
Webサイトやブログなど、コンテンツを作る上で飛び込んでくるIT用語。
皆さんは、次から次へと入ってくるIT用語の数々をどこまで把握できているでしょうか?
あらゆる用語を解説しているWebサイトを調べても、手短な説明で理解できたらいいのに長い文章が続く内容だったりしませんか?
特にその解説の中に別の知らない専門用語が混ざってくると、さらにその用語を調べなければならなくなり気がつけば時間が過ぎていくこともあるでしょう。
そこで今回は、Webサイトやブログを運営する上で最低限覚えておいた方がいいマーケティング関連のIT用語を紹介し、どういった意味や機能をもっているのか簡潔にわかりやすく解説していきます。
マーケティングとは
マーケティングは簡潔に表現すると、企業や個人のあらゆる活動において商品やサービスが自然と売れる仕組みをつくることです。
ビジネスの世界で耳にする方も多いと思いますが、その言葉が指す意味はリサーチや広告宣伝、データ分析などさまざまです。
細かくいうと、市場調査や商品開発のほか、宣伝、営業、販売・販促に至るまですべてのプロセスを含んでいます。
顧客が本当に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにするための対策となります。
セールスとの違い
近い意味の言葉としてセールスがありますが、マーケティングとの違いを以下で比較してみましょう。
セールス
・この商品を、どのくらい(〇点)売ろう
・そのためには、どれだけ(〇件)商談しよう
売るための努力をする
商品やサービスを多くの人に販売しよう、目標を達成しようと、その人(ターゲット)に売ることが基本的な特徴です。
マーケティング
・顧客の気持ちやニーズを知る
・顧客に合わせて商品を提供する
売れる仕組みをつくる
顧客目線で考えることによって、販売員の能力に頼らず売れる状態をつくろうと目指すことが特徴です。
顧客に買ってくださいと直接売り込みをしなくても、自然に買いたくなる状態をつくるためには、顧客のニーズに合った商品やサービスを適切なターゲットに向けて発信していくことです。
そのためには、商品開発から販売戦略、広告などの宣伝、効果検証までのプロセスを実行・管理することが重要になってきます。
つまり、売れる仕組みをつくることが、マーケティングの全体像となります。
ソーシャルメディア
ソーシャルメディアとは、個人や企業が情報を発信・共有・拡散することによって形成される、インターネットを通じた情報交流サービスの総称です。
万人が参加でき、双方向で発信するメディアの1つです。
マスメディアと違い、インターネットを駆使しクモの巣状に情報の発信者と受信者が繋がっているメディアとして、情報の受け手にも送り手にもなり得るので、相互作用により拡散が起こることも大きな特徴です。
ソーシャルメディアの形態は代表的なものとして、動画共有サービスの「YouTube」や「食べログ」などの口コミサイト、そしてSNSとして利用者も多い「Twitter」や「Facebook」などがあります。
そのようなSNSやブログ、投稿サイト、動画共有サービス、写真共有サービスなどをまとめてソーシャルメディアといいます。
SNS
Social Networking Serviceの頭文字を取った略称で「エスエヌエス」と読み、人と人との社会的な繋がりを促進する会員制のオンラインツールです。
SNSは情報の伝達を目的とするメディアと違い、友人や知人などとコミュニケーションをとることが目的の媒体です。
つまりSNSはソーシャルメディアの1つで、その中でも特に個人間のコミュニケーション、要するに人間同士の繋がりや関係性に重点をおいたソーシャルメディアです。
やりとりがオープンとなるソーシャルメディアに対して、SNSはクローズドな環境のため、第三者にやりとりを見られることがありません。
SNSはコミュニケーションの場
TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSは、他のユーザーとのコミュニケーションの場であり、自分がもっている情報を人に広めたい、仲間を増やしたいという目的で使用されていることが多いです。
それに加えて現代社会では、多くの人が友人と連絡する手段としてLINEを使ったり、企業が採用面接でSkypeを用いたりするなど、人々の生活や社会そのものを大きく変えるきっかけとなりました。
いま思えば携帯電話が普及した当時はメールが主流でしたが、それよりも前は電話やポケベルが主流であり、さらに昔でいうと手紙が主流でした。
特に企業の面接では、遠方に住んでいてもその企業のある場所に行かなければならない状況だったはずです。
SNSの普及によって人とのコミュニケーションが活発になったことはもちろん、企業の面接のあり方も大きく変えました。
また、人生において進む道が異なればいつか別れが訪れます。
昔はこの別れが永遠の別れのような印象でしたが、現在はそうでもありません。
その一番の理由として、SNSが普及したためではないでしょうか。
電話をするには通話料が、手紙でやりとりをするには便せんや封筒のほか切手代がかかってしまいます。
しかしSNSを使う場合は、基本的にインターネット回線さえあれば通話もメッセージも無料でやりとりができます。
誰かに直接会いたいという気持ちがある時に、相手の都合などを聞くことが容易にでき、友人と離れることがあっても気軽に連絡がとれるようになりました。
SNSはマーケティングにも活用
コロナ禍により気軽に外に出たり直接営業が難しくなったりしてリモートワーク中心になったことで、公私にわたりSNSを活用したマーケティングが増えました。
SNSマーケティングで活用できるSNSは主に以下の5つで、それぞれの特徴を強みと弱みを踏まえて紹介します。
140文字までのテキスト投稿で、匿名で繋がることができるSNSです。
リアルタイムでの気軽なやりとりができるほか、キャンペーンなどの拡散もできます。
話題性のある情報が拡散されやすく、特に特典や限定情報の発信が目に入りやすくなります。
リアルタイムでの発信のため見落としやすいですが、Webサイトやブログへの誘導や拡散にも活用できます。
写真や動画を中心にした投稿で、ビジュアルでつながるSNSです。
センスで自然と集まるだけでなく、商品写真や画像広告の発信にも活用できます。
写真やイラストなどの画像センスがあるとフォロワーが増えやすいです。
拡散性はあまりないですが、タグをうまく活用するとおすすめなどに表示されやすくなります。
実名登録制のため知人友人を見つけやすく、人と人が繋がるSNSです。
定期的なファンとのコミュニケーションやプロモーションができます。
リアルの繋がりからPRしやすいため広告の活用ができますが、ユーザーが自らページを訪問しないと情報が届かない弱みがあります。
LINE
メールの代わりになるコミュニケーションアプリで、リアルで繋がるSNSです。
店舗に来店してくれた人などに登録を促すことで直接の売り込みやお得情報も発信でき、ネット通販への誘導もできます。
即時性のあるメッセージで来店や購入への促進に向いている一方で、簡単にブロックできてしまいます。
YouTube
動画配信プラットフォームで幅広いユーザー層や発信者が存在するGoogleのサービスです。
CMに似た動画広告を展開できるためプロモーションにも活用できます。
トップユーチューバーはインフルエンサーとして強力な影響力をもつ一方で、制作や運用の時間が必要で撮影や編集などの技術や経費が必要です。
SNSマーケティングのメリットとして、
(1)商品・サービスの認知度を拡大する効果がある
(2)リアルタイムで素早く情報伝達ができる
(3)〇〇といえば△△とユーザーの認知を高め企業名の認知や購入・利用に選択してもらえる
(4)リピーターになれば顧客との良好な関係を築ける
という4つが挙げられます。
今回は、マーケティングに関するIT用語について解説しました。
SNSの利用者は非常に多く、しかも年々増える傾向にあります。
SNSで適切に情報発信すれば、見込み客や潜在顧客を効率よく獲得できる可能性が高いといえるでしょう。
また、SNSマーケティングには企業の認知拡大や費用対効果の改善などさまざまなメリットがあります。
ぜひSNSマーケティングの導入・運用をしてはいかがでしょうか。