知る 健康・美容

保湿に特化したスキンケアアイテムの代表的な3大保湿成分の特徴や効果とは?

当サイトの記事内には広告を含む場合があります

セラミド・アミノ酸・ヒアルロン酸はスキンケアアイテムの代表的な3大保湿成分

スキンケア化粧品を選ぶ上で、最も重要な配合成分。

配合成分は、潤いを与える保湿なのか、日焼けに強い美白なのか、健康的な肌を維持する弾力・ハリなのかなど、目的によってさまざまです。

今回は、保湿に特化したセラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸という、スキンケアの代表的な配合成分について紹介します。

これら配合成分の特徴や作用・効果を知ることで、あなたが探し求めているスキンケア化粧品を選ぶ基準になれば幸いです。

この記事を書いた人

颯彩(ふーあ)

  • 当ブログ2年目、投稿記事150本以上
  • 旅トレイル・カメラ歴10年以上、ギフト100件以上
  • Web歴13年・デザイナー&コーダー時々エディタ
  • 自身企画コンテンツが最高で月300万PV

運営者情報を見る

以下の記事では、化粧水・乳液・美容液・クリームに大別するスキンケアの基礎化粧品について解説していますので、併せてご参考ください。

スキンケアで最も重要な保湿成分

肌の再生を促すのは潤い

スキンケアをする上で最も重要なのは、保湿です。

肌が荒れやすかったり、化粧品に刺激を感じたりする時は、潤いを与えることで皮膚を守るバリア機能が生成され、肌の再生を促してくれます。

ドラッグストアやコスメショップなどでは、保湿をメインとした商品がたくさん販売されていますが、配合されている保湿成分にも種類がたくさんあります。

数ある中でも特に有名な保湿成分は、以下の3つです。

・セラミド
・アミノ酸
・ヒアルロン酸

他にも、コラーゲンやスクワラン、グリセリンなど多くの保湿成分がありますが、この記事では代表的な3大保湿成分として、セラミド・アミノ酸・ヒアルロン酸の3つについて、それぞれどういった特徴があり、どんな作用・効果をもたらしているのか紹介していきます。

セラミドの基本特徴と作用・効果

セラミド

セラミドは、もともと角質層に存在する潤い成分の1つで、細胞と細胞の間にある水分を繋ぎ止めて逃さないよう保持する働きをもっています。

乾燥やほこりなど、肌荒れを引き起こす外部の刺激から、肌を守るための働きとしてバリア機能というのがあります。

そのバリア機能と関係の深い細胞間脂質のうち、約半分以上をこのセラミドが占めています。

つまり、セラミドは、このバリア機能をきちんと働かせるための主役ともいえるでしょう。

セラミドの種類と特徴

セラミドには、ヒト型セラミド・天然セラミド・植物性セラミド・疑似セラミドの4種類に分かれ、それぞれ異なる構造と機能をもっています。

ヒト型セラミド

ヒト型セラミドは、人間の皮膚に存在するセラミドに似た構造をもっており、人肌への親和性が高いため、より高い保湿効果を求める人におすすめです。

ヒト型セラミドに該当するスキンケア化粧品は、人の肌にあるセラミドに近い構造になるように、酵母などを利用して生成された成分で、保湿効果や浸透力に優れています。

合成セラミド(疑似セラミド)

合成セラミドは、セラミドに似た物質を化学的に合成したセラミド類似成分で、疑似セラミドとも呼ばれています。

保湿効果や肌への親和性は、ヒト型セラミドや天然セラミド(動物性セラミド)に比べると劣りますが、天然セラミドを含む化粧水よりも低価格で購入できるのが特徴です。

天然セラミド(動物性セラミド)

天然セラミドは、動物性セラミドとも呼ばれ、哺乳類由来のセラミドを利用しており、皮膚への浸透性がよく、高い保湿効果が期待できます。

当初は、牛由来の天然セラミドが主流でしたが、BSE問題で安全性に対する懸念があるため、現在の天然セラミドをつくる原料は、馬を中心とした動物の脳や脊髄から抽出されています。

植物性セラミド

植物性セラミドは、コメやトウモロコシなどの植物から抽出したセラミドで、自然由来の性質であるため、合成された化粧品と比べて肌との相性がよいといわれています。

米ぬかや大豆など植物由来のもので、人肌にあるセラミドとは構造が少し違うため、天然セラミドやヒト型セラミドに比べると、肌への浸透力はやや下がりますが、保湿力はあり、比較的安価です。

セラミドが配合された化粧品

セラミドが配合された化粧品は、種類によって成分表記が違います。

例えば、ヒト型セラミドだけでも6種類以上あるため、セラミド1、セラミド2、セラミドNPなどと記載されています。

動物性セラミドと植物性セラミドには、動植物の名前が紛れていることが多いですが、合成セラミドには、似た成分を合成しているため、「セラミド」と記載されることはありません。

エッセンスクリーム(ヒフミド)

3種のヒト型セラミドを4%配合した保湿クリームです。

APフェイス&ボディクリーム(ケアセラ)

セラミドプラスとペプチドCPという2つの成分と、7種の天然型セラミドを配合したフェイス&ボディクリームです。

モイスチャライジングローション(エトヴォス)

グルコシルセラミドという植物性セラミドを配合した化粧水です。

モイスト リッチローション(リッツ)

潤いのある肌へ導く2種の植物幹細胞由来成分(リンゴ果実培養細胞エキス・コンフリーカルス培養エキス)が配合された化粧水です。

また、3種のセラミド(セラミドNP・セラミドNG・セラミドAP)と2種のコラーゲンも含まれており、潤いバリアが乾燥から肌を守ります。

潤浸保湿 フェイスクリーム(キュレル)

セラミド機能成分やユーカリエキスが配合された乾燥性敏感肌向けのクリームです。

キュレルの潤浸保湿シリーズについては、下記記事で解説していますので併せてご参考ください。

アミノ酸の基本特徴と作用・効果

アミノ酸

人間の身体を構成するタンパク質は、20種類のアミノ酸から作られており、身体の約20%はアミノ酸が占めています。

アミノ酸は、表皮の外側にある角質や、角層の水分を守る天然保湿因子(NMF)の1つで、肌のハリをつくるコラーゲンとも関わりがある成分です。

体内で合成されるアミノ酸のうち、プロリン、ロイシン、セリン、グリシンなどには優れた保湿効果があります。

アミノ酸は、水に溶けて電気を帯びる性質と、分子が小さいという性質があり、肌の深部まで届けることによって天然保湿因子を満たし、水分を保ったまま瑞々しい肌に整えることができます。

そして、角層の状態を整え、肌本来の保湿力やバリア機能を引き出し、ターンオーバー(肌の新陳代謝)を正常にすることで、健やかで美しい肌へと導く役割があります。

肌が本来もっている力を十分発揮するための基礎的な成分として、アミノ酸が活用されているわけです。

天然保湿因子とは
天然保湿因子(NMF)は、もともと皮膚に備わっている保湿成分の総称で、角質細胞の保湿を助ける役割があります。
約半分がアミノ酸で、PCA(ピロリドンカルボン酸)・乳酸・尿素・ミネラル塩・有機酸などの低分子の成分から構成されています。

アミノ酸の種類と特徴

肌の弾力や潤いなどを促す働きがあるアミノ酸には、多くの種類があり、それぞれに特徴や効果が違います。

ここでは、アミノ酸の中でも化粧品に配合されている最も代表的なアミノ酸に絞って紹介しますので、スキンケアに限らず、食生活においても参考にしてください。

セリン

セリンは、シルクプロテインから発見されたアミノ酸で、数あるアミノ酸の中で最も保湿効果が高いです。

角質層形成に不可欠なケラチノサイト細胞を活性化し、メラニンの生成を抑制する美白効果もあります。

セリンを含む食材は、牛乳や大豆、高野豆腐、かつお節などです。

プロリン

プロリンは、多くのタンパク質に含まれ、水分を保持する力が最も高いアミノ酸です。

コラーゲンの合成を促進し、皮膚を正常に整え、美肌を保つ効果が期待でき、脂肪燃焼効果もあります。

プロリンを含む食材は、豚肉やゼラチン(ゼリー)、高野豆腐などです。

グリシン

グリシンは、角質層の天然保湿因子(NMF)の主成分であるアミノ酸を構成する成分の1つで、人肌コラーゲンの約3分の1を占めるほどです。

高い水分保持力があるだけではなく、刺激緩和機能をもつアミノ酸でもあることから制菌作用、酸化防止作用もあります。

グリシンを含む食材は、エビやホタテ、イカといった魚介類、鶏肉、落花生などです。

アルギニン

アルギニンは、尿素やコラーゲンを作るアミノ酸で、手術やケガなどでタンパク質の消耗が激しい時に補給することが必要です。

皮膚全体に存在し、肌の潤いを保ったり、肌の再生を促したりするなど、肌荒れ改善効果が期待できます。

アルギニンを含む食材は、鶏肉や大豆、アーモンド、エビなどです。

ロイシン

ロイシンは、子どもの成長や大人の筋肉維持に必要な必須アミノ酸で、バリンやイソロイシンとともにBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれます。

肌の水分が外へ過剰に蒸散していくのを防ぐとともに、一定の水分を保持する役割があります。

ロイシンを含む食材は、牛乳や乳製品のほか、卵、魚、大豆製品などです。

リジン

リジンは、体内で生成されないが、生きていくためには不可欠な必須アミノ酸の1つであり、天然保湿因子(NMF)に多量に含まれるアミノ酸の一種です。

体の組織を修復する作用があるため、細胞や肌の再生を促し、肌に柔軟性や弾力性を与える効果があります。

リジンを含む食材は、豚肉や鶏肉のほか、チーズや大豆などです。

アミノ酸が配合された化粧品

アミノ酸が配合されたスキンケア化粧品には、総称としての「アミノ酸」という成分表示はありません。

パッケージの全成分表示には、セリン、グリシン、プロリン、アルギニン、グルタミン酸などのように、それぞれのアミノ酸名で表記されます。

実際の製造では、多数あるアミノ酸が数種類合成された「アミノ酸カクテル」といわれる原料を配合していることが多いです。

アミノ酸浸透水(松山油脂)

アミノ酸を角質層内で肌の潤いを保持する天然保湿因子の組成に合わせて配合された、グリセリンフリーの化粧水です。

親水性の高い糖類の保湿成分との相乗効果により、角質層内に素早く浸透し、水分を補給する作用があり、ベタつきのない、肌となじみやすい使用感で、潤いを持続させます。

ミノンアミノモイストローション(ミノン)

9種類のアミノ酸を配合した、敏感肌の方にも使いやすいアイテムです。

ミノンのアミノモイストについては、下記記事で解説していますので併せてご参考ください。

ヒアルロン酸の基本特徴と作用・効果

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、人間の体内にもともと存在する成分であり、体内にあるヒアルロン酸の約50%は皮膚に集中しています。

特に、肌の奥にある真皮に多く含まれ、肌の構造を支える柱のような存在であるコラーゲンと、コラーゲン同士を繋ぎ止めるエラスチンの隙間を埋めているのがヒアルロン酸です。

ヒアルロン酸には、保水力が高いだけではなく、高い粘性と弾性があり、水を抱え込む力に優れています。

肌の土台となる細胞と細胞の間で、水分をしっかりと抱え込むことで、肌表面の潤いを保ち、目の下の小じわやほうれい線などにハリを与え、目や肌の乾燥を防ぐ役割があります。

ヒアルロン酸が不足すると、水分を保持する力が低下し、しわやシミ、たるみなどの原因になります。

肌細胞の水分不足を改善し、正常なターンオーバーを回復させ、瑞々しい肌を保つためには、保水力の高いヒアルロン酸を意識して取り入れることが重要です。

コラーゲンとは
コラーゲンは、タンパク質の一種で、肌にハリ(弾力)を与えるとともに、水分を抱え込む働きがあります。
角質層の内側にある、肌の真皮層のほか、骨や目の水晶体などにも含まれています。

エラスチンとは
エラスチンは、コラーゲンと一緒に肌のハリを保つ成分です。ゴムのように伸縮性があり、コラーゲンの繊維を束ねて支えています。肌をベッドのマットレスであらわすと、綿にあたる部分をコラーゲン、バネにあたる部分をエラスチンにたとえることができます。

ヒアルロン酸の種類と特徴

ヒアルロン酸には、基本的に肌へ潤いを促す働きがありますが、ヒアルロン酸には多くのタイプや種類があり、それぞれに特徴や効果が違います。

ここでは、数ある中でも化粧品に配合されている最も代表的なヒアルロン酸に絞って紹介します。

基本タイプ:ヒアルロン酸Na

ヒアルロン酸Naは、最も一般的なヒアルロン酸で、古くから使用されています。

分子が比較的大きいため、肌につけると角層内に浸透しにくく肌の表面に留まり、たくさんの水分と結びついて抱え込むため、その結果、肌の水分量が高まり、乾燥を防いでくれます。

高保湿タイプ:カルボキシメチルヒアルロン酸Na

カルボキシメチルヒアルロン酸Naは、基本タイプのヒアルロン酸Naに、カルボキシメチル基を結合させることで、保水性を高めた成分です。

高保湿タイプ:アセチルヒアルロン酸Na

アセチルヒアルロン酸Naは、スーパーヒアルロン酸とも呼ばれ、基本タイプのヒアルロン酸Naにアセチル基を結合させることで、親水性+親油性の両親媒性にした成分です。

ヒアルロン酸Naよりも、少し油に馴染みやすいため、ヒアルロン酸Naよりも肌の表面に対する吸着性や親和性が向上します。

角質の表面に効率的に留まり、角層内部から蒸発してくる水分をより多く抱え込むため、高い保湿作用と角質を柔らかくする作用があります。

吸着タイプ:ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム

ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムは、ヒアルロン酸にプラス(+)のイオンをもつ構造を結合させた成分です。

皮膚や髪などは、マイナス(ー)イオンの性質をもっているため、プラス(+)イオンの性質をもつヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムが皮膚や髪に吸着し、保湿作用が持続します。

浸透タイプ:加水分解ヒアルロン酸

加水分解ヒアルロン酸は、ヒアルロン酸を酸や酵素などを使って加水分解し、100分の1以下の小さな分子サイズにした成分です。

保湿作用は弱いですが、角層への浸透性が高くなっているため肌に馴染みやすいです。

肌につけると水分と結びついて抱え込み、肌の角層内部に浸透するため、肌の内側の水分量が高まり、乾燥を防いでくれます。

修復タイプ:加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル

加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリルは、ヒアルロン酸を100分の1以下の小さな分子サイズにし、さらにその一部に親油基を結合させて両親媒性(親水性+親油性)にした成分です。

保湿作用は弱いですが、親水性と親油性の両方の性質を兼ね備えているため、細胞間脂質の構造と同じラメラ構造をつくり、皮膚のバリア機能を高めてくれます。

ヒアルロン酸が配合された化粧品

ザ・タイムR アクア(イプサ)

潤い成分を抱えた水の層を肌表面につくることにより、キメを整え、瑞々しい感触を持続させる薬用化粧水です。

一度使うと手放せないとリピーターも多く、肌への水分チャージに徹した油分フリー・アルコールフリーとなっています。

極潤プレミアム ヒアルロン液(肌ラボ)

7種のヒアルロン酸を配合し、潤いに満ちた肌に導く美容液並みに濃密な化粧水です。

スキンケアの配合成分に関するQ&A

スキンケアの配合成分は肌調子に合わせて選ぶ

スキンケアの配合成分に関する疑問や不明点をQ&A形式にまとめました。

セラミドとアミノ酸の違いは?

セラミドを構成しているのはスフィンゴイドと脂肪酸で、五大栄養素でいえば脂質になります。

細胞間脂質の半分近くを占めて存在しており、水分が体外へ出ていくのを防ぎ、外部からの刺激のバリアにもなっています。

一方、アミノ酸は、五大栄養素でいうとタンパク質です。

天然保湿因子の1つで、セラミドと同じ保湿成分であっても、角質層に存在し角質細胞の保湿を助ける役割をもちます。

アミノ酸のスキンケア効果は?

アミノ酸が不足すれば、コラーゲンを生成できなくなり、肌のハリ・ツヤが失われてしまいます。

また、アミノ酸はコラーゲンの再生をサポートしてくれるため、いつまでも健やかな肌を保ちやすくなり、肌のターンオーバーを正常化させるにも役立ってくれます。

肌の保湿に一番いい成分はどれ?

肌の保湿のために一番おすすめの成分は、セラミドです。

セラミドは角質層にもともと含まれる成分で、角質細胞同士をつなぎ、肌に潤いを保つ役割をもっています。

終わりに

スキンケアのための化粧品には、メインとなる成分が配合されています。

今回の記事では触れませんでしたが、他にもコラーゲンやプラセンタなどがあり、聞いたことのある方も多いでしょう。

肌が荒れやすくなったり、普段利用する化粧品に刺激を感じた時は、たっぷりと潤いを与えて肌の再生を促すことが重要です。

喉が渇いた時には水分を補給するのと同じように、人肌が乾燥すると、皮膚を守るバリア機能が崩れて外部からの刺激を受けやすくなり、敏感になります。

まずは、3大保湿成分とも称されるセラミド・アミノ酸・ヒアルロン酸の特徴や働きを押さえて、自分の肌調子に合ったスキンケアを見つけていきましょう。

自分の肌調子に合ったスキンケアの配合成分を選ぼう

以下の記事では、肌の健康を維持するために欠かせないスキンケアの基本と必要性について紹介しています。

化粧水や乳液などといった基礎化粧品の特徴や役割、基本的なスキンケア方法を解説していますので、併せてご参考ください。

  • ブログランキング・にほんブログ村へ
  • 人気ブログランキングでフォロー

-知る, 健康・美容
-,