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お中元の起源や贈る時期、お歳暮との違いとは?夏のご挨拶に喜ばれるギフト

2023年7月26日

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お中元は感謝の気持ちと健康を願う気持ちを込めて贈る夏のご挨拶

日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちと健康を願う気持ちを込めて贈るお中元。

毎年夏になると、なんとなく贈ったり贈られたりする方も多いでしょう。

そんなお中元の習慣が始まってから現在に至るまで、どのように伝えられてきたかご存知でしょうか。

今回は、お中元の意味や起源をはじめ、お歳暮や暑中見舞いとの違い、贈る時期など基礎知識を解説します。

また、マナーなどお中元への理解が深まることで、ご自身で実際に贈る時の想いもきっと変わってくるでしょう。

最後には、夏のご挨拶に贈ると喜ばれるおすすめギフトを紹介していますので、ご参考になれば幸いです。

他の年中行事・イベントについては、下記記事でまとめていますので併せてご参考ください。

お中元とは?

お中元は梅雨明けからお盆にかけて贈る夏のご挨拶

お中元は、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちと健康を願う気持ちを込めて贈り物をする風習のことです。

7月初めからお盆くらいにかけての贈りものであるため、「夏のご挨拶」とも呼ばれています。

お中元のルーツは、中国古来の道教と日本のお盆にあるとされ、もともとは中国の風習が始まりでした。

中国古来の道教「三元」

中国古来の道教では、1月15日(上元)、7月15日(中元)、10月15日(下元)を中国の道教の祭日である「三元」として祝う習慣があります。

その1つである中元の7月15日は、地官赦罪大帝(ちかんしゃざいたいてい)という名前の神様の誕生日です。

地官赦罪大帝は、犯した罪を許す神様のため、本来は罪を償うという意味がこめられています。

上元と下元にもそれぞれを司る神様がいて、その神様の誕生日を三元として、当時の人々はお供え物をしてお祝いをするようになりました。

三元とは
中国では旧暦1月15日を上元、旧暦7月15日を中元、旧暦10月15日を下元とする3つの日の総称を指し、中国ではそれぞれの行事が行われていたそうです。

日本の仏教「お盆」

このお供え物をする中国の行事が、日本に伝わってきたのは室町時代です。

当時の日本では、すでに伝わっていたお盆の「盆礼」という風習と結びついたことが、お中元の起源といわれています。

日本の仏教では、同じ夏の時期に送り火や迎え火などで祖先の霊を家に迎えて供養する「盂蘭盆(うらぼん)」というお盆の行事があります。

中国の中元と日本の祖先の霊を祭る2つの文化が相まって、親類や知人と訪問し合い、集まってお互いの無事を確かめ合います。

その際、お互いに贈答をするようになり、この時期にはお世話になっている人や目上の人に、感謝の気持ちを込めて贈り物をするというお中元の文化に変わりました。

この行事は旧盆の時期とも重なって、7月15日頃までに贈るのが風習になります。

地域によって贈る時期に違いがあり、タイミングにより「暑中見舞い」や「残暑見舞い」と呼び方も変わります。

お盆については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

お中元を贈る時期はいつ?

お中元を贈る時期カレンダー

お中元を贈る時期は、地域によって差があり、本来は7月初めから7月15日頃までとされていましたが、近年では6月下旬から贈るのが一般的となっています。

首都圏以外では、7月上旬から8月15日までが目安というところもあります。

お中元の早割りなどでお得に購入できる販売店も多くなり、6月下旬には準備して贈る人も増えています。

百貨店などのお中元商戦も、6月初旬からと早い時期から始まっているのがわかります。

最近ではお盆以外に夏休みをとる企業も増え、6月から8月にかけてお中元の時期は、贈る相手が旅行などで長期不在の可能性もあるため、生ものや冷凍食品を贈る時は注意した方がいいでしょう。

お中元とお歳暮の違い

お歳暮のギフト

夏に贈るお中元のことを知っていくうちに、冬に贈るといわれるお歳暮も気になってきませんか。

では、お中元とお歳暮にはどんな違いがあるのでしょうか。

違い(1)起源

お中元は前述の通り、中国由来の文化で旧暦1月15日は上元、7月15日は中元、10月15日は下元と3つに分けており、中元に当たる7月15日は贖罪の日とされていました。

そして、中国における中元は、日本でいう盆にあたります。

日本では、中元の風習が仏教の風習と混ざることで贈り物を贈り合うものへと変化していき、現在では日頃お世話になっている方や目上の方への感謝の気持ちを伝える習慣として、お中元が定着しています。

お歳暮は、日本古来の風習が起源といわれており、元は年の暮れに行われる先祖を祀るための「御霊祭り(みたままつり)」における、新年の神様へのお供え物として贈られていました。

そのお供え物を分家から本家へ、嫁ぎ先から実家へと届ける風習が、お歳暮の由来とされています。

その後は時代とともに、日頃お世話になった方に1年の感謝を伝える贈り物をする行事として定着しました。

違い(2)時期と意味合い

夏の贈り物にはメロンやマンゴーなど旬のフルーツが人気

お中元は、一般的に関東では7月初旬から7月15日まで関西では7月中旬から8月15日までに贈ります。

ただし、中部や九州、沖縄はお中元の時期が特殊なため、贈る際は事前に確認しましょう。

お歳暮は、お正月事始めの日である12月13日から12月20日までに贈るのが一般的ですが、お中元と同じく地域差があるため注意が必要です。

近年は、お歳暮を贈る時期が早まってきており、11月末に贈る方もいます。

お中元とお歳暮は、類似した慣習のイメージがありますが、込められる意味合いも異なります。

お中元は夏のお盆前、お歳暮は年末に贈るものです。

感謝の気持ちを伝えるという点ではどちらも同じですが、お中元はその年の上半期お歳暮は1年を通しての感謝を伝える贈り物とされているため、お歳暮の方が重視される傾向にあります。

違い(3)金額

お中元は、上半期に半年間の感謝を伝えるとともに下半期の健康を祈るもので、お歳暮は1年間の感謝を伝える贈り物です。

そのため、お歳暮はお中元より相場が高く、2~3割高めの贈り物が選ばれる傾向にあります。

お中元の金額の相場は、贈る相手によっても違いがあり、親戚や知人は3000円程度先輩や上司は5000円程度といわれていますが、特別お世話になっている方に対しては相場よりも若干高価な贈り物をされる方が多いです。

お歳暮については、下記記事で解説していますので併せてお読みください。

お中元と暑中見舞い、残暑見舞いの扱い方

お中元と暑中見舞い、残暑見舞いは、いずれも近いようで意味や時期などに違いがあり混同しやすいため、マナーも含め理解しておきましょう。

お中元と暑中・残暑見舞いの意味

暑中御見舞のギフト

お中元と暑中見舞いの時期は近いものの、それぞれ意味合い・目的に違いがあります。

お中元は、日頃お世話になっている方に感謝の気持ちと、相手の健康を気遣う気持ちを込めて贈るものです。

暑中見舞いは、夏の辛い猛暑の時期に、相手の健康を気遣うものです。

残暑見舞いは、暦の上で秋を迎えてもまだ厳しい暑さが続いている時期に、相手の様子を伺うものです。

どちらも夏に品物や挨拶文を贈り、双方ともに相手の健康や無事を想いながら贈るという点は同じです。

お中元と暑中・残暑見舞いの時期

残暑御見舞のギフト

お中元の時期は、地域によって異なり、関東地方では7月初旬から7月中旬頃、関西地方は関東地方より遅く7月下旬から8月中旬頃までに贈るのが一般的です。

暑中見舞いに地域の差はなく、7月中旬頃から立秋の日(7月16日頃~8月7日もしくは8日)までに贈るため、関西地方ではお中元の時期と重なります。

そのため、お中元の時期を過ぎてしまった場合は、暑中見舞いとして出しても問題ありません。

さらに暑中見舞いの時期、つまり立秋を過ぎてしまった場合は、今度は残暑見舞いとなりますので、遅くとも8月末までに贈るのがマナーです。

お中元と暑中・残暑見舞いの贈り方

お中元は時期によってのし紙(掛紙)を暑中・残暑見舞いで使い分ける

お中元と暑中・残暑見舞いには、贈り物につけるのし紙(掛紙)の表書きに違いがあります。

お中元の時期は「お中元」となりますが、贈る時期を逃してしまった場合に、8月8日頃の立秋までは「暑中御伺い」「暑中御見舞」とします。

そして、立秋を過ぎたら「残暑御見舞」「残暑お伺い」となります。

暑中見舞いや残暑見舞いは、ハガキで出す挨拶状のことを指すこともありますが、お中元の時期に贈れなかったギフトを暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ることができます。

また、お中元として贈答品(ギフト)を先に贈り、その後に暑中見舞いや残暑見舞いとして挨拶のはがきや手紙を送っても問題ありません。

ただ相手が何度も受け取る負担を考えると、お中元であっても暑中見舞いであっても、贈答品(ギフト)とハガキもまとめて贈る・お返しする方が親切です。

せっかく感謝を伝えるものであるため、相手にとって迷惑や重荷にならないよう心がけたいですね。

暑中見舞い・残暑見舞いについては、下記記事もご参考ください。

お中元をもらったらお返しは?

お中元は基本的に、目下の方が日頃お世話になっている感謝の気持ちを込めて、目上の方に贈るものです。

そのためお返しの必要はありませんが、親しい間柄や目上の方など、関係性によってはお返ししても問題ありません。

品物を贈らなくても、マナーとしてお礼状(ハガキ)を送った方がよいでしょう。

お礼状を送る場合

お中元をいただいたらハガキでお礼状を

お中元のお礼状は、贈りものを確かに受け取りましたと伝える意味合いがあります。

友人なのか職場なのか、ビジネスの取引先なのかなど、贈ってくれた相手によって内容は異なりますが、お礼状に欠かせない要素は以下の3つです。

  • 贈りものを受け取ったことを伝えるとともに、感謝の気持ちを述べる
  • 贈りものの感想、家族または社員一同も喜んでいることを伝える
  • 贈ってくれた相手の健康などを気遣う文章を添える

基本を押さえて心を込めれば、必ず相手に気持ちが伝わるお礼状となることでしょう。

また、お礼状を送るタイミングも重要で、届いた当日か翌日が最適ですが、遅くとも3日以内に送付するよう心がけましょう。

お返しの品を贈る場合

お中元のお返しにもマナーがある

目下の方から贈答品をいただいた場合はお礼状だけでいいのですが、目上の方からいただいた場合や高額な品物が届いた際には、お中元として、あるいはお返しとして贈ってもよいです。

お返しのギフトもお中元のマナーと同じく、のし紙(掛紙)は紅白5本蝶結びをつけます。

表書きは、前述の通り贈る時期に合わせて「お中元」「暑中お伺い」「暑中御見舞」「残暑お伺い」「残暑御見舞」から選びます。

のし紙(掛紙)に名入れする際にもマナーがあり、上段の表書きに対して、下段に姓のみ小さめに書き入れます。

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お中元やお返しの相場金額は?

お中元に最適な相場とは?

目上の方にお中元として贈る場合、金額の目安は3000円〜5000円です。

夏にぴったりな涼感のある和洋菓子やビール、ドリンクなどが人気ですが、特にお世話になった方には、1万円以上の品物を贈ることもあります。

なお、目上の方にお返しを贈る際には、いただいた贈答品より高額なものを贈るのは失礼にあたるため注意してください。

親しい友人や同僚、兄弟などには、同額程度の品がおすすめです。

高価なものは相手の負担にもなりかねないので、これからも良好な関係が続くよう心を配りたいものですね。

何を贈るか迷ったら…お中元の夏ギフト

夏のギフトには日持ちのする水羊羹も

お中元は、もともとお供え物に由来していることもあり、ギフトには食品が人気ですが、相手に喜んでいただくことが大切ですので、食品以外のアイテムを贈っても問題ありません。

夏のご挨拶として、人気が高い食品といえば、旬のフルーツでしょう。

メロンや桃、マンゴーなどが代表的で、ゼリーや水羊羹といった涼しげなフルーツの和洋菓子なら日持ちするため、賞味期限をあまり気にせずに済むでしょう。

他にコーヒーやビールのほか、素麺や蕎麦といった麺類なども定番ギフトですが、百貨店などに売っている銘柄で、普段ならあまり口にしないような高価な品種でも、贅沢に味わっていただける機会なので喜ばれそうです。

また、肉や魚といった生ものでも、送り先の事情やタイミング、冷凍・冷蔵の保存期間などに気をつければ、滅多に食べられない希少品や最高ランク品は、より嬉しいことでしょう。

食品以外では、夏らしい花火や金魚、ヒマワリといったモチーフの日用品もおすすめですね。

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終わりに

朝顔

夏のご挨拶ギフトとして、日常的に行われているお中元。

起源や贈る時期はじめ、ギフトをいただいた際のお礼状やお返しなど、お中元のおすすめ商品を紹介しました。

筆者は、お中元の代わりとして、年賀状と同じように暑中見舞いのハガキをハンドメイドで送ることを夏の恒例にしています。

時期を過ぎてしまったら残暑見舞いとして送り、向日葵や金魚、花火などのイラストを毎年替えて描いています。

相手を想いながら描いている方も楽しいですし、相手にも明るく受け取れたら楽しいでしょう。

暑中見舞いのハガキ

ギフトには気持ちを贈り合う意味合いもあり、日頃お世話になっている方や大切な方とのお付き合いをこれからも大切にしたいものですね。

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