
もうすぐやってくるゴールデンウィーク、予定は決まりましたでしょうか?
コロナ禍により2~3年ぶりの遠出で国内を巡る方もいれば、長期で連休を取れる方は国外へ飛び出すこともあるでしょう。
今回は、みどりの日に合わせて自然に触れてもらおうと思い、ゴールデンウィーク期間中しかほぼチャンスのない藤の名所を関西エリアに絞って紹介します。
最後には、全国的に有名なおすすめの藤の名所を筆者の独断でリストにまとめていますのでぜひご覧ください。
春日大社 萬葉植物園(奈良・春日大社)
関西の藤を見るなら、春日大社内にある萬葉植物園でしょう。
万葉集にゆかりの深い春日野の地に、約300種の萬葉植物を植え込む日本で最も古い萬葉植物園で、1932年(昭和7年)に開園しました。
約3ヘクタール(9000坪)もの広さまで拡張された園内は、萬葉園・五穀の里・椿園・藤の園で構成されています。
中でも春日大社の社紋・シンボルでもある日本古来の花、藤を植栽する藤の園が有名です。
藤の園は、早咲きから遅咲きまでの20品種・約200本もの藤が、4月中旬から5月上旬にかけて順に開花し、目の高さで日を浴びて咲き誇る立ち木造りと、棚造りにて公開されています。
こだわりとされる立ち木造形式というのは、一般的な棚造りではなく、藤棚のように見上げずに目線を同じ高さで花を観賞することができます。
花が外向きに咲くことで常に光を浴び美しく見え、まさに自然と一体化した庭園になっています。
御本社の砂ずりの藤の見頃は、ゴールデンウィークです。
慶賀門を入った所の棚造りの藤で、5月初旬頃に花房が1メートル以上にも延び、砂にすれるということからこの呼び名がついています。
ノダフジの変種といわれており、摂関近衛家からの献木と伝えられています。
「春日権現験記」にも書かれている古い藤であり、樹齢700年以上といわれています。
開花期間は気候により多少前後しますが、例年4月末頃から5月上旬頃までです。
早咲きの開花から遅咲きが咲き終わるまで約2週間で、すべての藤が一斉に咲き揃うことはありません。
藤の園で見られる藤は、山藤系・野田藤系・支那藤系に分かれ、早咲きには濃いピンク色の「昭和紅藤」や中国産の「麝香藤」など、珍しい藤が多く咲きます。
半ば頃から長い房の藤はじめ、野田藤系の「八重黒龍藤」などが咲き始めます。
日本国内で藤の名所はたくさんありますが、春日大社にある萬葉植物園の200品種ある豊富な品種、森林の中を巡るような野生に近い藤の姿は見応えが十分にあると思います。
春日大社 萬葉植物園
住所:奈良市春日野町160
交通アクセス:JR大和路線・近鉄奈良線「奈良」駅より徒歩35分
バス利用の場合:JR大和路線「奈良」駅から奈良交通バス・春日大社本殿行(約15分)「春日大社本殿」下車すぐ、または奈良交通バス・市内循環外回り(約12分)「春日大社表参道」下車徒歩約10分
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平等院鳳凰堂(京都・宇治)
京都府宇治市にある藤原氏ゆかりの平等院鳳凰堂でも見事な藤棚を見ることができます。
例年ゴールデンウィークが近づくと、観音堂の横に設けられた藤棚いっぱいに約1万本の藤が咲き誇ります。
紫の優雅な花房は長さが1メートル以上に及び、芳しい香りを漂わせる花越しには国宝の鳳凰堂が臨めます。
気候の影響を受けやすいため開花不良に終わる年もありますが、藤の花は上方から咲き始めていくため、見頃は長くて2週間ほど楽しめます。
藤棚自体の敷地は大きいですが、鳳凰堂と藤を重ねて見られる部分はほんの一画のみで人気の撮影スポットとなっています。
藤棚の周囲にはツツジも咲き、初夏らしい彩りが見られます。
平等院鳳凰堂
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
交通アクセス:京阪電車宇治線「京阪宇治駅」より徒歩15分、またはJR「京都駅」で乗り換え、奈良線「宇治駅」より徒歩15分
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他にもある、藤の名所
あしかがフラワーパーク(栃木・足利市)
樹齢約160年の大藤と80メートルにおよぶ白藤のトンネルは圧巻で、栃木県天然記念物に指定されています。
他にも鮮やかな黄色が美しいきばな藤のトンネルなど、350本以上の藤が咲き誇ります。昼間だけでなく、日本夜景遺産にも認定された夜のライトアップも幻想的で、ビジュアル空間で藤を楽しむならここでしょう。
園内の藤は4月中旬から 5月中旬の約1か月間、うす紅、紫、白、黄色の順で観賞が楽しめます。
あしかがフラワーパーク
住所:栃木県足利市迫間町607
交通アクセス:JR両毛線「あしかがフラワーパーク」駅徒歩約3分
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亀戸天神社(東京・亀戸)
東京都内の藤なら、亀戸天神でしょう。
境内に植えられている約15棚100株以上の藤が咲き誇ります。
風に揺れる藤の花と朱色の太鼓橋はシンボル的な景色で、境内からは東京スカイツリーも見えます。
日没後はライトアップも行われ、かすかな波に揺れて池の水面に写る花房が醸し出す幽玄の世界も、粋な光景として親しまれています。
撮影写真が用意できたら更新します。
住所:東京都江東区亀戸3-6-1
交通アクセス:総武線「亀戸」駅北口または総武線・メトロ半蔵門線「錦糸町」駅北口より徒歩15分
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河内藤園(福岡・北九州)
河内藤園(かわちふじえん)は、海外のサイトで「世界の絶景トップ10」として紹介されたことにより世界各国から多くの外国人が足を運ぶ大人気観光スポットなっています。
紫と白の藤の花に囲まれた「藤の花トンネル」が有名ですが、観る者を魅了してやみません。
その絶景トンネルを抜けた先にある「藤ドーム」もまた、日本を代表する美しすぎる絶景です。
予約チケット制の期間もあるので公式サイトを確認してください。
筆者はまだいったことがないので、いつか行ってみたい名所の1つです。
住所:福岡県北九州市八幡東区河内2-2-48
交通アクセス:福岡方面からは北九州都市高速道路 大谷(Otani)lCから約20分、山口方面からは北九州都市高速道路 山路(Sanji)ICから約20分
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