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残暑見舞いはいつまでに送る?暑中見舞いとの違い、書き方の文例・画像解説付き

2023年8月11日

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まだ厳しい暑さの残る時期に送る残暑見舞いを送る時期はいつ?

暦の上では秋だけど、まだ厳しい暑さの残る時期に送る、残暑見舞い。

夏の疲れが出る頃に、故郷の友人や親族、お世話になった方々が元気に暮らしているか気になることでしょう。

そんな時に送る残暑見舞いは、いつからいつまでに送ったらいいのか。

また、相手との関係に応じてどういう書き方や送り方をしたらいいのか。

今回は、残暑見舞いの意味や送る時期、暑中見舞いとの違い、そして挨拶状の書き方や注意点を文例付きで解説します。

また、夏の疲れに喜ばれるおすすめギフトを紹介していますので、お中元や暑中見舞いを送る機会を逃した場合の贈り物としてご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

颯彩(ふーあ)

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暑中見舞いについては、下記記事で解説していますのでご参考ください。

残暑見舞いとは

残暑見舞いハガキとペン

残暑見舞いは、遠方に住んでいてあまり会えない友人や恩師、いつもお世話になっている方へ送る「晩夏の挨拶状」です。

夏の暑さがまだ残る時期に、相手の健康を気遣う気持ちを込めて送ります。

ハガキでの短いお便りですが、メールよりも手書きの方が温もりがあり、形あるものとして丁寧な印象を与えられるのが魅力な点です。

また、自身の近況報告も兼ねているため、互いの心を通わせるひとつの手段ともいえるでしょう。

残暑見舞いは暑中見舞いと同じく、暑さを気遣う挨拶状ですが、大きな違いは送る時期です。

残暑見舞いを送る時期

残暑の陽射しを受ける女性

残暑は、夏本番を過ぎてもなお残る暑さという意味があります。

そのため、残暑見舞いを送る時期は、二十四節気の立秋にあたる8月7日頃から8月末までに送るのが一般的です。

ただし、近年は秋の訪れが遅い年や地域もあるため、遅くても処暑の候(期間)にあたる9月7日頃までに送ることができます。

二十四節気については、下記記事をご参考ください。

今年の立秋はいつ?

晩夏の花といえばキキョウ(桔梗)

立秋や処暑の期間は、年ごとに日にちが異なり、2024年の立秋は8月7日から、遅くても処暑の候にあたる9月7日までに送ることになります。

ただし、あまり送る時期が遅いと、相手の住んでいる地域や気候によっては、朝晩の涼しさに初秋の気配が感じられ、季節感を損なう場合もあるため、気をつけてください。

個人的には、8月末までに出せば問題ないでしょう。

お中元や暑中見舞いとの扱い

残暑見舞いは、暦の上では秋を迎えても実際は厳しい暑さがまだ続いている時期に出すため、お盆休みにゆっくり書きたい方に向いています。

また、お中元を贈る時期を過ぎてしまった場合や暑中見舞いを出す時期が遅くなってしまった場合は、残暑見舞いとして送っても問題ありません-

なお、暑中見舞いをすでに送った場合は、残暑見舞いを送る必要はありません。

ちなみに暑中見舞いは、7月初旬から8月7日ごろ(立秋の前日)までの、1年で最も暑い期間に送ります。

暑中見舞いへの返事を送る際には、小暑(7月6日頃)を過ぎていれば残暑見舞いとして出すのが望ましいです。

暑中見舞いについては、下記記事をご参考ください。

残暑見舞いハガキの書き方

残暑見舞いハガキの制作イメージ図(花火と水風船)

残暑見舞いを書く際は、下記5つの構成で書くのが基本です。

(1)お見舞いの挨拶

残暑見舞いの書き出しは、「残暑お見舞い申し上げます」となります。

年賀状などと同じで、「こんにちは」「さようなら」などの頭語・結語は使いません。

また、一般の手紙やビジネス文書に用いられる「拝啓」「敬具」も不要です。

お見舞いの挨拶文は、本文より大きめに書くことで見栄えをよくしましょう。

句点「。」も不要です。

(2)時候の挨拶

時候の挨拶は、残暑見舞いを送るタイミングに合わせた季節感を表す文章、土地や気候など相手の住んでいる地域に適した文章を選びます。

相手が置かれている状況を踏まえた上で、相手の安否を尋ねる文章を続け、お世話になったことがあれば感謝のひと言を添えます。

例:立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか

残暑見舞いで時候の挨拶をする際は、相手の立場に注意しましょう。

離れた土地に住んでいる人に送る場合は、同じ夏でも気候が同じとは限りません。

相手が住んでいる地域や気候に合わせて表現を選ぶと、相手を思いやる気持ちが伝わります。

(3)自身の近況報告

次に、自分や家族の近況を書くと、相手に喜ばれるとともに安心するでしょう。

自身の近況報告は、相手との関係に合わせて書くことが重要で、具体的な内容にすることも大切ですが、相手が目上の場合は当たり障りのない文がおすすめです。

例:お陰様で、私どもはつつがなく暮らしております

(4)結びの挨拶

残暑見舞いにおける結びの挨拶とは、相手を気遣う言葉を指します。

一番伝えたいこと、相手への気遣いや感謝を述べて締めくくりたいものです。

例:夏の疲れが出る時期ですので、くれぐれもご自愛ください

(5)日付

残暑見舞いの最後に用いる日付は、夏の終わりが近づいても暑さがまだ残る時期という意味として「晩夏」「立秋」を使います。

例:令和○○年 晩夏

暑中見舞いと同じく残暑見舞いでは、正確な日付は書きません。

年数の下に、一番暑い夏の盛りを表す「晩夏」と書くのが一般的です。

主に「令和○○年 晩夏」「令和○○年 立秋」「令和○○年 八月」などがありますが、縦書きの場合は、年号を漢数字で書くという決まりがあるため、注意しましょう。

もし、あらかじめデザインされた市販の残暑見舞いハガキや、手作りで印刷したハガキを使用する場合には、手書きで一言添えるとよいでしょう。

手書きが1文でも添えられていると、受け取った相手も好印象をもちます。

残暑見舞いを送る参考文例

夏の風物詩、風鈴

残暑見舞いの文例を、相手別・シーン別に紹介しますので参考にしてください。

友人や親族などに送る場合(一般向け)

残暑お見舞い申し上げます
立秋を過ぎても連日の猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか
おかげさまで、私どもは相変わらず元気に過ごしております
夏の疲れが出る頃ですので、くれぐれもご自愛ください
令和○○年 立秋

上司や社内関係者に送る場合(仕事向け)

残暑お見舞い申し上げます
日頃は何かとお世話になり、誠にありがとうございます
夏の休暇でご配慮いただき、おかげで実家に帰省することができました
今後も一層、業務に励んでまいります
もう少し暑さが続くようですので、ご自愛のほどお祈り申し上げます
令和○○年 晩夏

会社関係者や取引先に送る場合(ビジネス向け)

残暑お伺い申し上げます
貴社におかれましては益々ご盛栄のこととお喜び申し上げます
まだまだ厳しい暑さが続いておりますので、ご健康にご留意されますようお願いいたします
貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます
令和○○年 立秋

お中元の代わりに送る場合

お中元の時期を逃してしまい、贈答品より早くに送る残暑見舞いの文例です。

残暑お見舞い申し上げます
平素より何かとお世話になりまして、心より御礼申し上げます
つきましては、本日、心ばかりの品を別送させていただきました
ご笑納いただけましたら幸いに存じます
今後とも何とぞご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます
本来ならばご挨拶に伺うべきところ、失礼をお許しください
残暑厳しき折、くれぐれもお気をつけくださいますようお祈り申し上げます
令和○○年 晩夏

贈答品のお礼として送る場合

お中元などの贈答品をいただいたお返しとして、贈答品とは別にお礼をとして送る残暑見舞いの文例です。

残暑お見舞い申し上げます
○○(相手の氏名)様には日頃なにかとご配慮を賜り、ありがとうございます
さて、先日はお心のこもったお中元の品をお送りいただき誠にありがとうございます
何よりの好物、ありがたく拝受いたしました
残暑厳しき折から、ご自愛のほどお祈りいたします
取り急ぎ、残暑お見舞いかたがた、お礼のご挨拶とさせていただきます
なお、別送の品は軽少ながら感謝のしるしでございます
お納めいただければ幸いに存じます
令和○○年 晩夏

暑中・残暑見舞いを受け取ったら

お中元や暑中・残暑見舞いをもらったら返礼状を出すのが礼儀

暑中見舞いや残暑見舞いを受け取ったら、返事をするのがマナーです。

ただし、暑中・残暑見舞いというのは、基本的に目下の人が目上の人に対して出すものです。

そのため、お礼として出すことはほとんどありません。

もし、目上の人からの暑中見舞いを受け取った時は、返事としてではなく、暑中見舞いとして出す、あるいは普通のお礼状としてお礼の言葉を添えて出すことになります。

メールでもらったらメールでの返信で問題ありませんが、手書きのハガキや封書でもらった場合は、礼儀として同じようにハガキや封書で返事を郵送するとよいでしょう。

暑中・残暑見舞いのお礼を返す場合

暑中・残暑見舞いを受け取ったお礼の挨拶状を、残暑見舞いとして送る場合の文例は以下を参考にしてください。

残暑お見舞い申し上げます
このたびはご丁寧に残暑見舞いをいただき、御礼申し上げます
厳しい厚さが続いておりますが、皆様におかれましてはご健在のご様子、何よりと存じます
私たち家族も休暇をいただき、のんびりと過ごしております
残暑が残っておりますが、なお一層の自愛の程お祈り申し上げます
令和〇〇年 晩夏

残暑見舞いの贈答品

残暑見舞いの贈答品ギフト

一般的に残暑見舞いは、相手の健康を気遣うために送る季節の挨拶状です。

しかし、もともとはお盆に先祖に供え物をしていた流れで、普段会えない方やお世話になった方への健康を気遣い、元気でいてほしいという気持ちを伝えるために、贈答品を送る習慣は今も残っています。

特に、お中元の時期に贈答品を贈れなかった、あるいは暑中見舞いとして贈るタイミングを逃した時には、残暑見舞いとして贈ることができます

贈答品を贈る相場金額

残暑見舞い(残暑お伺い)の予算は、相手に負担のない範囲で3000円~5000円が一般的です。

特にお世話になっている方やお取引先には、少し高めの5000円~10000円の予算で考えてもよいです。

付き合いや関係の度合いや、相手の年代によって贈答品の金額に違いがありますが、お互いに負担にならない程度にすることが重要です。

贈答品の贈り方

贈り物につけるのし紙(掛紙)の表書きは、立秋を過ぎたら「残暑御見舞」「残暑お伺い」となります。

夏疲れに嬉しいおすすめギフト3選

相手に夏の疲れを癒してもらうために、残暑見舞いの贈答品で喜ばれるおすすめギフトを紹介します。

フルーツ

夏のギフトとして人気が高い食品といえば、旬のフルーツでしょう。

メロンや桃、マンゴーなどが挙げられますが、食べるタイミングが難しいこともあるため、ゼリーや水羊羹といった涼しげなフルーツの和洋菓子なら日持ちして保存もしやすいでしょう。

また、フルーツの缶ジュースも手軽に飲みやすいのでおすすめです。

和菓子・洋菓子

和菓子や洋菓子は、比較的どこでも買いやすくて無難だと思われがちですが、普段ではあまり購入したり食べたりする機会のない高級ブランドの菓子や、なかなか手に入らないような人気スイーツはより喜ばれるでしょう。

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ハム

ハムは保存期間も比較的長く、手軽に食べられる点では人気といえます。

種類も豊富で高級感もあるため、普段とは違う贅沢が味わえるのもよいでしょう。

切るだけで食べられるハムは、お弁当のおかずや晩酌のおつまみとしても喜ばれること間違いありません。

他に、肉や魚といったスタミナのつく生ものでも、相手の事情やタイミング、冷凍・冷蔵の保存期間などに気をつければ、滅多に食べる機会のない希少品や最高ランク品はより喜ばれるでしょう。

終わりに

残暑見舞いハガキの制作イメージ図(ヒマワリ)

晩夏の挨拶状ともいわれる、残暑見舞い。

暑中見舞いや残暑見舞いは、必ず出さなければいけないものではなく、日頃お世話になっている方や遠方にいる方などへ、感謝の気持ちを伝えたいという想いのもとに送るものです。

過去も現在もお世話になっている取引先、遠方でなかなか会えない故郷の友人や恩師など。

相手のことを思い浮かべながら、かしこまらず、あなた自身が相手の体調を思いやりながら、素直な気持ちで書いた文章こそ、受け取った方には喜んでいただけるでしょう。

いまやメールなどで気軽にやりとりができる時代になり、ハガキや手紙を書いたり送ったりする人は少なくなったように思います。

たった1枚のハガキですが、やはり形ある季節の挨拶状は、年賀状と同じく相手にとって喜ばしいものです。

また、手書きで一筆添えるだけで温もりがあり、相手への思いやりもより伝わりやすくなります。

デジタル化が進む中で、あえてアナログでの通信手段でやりとりし、古くから伝わってきた習慣や夏の風情を届けたいものですね。

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