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プリザーブドフラワーの花言葉や色・形の意味、お祝いのシーン別に喜ばれるギフト選び

2023年9月3日

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プリザーブドフラワーのギフト

プリザーブドフラワーとは何か。
何がきっかけで生まれ、どんな特徴があるのか。
生花やドライフラワーと違い、ギフトに向いているのはなぜか。

前回は、意味や特徴、起源など、プリザーブドフラワーの基本情報を紹介しました。

また、生花やドライフラワーとの違いを踏まえながらギフト・プレゼントにおすすめする理由も解説しました。

今回は、プリザーブドフラワーによく使われる花の種類や意味、色による心理効果など、少し踏み込んだ詳細情報をお伝えします。

どの花をプレゼントにしたらいいのか。
TPOに合わせてどんな色や形にしたら喜んでくれるのか。

誕生日や記念日などお祝いのシーン別に喜ばれるギフト選びもまとめていますので、プリザーブドフラワーを選ぶ時にご参考になれば幸いです。

プリザーブドフラワーの意味や特徴など基本情報については、前回の記事をご参考ください。

プリザーブドフラワーの花言葉

花の種類や管理状況にもよりますが、生花の寿命が数日から数週間であるのに対し、プリザーブドフラワーは通常でおよそ5年ほど色鮮やかで自然な美しさが保たれます。

そんなプリザーブドフラワーですが、花の種類に対してつけられる花言葉が実はあります。

プリザーブドフラワーは、その寿命の長さから本来の花言葉として「永遠」という意味を添えて使われることが一般的です。

永遠の幸せや永遠の友情などと紐づけて考えてみると、お祝いや記念日などの贈り物にも最適といえるでしょう。

生花やドライフラワーとは違い、さまざまな色やトーンで作り出せるのもプリザーブドフラワーの魅力の1つです。

同じ花言葉をもつ花でも、贈る相手やシーンによって色のトーンを変えるなど、変化のあるブーケやアレンジが楽しめます。

プリザーブドフラワーの箱ギフト

プリザーブドフラワーで最初に使われた花は?

プリザーブドフラワーとして、最初に加工された花はバラ(薔薇)でした。

バラは花びらが多く、全体がしっかりしているので、カーネーションやラナンキュラス、ランなどとともに、プリザーブドフラワーに加工しやすい花です。

日本では、バラのプリザーブドフラワーが需要の9割以上を占めていることから、南米のエクアドルやコロンビア産のバラを使うことが多いです。

そして、バラは色や形状、本数によって花言葉が異なります。
その主な例を紹介しますので、バラを選ぶ時の参考にしてください。

バラの色による花言葉

赤・・・情熱・愛情・純情・美・熱烈な恋
ピンク・・・恋の誓い・上品・感謝・淑やか
オレンジ・・・絆・信頼・愛嬌・無邪気
黄色・・・友情・爽やか・可憐・献身
青・・・奇跡・夢が叶う・神の祝福
紫・・・気品・尊敬
白・・・純潔・尊敬・素朴

バラの形状による花言葉

赤いバラのつぼみ・・・純粋と愛らしさ・純粋な愛に染まります
白いバラのつぼみ・・・恋をするにはまだ早い・若い
小輪の黄色いバラ・・・笑ってお別れしましょう
一重咲きのバラ・・・清純な愛
多弁咲きのバラ・・・プライド
バラの葉・・・希望・励まし
バラのトゲ・・・不幸中の幸い
トゲのないバラ・・・誠意

バラの本数による花言葉

1本・・・一目ぼれ・あなたしかいない
3本・・・告白・愛してます
5本・・・あなたに出会えてうれしい
7本・・・片思い・秘かな思い
9本・・・いつでもあなたのことを想っています
11本・・・最愛
99本・・・永遠の愛・いつまでも一緒
108本・・・結婚してください

薔薇のプリザーブドフラワー

花の色がもたらす心理的効果

上記に挙げたバラ以外で、カーネーションやランなどの花を渡す時には、どの色にするか悩むことがありませんか?

相手の好きな色を知っている場合は、その色をベースにした方が喜んでくれるでしょう。

もし色選びに悩んだ時には、色のもつそれぞれの心理効果を知っておくと、相手へのメッセージにもなります。

花の種類による花言葉とは違ったイメージで、生花を贈る場合も参考にしてください。

色は大きく分けて、暖色・寒色・中性色に分類されます。

暖色は、あたたかみを感じさせる色で、赤・ピンク・オレンジ・黄色などの色です。
寒色は、涼しいイメージや、爽やかな印象を与える色で、主に青色系統です。
中性色は、暖色でも寒色でもない色で、紫や緑などがあります。

それぞれの色の心理効果を、詳しく解説します。

暖色:赤、ピンク、オレンジ、黄など

赤は、情熱や活気を感じさせるとともに、華やかでインパクトがあり、縁起のいい色です。
年齢や性別に関係なくお祝い事に向いており、特に還暦祝いに最適です。

ピンクは、優しさや上品さが感じられる色で、柔らかなピンクは清楚なイメージで鮮やかなピンクは華やかでエレガントなイメージがあります。
女性にプレゼントすると喜ばれるでしょうが、好き嫌いが分かれるので事前にチェックしておくと良いです。

オレンジは親しみやすく陽気さがあり活力を与えるので、お祝い事にはもちろん、お見舞いにも使える色です。
インテリアにも馴染みやすく、空間がぱっと明るくなります。

黄は希望や快活といったイメージがあり、躍動感を感じさせる色です。太陽がほほえんでいるような温かさがあり、お祝いごと全般に向いています。

寒色:青、水色など

青は、爽やかで涼しげなイメージがあり、誠実感、信頼感を感じさせる色でもあります。静的なイメージですが、花に使うとソフトで華やぐ雰囲気を作れます。

長い間、生花では青いバラを作ることはできませんでした。
そのため、青いバラは一般的に「不可能」という花言葉がついていました。

ところが、青い花から遺伝子を取り出し品種改良を重ねてきたことで、2002年に日本で青いバラが誕生します。

不可能といわれてきたことに挑戦し、成功させたというエピソードから、青いバラの花言葉は「不可能」から「夢は叶う」に変わりました。

そのため、現在はプリザーブドフラワーでも生花でも、青いバラを贈ることはタブーではありません。

水色は青よりも明るいため、空などを連想させる開放的な印象を与えます。
沈静色でもあるので、見る人をリラックスさせる効果も期待できる色です。

中性色:紫、緑

紫は、優雅さがあり、高級感や大人の雰囲気を出したい時におすすめです。
特に薄い紫は、気品とはかなさを感じさせます。

緑は、癒しや安らぎ、調和といったイメージを与えるため、緑と白などを組み合わせたアレンジメントを飾ると落ち着いた雰囲気になるでしょう。

贈ると喜ばれるシーン別の花の色や種類

結婚のお祝い

結婚祝いには、枯れない花に想いを重ねてプリザーブドフラワーは向いています。

生花のように花開くタイミングや吸水を気にせずに贈ることができ、贈られた側も長く楽しむことができるでしょう。

花は、おめでとうという気持ちに合わせて、バラなどの華やかな花がいいです。
他には、花の形が蝶に似ていることから幸福が飛んでくるとされる胡蝶蘭、青い物を身につけると幸せになれるというサムシングブルーとして青系系の花もよいでしょう。

贈るタイミングとしては、結婚式当日は管理に負担をかけてしまうので、式より前か、新しい暮らしが始まってから渡すことをおすすめします。

開店・開業祝い

開店・開業祝いに花を贈るのは、華やかな雰囲気で活気づけになるため、長い繁栄の願いを込めてプリザーブドフラワーを贈るのに向いています。

花は、商売繁盛を願う白の胡蝶蘭が人気で、ランは豪華な雰囲気、白は凛とした美しさを感じさせます。

ランの生花は育成が難しいといわれており、限られたお店にしか取り扱っていないことが多いため、プリザーブドフラワーなら事前にネットショップで注文できます。

また、金色はお金をイメージさせるため、ゴールドに似せたオレンジや黄色の花を贈るのもよいです。

オレンジのプリザーブドフラワー

誕生日やちょっとしたお祝い

誕生日に花を贈る場合は、その人と出会えたことの喜びをこめて、相手の好きな花や好きな色のアレンジメントを贈りたいですね。

花言葉に着目して贈るなら、例えば白いバラの花言葉は「相思相愛」、忘れな草やライラックの花言葉は「友情」になります。

また、365日の誕生花・花言葉といって、1年間のサイクルで1日ごとに決まった花と花言葉がありますので、相手の誕生日に該当する花を選んでみてもいいですね。

贈りたい花の花材がない時には、月ごとの誕生花を選ぶのもよいでしょう。

母の日や父の日

母の日に花を贈る場合は、感謝と愛情を込めて赤のカーネーションが定番です。

なぜ、母の日は赤のカーネーションが定番なのかは下記記事で解説していますのでご参考ください。

ドーム型やフレーム入りのプリザーブドフラワーなら手入れも必要なく、玄関やダイニングのちょっとした空きスペースで場所をとらずに飾っておけます。

ちなみに父の日は、黄色のバラが定番のようです。

父の日について詳しくは、下記の記事で解説していますのでご参考ください。

母の日や父の日は毎年やってきますので、必ずしも定番の花に固執する必要はなく、お母さまやお父さまの好きな色や種類を贈るのがいいでしょう。

例えば毎年、ボックス型やドーム型、フレーム入りなどのシリーズとしてアレンジされているギフトで、数年分を色違いでコレクションして飾れるようにするのも楽しいと思います。

筆者も母に同じフレーム入りのプリザーブドフラワーを6年間、色違いで送りました。
詳しくは、下記記事をご参考ください。

敬老の日や長寿のお祝い

敬老の日は、日本における国民の祝日の1つで、日頃からお世話になっている祖父母に感謝の気持ちを示す日です。

一般的にお孫さんがおじいちゃんおばあちゃんに贈り物を渡すというケースが多く、年配のご両親にお祝いをするといったケースもあります。

敬老の日については、下記の記事で解説していますのでご参考ください。

長寿は「賀寿(がじゅ)」とも呼ばれ、古くから61歳(満60歳)の還暦を始まりとして、節目ごとにお祝いが行われてきました。

賀寿には贈り物をすることが習わしで、古希・喜寿・傘寿・米寿などそれぞれの節目を象徴する色があります。

還暦(60歳):赤
古希(70歳):紫
喜寿(77歳):紫
傘寿(80歳):黄
米寿(88歳):黄
卒寿(90歳):白
白寿(99歳):白
百寿(100歳):桃

長寿祝いについては、下記記事で解説していますのでご参考ください。

ただし、色だけに固執するのは危険です。
敬老の日や長寿のお祝いにふさわしくない花もありますので、下記の記事をご参考ください。

白のプリザーブドフラワー

終わりに

以上で、色や形状、シーン別などによるプリザーブドフラワーの選び方を中心に紹介しました。

プリザーブドフラワーを贈る時には、目的やシチュエーションに合わせて選んでみてください。

今回紹介したのは、プリザーブドフラワーだけに限らず、生花を贈る場合でも同じように参考にできます。

それでも、プリザーブドフラワーは長く保存できる花として贈るだけでなく、オブジェとして飾っておくこともできるのでおすすめです。

花言葉や色の意味を知ることで、贈られた人の笑顔も一層輝くでしょう。

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