きかったです。

暗門の滝を見にいく場合は、ハイキングではなく岩場や高低差のあるトレッキングのつもりで歩行が必要なため、ソールの厚いトレッキングシューズを履いていくことをおすすめします。

アクアグリーンビレッジANMONまでのアクセス

住所

青森県中津軽郡西目屋村川原平大川添417

交通アクセス

JR「弘前」駅の弘前バスターミナル7番乗り場(イトーヨーカドー内)より「アクアグリーンビレッジANMON」下車(約90分)

夏に青森の自然を巡る際の服装

青森の自然は夏場でも長袖の上着は必要、足場が不安定の箇所もあるため靴底の硬いトレッキングシューズを推奨

夏の奥入瀬渓流・十和田湖、白神山地は、6月が17℃、7月は22℃、8月が24℃と、東京の平均気温と比べると5~7℃ほど低いため、比較的過ごしやすいところです。

奥入瀬渓流は陽が射し込むことが多いですが、滝のあるポイントは奥の森林に近いポイントへ入っていき日陰になります。

また、八甲田山の山頂付近は、6~7月が15℃前後、8月が18℃前後と低めになります。

現に、当時の記録写真の中にあった筆者の服装が長袖でした。

日中は半袖でも汗ばむ暑さとなりますが、夕暮れ時や夜は涼しくなるため、夏場であっても上着(長袖)を用意しておきましょう。

また、白神山地や八甲田山では、アップダウンのある山道で当然トレッキングをすることになるため、リュックや登山靴の動きやすい服装をおすすめします。

当時は、ハイカットタイプのトレッキングシューズを履いていましたが、この記事で紹介した散策ルートは本格的な登山道ではないため、道具を使わないハイキング程度の山道であれば、ミッドカットタイプのトレッキングシューズでも軽くて歩きやすいです。

トレッキングシューズについては、下記記事をご参考ください。

終わりに

青森・奥入瀬渓流の上流付近

青森の大自然を感じられる奥入瀬渓流や八甲田山、白神山地。

いま振り返ってみても、よく弾丸で旅をしてきたなと思うことが多いですが、三方を海に囲まれている青森だからこそ、水の流れやせせらぎにさまざまな表情があって癒されたのは間違いないです。

今年の夏は、またひとつ暑くなりそうで電気代も値上がりしている今、自然に囲まれた比較的過ごしやすい青森で汗をかきながら歩き、朝晩はホテルや休憩施設で涼み、心身ともにリフレッシュしてはいかがでしょうか。

本記事に掲載した写真は、デジイチ(デジタル一眼)を始める前のコンデジ(コンパクトデジカメ)で撮影したため、臨場感はあまりないですが、コンデジだからこそ出せる鮮やかな緑は実際に見た色と同じです。

それでもやはり、デジイチで撮りにまた訪れたい水の景色ですね。

※使用カメラは、Cannon IXY 900IS

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以下の記事では、同じ青森の建築や歴史に触れる観光スポットを紹介しています。

世界遺産に登録された三内丸山遺跡と教会など、市街での観光・散策計画としてご参考ください。

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