いつも使っているスキンケアアイテムが、なんとなく合わなくなってきたと感じたら。
さまざまな化粧品を試してはいるけど、保湿が足りないなどで迷走していたら。
季節や体調などの変化によって肌がゆらぎ、バリア機能が弱まっている証拠です。
そんな時に最も適しているのは、無駄のないシンプルなスキンケアです。
それを叶えてくれるアイテムの1つに、ミノンがあることをご存知でしょうか。
今回は、ミノンの特徴や成分はじめ、基礎化粧品ともなる、化粧水と乳液、クリームの使い方や役割を紹介します。
また、筆者体験・感想も掲載していますので、いつものケアでも保湿が足りないなど感じた時に、スキンケア対策の1つとしてご参考になれば幸いです。
ミノンについて
ミノンは、第一三共ヘルスケアが手がけるスキンケアブランドで、保湿力が高いアミノ酸のほか、皮膚バリア機能をサポートする成分を配合した敏感肌向けスキンケアです。
ブランド名は、アレルギーによる肌トラブルをなくしたいという想いから誕生し、3つのNon(ノン)をキーワードに開発しています。
- Non allergic(アレルギー)
- Non toxic(刺激)
- Non alkaline(アルカリ)
アレルギーの原因となる物質を極力カットし、かつ低刺激(低毒性)で、弱酸性(アルカリ性ではない)を意識し、赤ちゃんから大人、高齢の方まで使える製品であり続けるために、今もこの考え方を守っています。
また、ミノンの商品は、アレルギーテストのほか、パッチテスト、使用後のピリピリ感がないかチェックするスティンギングテスト、敏感肌・乾燥肌を対象とした連用テストなど、さまざまな刺激性を見るテストを行っています。
細部にわたる検証テストを行うことで、できるだけ多くの人が使えるというチェックをしているため、敏感肌の人でも使えるスキンケア商品ができるのです。
ミノンのスキンケア商品
ミノンには、フェイスケアとボディケアの2つのシリーズがありますが、顔用のスキンケア商品として「ミノン アミノモイスト」というフェイスケアシリーズがあります。
ミノン アミノモイストの特徴
ミノンのスキンケア商品「ミノン アミノモイスト」は、保湿成分としてアミノ酸を多く配合しているのが特徴です。
皮膚研究を重ねてきた製薬会社の視点と、敏感肌のブランドとしてのノウハウを生かして開発され、特にアミノ酸にこだわりました。
人肌の天然保湿因子(NMF)の約半分はアミノ酸であり、肌の弾力をつくるコラーゲンもアミノ酸からできています。
そこで、20種類あるアミノ酸の中から、特に保湿力が高い9種類(メイク落としと洗顔料は除く)を配合したのがミノン アミノモイストです。
そして、デリケートな肌を労わるだけでなく、健やかで美しい理想の肌に導いていきます。
ミノン アミノモイストの独自処方に用いられた9種類の保潤アミノ酸は、バリン・トレオニン・セリン・ロイシン・プロリン・ヒスチジン・グリシン・アラニン・アルギニンです。
アミノ酸の特徴・効果
人の身体の約70%は水分ですが、約20%はアミノ酸です。
アミノ酸は、身体にとって身近な成分であり、角質層に水分を蓄える成分「天然保湿因子(NMF)」の約半分はアミノ酸で、角質細胞で「天然保湿因子(NMF)」を支えるケラチン繊維もアミノ酸でできています。
また、肌のハリをつくるコラーゲンもアミノ酸からできており、アミノ酸の分子の大きさは一般的なコラーゲンの約1/3000になります。
アミノ酸は、コラーゲンや天然保湿因子など、肌をきれいに保つ働きの多くを構成しており、乾燥肌・敏感肌には必要な成分となっています。
そして、ミノンの商品シリーズには、最大11種類ものアミノ酸が配合されており、肌の保湿機能をサポートしてくれます。
天然保湿因子(NMF)とは
天然保湿因子(NMF)は、もともと皮膚に備わっている保湿成分の総称で、水分を捕まえて離さず、角質層内部の潤いを保つ役割があります。
約半分がアミノ酸で、PCA(ピロリドンカルボン酸)・乳酸・尿素・ミネラル塩・有機酸などの低分子の成分から構成されています。
アミノ酸だけではないプラスαの成分
また、ミノンには保湿だけではない、プラスαの成分も配合されています。
ラウロイルグルタミン酸ジ・・・アミノ酸系セラミド類似成分
グリチルリチン酸2K・・・ニキビなどの炎症を抑える
ポリクオタニウム-61・・・肌表面の潤いをキープする
徹底的な保湿で肌のキメを整え、もちもちした肌に導いてくれます。
特に、グリチルリチン酸2Kには、ニキビや肌荒れの炎症を抑える効果があるため、ニキビ肌やアトピー肌の方には、美肌のために欠かせない成分です。
スキンケア商品のタイプは3つ
ミノンのスキンケア商品にあたる「ミノン アミノモイスト」には、本体パッケージのアクセントカラーによって、以下の3タイプに分かれています。
ピンク(モイストチャージ):乾燥肌ライン/キメ・ハリ・つや感をサポート
グリーン(薬用アクネケア):混合肌ライン/水分と油分のバランスをサポート
パープル(エイジングケア):エイジングケアライン/潤いを満たしてハリと艶をサポート
敏感肌のタイプや悩みに合わせて選べるラインが3つあり、この記事では、保湿に特化したモイストチャージ(ピンク)を紹介していきます。
ミノンのモイストチャージシリーズ
ミノンの保湿に特化した乾燥肌向けのモイストチャージシリーズは、アミノ酸の効果で低刺激・高保湿はもちろん、乾燥ダメージを防ぎ、潤いを与え、肌のバリア機能をサポートするスキンケアシリーズです。
また、細胞間脂質の働きをサポートするセラミド類似成分と、肌表面に潤いを守る膜を形成するリピジュア-NRが、水分の蒸散を防ぎ、外部刺激から皮膚を守ります。
医薬部外品ではなく化粧品の扱いですが、低刺激性・無香料・無着色、パラベンフリー、アルコール(エタノール)無添加など、バリア機能が低下している敏感肌・乾燥肌を考えた低刺激性処方となっています。
ミノン保湿化粧水の特徴・成分
ミノンの化粧水であるモイストチャージ ローションは、角質層を和らげて肌の潤いを蓄え、ベースを整える瑞々しい仕上がりが特徴です。
また、保湿レベルがⅠ・Ⅱの2段階に分かれています。
モイストチャージ ローションⅠ・しっとりタイプ
モイストチャージ ローションⅡ・もっとしっとりタイプ
ローションⅠのしっとりタイプは、さらっとしたテクスチャーで、肌への浸透が早くベタつかないのに保湿が持続します。
ローションⅡのもっとしっとりタイプは、とろみがあるテクスチャーで、しっかりした保湿力でリッチな潤いを保ちます。
化粧水の主な成分・素材は、以下の通りです。
ローションⅠの主な成分・素材
水、グリセリン、BG、プロパンジオール、メチルグルセス-20、PEG-75、セリン、ベタイン、クエン酸Na、グリチルリチン酸2K、トリイソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、フェノキシエタノール、アルギニン、クエン酸、PEG-60水添ヒマシ油、トコフェロール、PCA-Na、アラニン、リシンHCl、ココイルアルギニンエチルPCA、グリシン、セテス-20、トレオニン、バリン、ヒスチジン、プロリン、ロイシン、ペンテト酸5Na、カルノシン、ポリクオタニウム-61、1,2-ヘキサンジオール、水添レシチン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸
ローションⅡの主な成分・素材
水、グリセリン、BG、プロパンジオール、メチルグルセス-20、PEG-75、セリン、キサンタンガム、ベタイン、トリイソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油、クエン酸Na、グリチルリチン酸2K、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、アルギニン、クエン酸、PEG-60水添ヒマシ油、トコフェロール、セテス-20、PCA-Na、アラニン、リシンHCl、ココイルアルギニンエチルPCA、グリシン、トレオニン、バリン、ヒスチジン、プロリン、ロイシン、ペンテト酸5Na、カルノシン、ポリクオタニウム-61、1,2-ヘキサンジオール、水添レシチン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ヒアルロン酸Na、フェノキシエタノール、加水分解ヒアルロン酸
ミノン保湿乳液の特徴・成分
ミノンの乳液にあたるモイストチャージ ミルクは、コクのある濃厚なテクスチャーでありながらも伸びがよく、すっと肌になじんで潤いを閉じ込めます。
ベタつきもなく、乾燥でごわついた角質層にも浸透しして滑らかな肌に仕上げます。
乳液の主な成分・素材は、以下の通りです。
水、BG、グリセリン、キシリトール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジメチコン、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ペンチレングリコール、ミツロウ、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ステアリン酸グリセリル、アラキルグルコシド、フェノキシエタノール、スクワラン、トリメチルシロキシケイ酸、シクロペンタシロキサン、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート60、グリチルレチン酸ステアリル、キサンタンガム、ジメチコノール、カルノシン、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ヒスチジン、タウリン、リシンHCl、ポリクオタニウム-61、グルタミン酸、グリシン、ロイシン、ヒスチジンHCl、セリン、バリン、アスパラギン酸Na、トレオニン、アラニン、イソロイシン、アラントイン、1,2-ヘキサンジオール、フェニルアラニン、水添レシチン、アルギニン、プロリン、ラウリン酸ポリグリセリル-10、チロシン、イノシン酸2Na、グアニル酸2Na
ミノンモイストチャージ クリームの特徴・成分
ミノンのモイストチャージ クリームは、乾燥しがちな敏感肌に、同じ敏感肌・乾燥肌ラインの中で最も保湿力が高いクリームです。
濃密な潤いで角質層を長時間包み、乾燥ダメージだけではなく、花粉やほこりなどの外部刺激からも肌を守ります。
肌になじみやすく、乾燥でごわついた角質層も滑らかにし、効能評価試験を経て乾燥による小ジワを目立たなくする効果も得られます。
クリームの主な成分・素材は、以下の通りです。
水、グリセリン、スクワラン、BG、DPG、トリイソステアリン、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ベヘニルアルコール、ソルビトール、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ホホバ種子油、パルミチン酸セチル、ミツロウ、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、ワセリン、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、シア脂、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ステアリン酸グリセリル、ジメチコン、ベヘネス-30、水添レシチン、フェノキシエタノール、(PCA/イソステアリン酸)PEG-40水添ヒマシ油、セリン、カルボマー、バチルアルコール、アルギニン、エチルヘキシルグリセリン、カプリル酸グリセリル、PCA-Na、アラニン、グリシン、グリチルレチン酸ステアリル、ココイルアルギニンエチルPCA、リシンHCl、トレオニン、バリン、ヒスチジン、プロリン、ペンテト酸5Na、ロイシン、1,2-ヘキサンジオール、カルノシン、ポリクオタニウム-61、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ヒアルロン酸Na、トコフェロール
ミノン化粧下地の特徴・成分
ミノンの化粧下地にあたるブライトアップベース UVは、スキンケア商品ではありませんが、外部刺激から守るケアとして補足します。
ブライトアップベース UVは、紫外線や乾燥などから肌を守る化粧下地です。
SPF47 PA+++でありながら、紫外線吸収剤を使わないノンケミカルタイプで、肌色を自然な明るさに補整します。
合成着色料も使わず、花粉・排気ガスなど空気中の微粒子からも肌を守ります。
同商品は、後述するトライアルセットにも含まれていますので、使用の際のご参考になればと思います。
ミノン商品を使ってみた筆者の感想
もともと敏感肌である筆者が、ある時期にいつも通りのスキンケアをすると、皮膚に刺激が走ったことをきっかけに、あらゆるスキンケアアイテムを使ってみた1つがミノンアミノモイストの1つ、モイスチャーチャージの商品です。
もし、成分との相性がよくなくて逆に肌が荒れてしまうと困るため、まずは、自分の肌質に合うかトライアルセットから試してみました。
モイストチャージ ローション(保湿化粧水)
まず、ローションⅠは、トライアルセットに含まれていないため、店頭の試用品を使ってみた感想になりますが、柔らかめのテクスチャーで、さらさらとした軽さで皮膚への浸透が早いです。
とろみのある化粧水が苦手な方には使いやすいと感じます。
そしてトライアルセットに含まれているローションⅡは、軽くとろみがあるテクスチャーです。
つけた直後はベタつきがありますが、しばらく経つとコクのあるしっとりとした重さで浸透します。
保湿度は比較的低めですが、肌の赤みが優しく引いてくれるため、肌が荒れやすい時には適している気がしました。
モイストチャージ ミルク(保湿乳液)
モイストチャージ ミルクは、コクのあるやや硬めのテクスチャーで、肌に馴染むのか正直不安はありましたが、伸びやすいです。
保湿力は正直そこまで感じないほど、さらっとした仕上がりですが、翌朝までしっとり感は残ります。
シワなど目に見える効果を感じるわけではありませんが、肌の調子は悪くありません。
ただ、乾燥肌の人には物足りないかもしれないため、後述するモイストチャージ クリームと合わせて使うといいかもしれません。
モイストチャージ クリームも使ってみた
モイストチャージ クリーム(保湿クリーム)は、トライアルセットに含まれていないため、通常サイズの商品を購入して使ってみた感想になりますが、こっくりした重そうなテクスチャーです。
その見た目とバームぽい質感に反して、手に伸ばしてみるとふわっとして肌にのせても重くなりません。
少量でもよく伸びて、翌朝の肌が艶やかになり、肌の調子を底上げしてくれるような感触があります。
キュレルの潤浸保湿クリームよりは保湿力が高いため、冬の特に乾燥しやすい季節にはこのモイストチャージ クリームを使用し、夏場はキュレルのクリームと使い分けるのがよさそうです。
感想・まとめ
ローションⅠのトライアルセットがないため、ローションⅡのもっとしっとりタイプから試すことになりますが、保湿レベルが複数あるよりは、この1種類しかないローションⅡを基準に判断しやすいです。
潤いはほしいけど、ローションⅡのとろみやベタつき感が好きではない方は、ローションⅠを使ってみてください。
全体的な選択基準としては、保湿した後の肌のベタつきが苦手な方や、肌表面のベタつきで痒みなどが出やすい方はローションⅠのしっとりタイプを、ベタつきはあまり気にしない方やしっかり保湿したい方はとろみのある、ローションⅡのもっとしっとりタイプを選ぶといいでしょう。
また、夏は湿度が高く汗をかきやすいためローションⅠを使い、冬は最も乾燥しやすい時期になるためローションⅡを使うなど、季節や肌の調子で使い分けするのもおすすめです。
乳液のモイストチャージ ミルクは、1種類しかなく、想定よりも保湿度は低かったのですが、これは油分を抑えてさらっとした仕上がりを望む人に向いていると思いました。
それでも保湿が足りないとなれば、別商品にあるモイストチャージ クリームと組み合わせることで保湿力が高まります。
1種類しかないけど、標準的なトライアルから試してタイプを変更するかアイテムを追加するか試せる点では使いやすいです。
敏感肌・乾燥肌ライン トライアルセット
ミノンのモイストチャージを使ってみた少量サイズのトライアルセットは1種類のみ、以下の組み合わせで販売されています。
- モイストチャージ ローションⅡ(保湿化粧水)
- モイストチャージ ミルク(保湿乳液)
- ブライトアップベースUV(UV化粧下地)
トライアルセットには、ローションⅠのしっとりタイプが含まれていないため、まずはローションⅡを使ってみて判断することになります。
ローションⅡは、もっとしっとりタイプとなっていますが、通常の化粧水でいうしっとりタイプとほぼ同じと考えていいです。
そこで、肌に浸透してしっとり感が続くのなら、肌質に合っているといえます。
終わりに
近年では、無香料・無着色にこだわった化粧品や、乾燥肌や敏感肌に特化した優しいスキンケア商品が増えています。
その中でも、ミノンのスキンケア商品で、特にピンクの保湿をメインにしたモイストチャージシリーズは、人体にも含まれるアミノ酸を主成分にしています。
化粧水は、保湿レベルがさらっとしたタイプととろみのあるタイプではっきり分かれている点では選びやすいです。
また、乳液とクリームも他の商品と比べると、しっとりとしていながらもベタつきをあまり感じません。
最初に誕生したボディケア商品が主力のためか、フェイスケア商品はあまりインパクトを感じられるような派手さはないものの、可もなく不可もなくとはいえ、肌への優しさが感じられるアイテムです。
とはいえ、個々によって肌質も違えば、感じ方や効果も異なるため、使ってみないとわかりません。
ミノンのボディケア商品を日常的に使用している方はもちろん、初めてスキンケアをする方、肌トラブルを避けたい方には、まず人体には欠かせないアミノ酸というシンプルな処方のミノンを試してみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、セラミド配合のスキンケアアイテムであるキュレルについて紹介しています。
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2024/4/12