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Webサイトやブログを運営する上で覚えておきたいIT用語解説<Part-2・マーケティング編>

2023年4月9日

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IT用語解説Part-2・マーケティング編イメージ

WebサイトやWordPressブログなど、記事コンテンツを作る上で飛び込んでくるIT用語。

聞き慣れない言葉が次々と出てくるIT用語には、横文字やアルファベット、略語が多く、あなたはその数々をどこまで把握できているでしょうか。

あらゆる用語を解説しているWebサイトを調べても、手短な説明で理解できたらいいのに長い文章が続く内容だったりすることも多いでしょう。

また、その説明の中に、別の知らない専門用語が入ってくると、さらにその用語を調べなければならなくなり、気がつけば想像以上に時間が過ぎていくこともあるでしょう。

今回は、Webサイトやブログを運営する上で、最低限押さえておきたいIT用語の中で、マーケティング関連用語に絞ってわかりやすく紹介します。

マーケティングとは

まずは、マーケティングとは何かというところから解説していきます。

マーケティングは、簡潔に表現すると、企業や個人のあらゆる活動において、商品やサービスが自然と売れる仕組みを作ることです。

ビジネスの世界で耳にする方も多いと思いますが、その言葉が指す意味は、リサーチや広告宣伝、データ分析などさまざまです。

細かくいうと、市場調査や商品開発のほか、宣伝、営業、販売・販促に至るまですべてのプロセスを含んでいます。

顧客が本当に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにするための対策が、マーケティングとなります。

セールスとマーケティングの違い

近い意味の言葉としてセールスがありますが、マーケティングとの違いはどんなことでしょうか。

セールス

・この商品を、どのくらい(〇点)売ろう
・そのためには、どれだけ(〇件)商談しよう
売るための努力をする

セールスは、商品やサービスを多くの人に販売しよう、目標を達成しようと、その人(ターゲット)に売ることが基本的な特徴です。

マーケティング

・顧客の気持ちやニーズを知る
・顧客に合わせて商品を提供する
売れる仕組みをつくる

マーケティングは、顧客目線で考えることによって、販売員の能力に頼らず売れる状態をつくろうと目指すことが特徴です。

顧客に買ってくださいと直接売り込みをしなくても、自然に買いたくなる状態をつくるためには、顧客のニーズに合った商品やサービスを、適切なターゲットに向けて発信していくことです。

それには、商品開発から販売戦略、広告などの宣伝、効果検証までのプロセスを実行・管理することが重要になってきます。

つまり、「売れる仕組みをつくる」ことが、マーケティングの全体像となります。

ソーシャルメディア

ソーシャルメディアとは、個人や企業が、情報を発信・共有・拡散することによって形成される、インターネットを通じた情報交流サービスの総称をいいます。

万人が参加でき、双方向で発信するメディアの1つです。

マスメディアと違い、インターネットを駆使し、クモの巣状に情報の発信者と受信者が繋がっているメディアとして、情報の受け手にも送り手にもなり得るため、相互作用により拡散が起こることも大きな特徴といえます。

ソーシャルメディアの形態は、代表的なものとして、動画共有サービスの「YouTube」や「食べログ」などの口コミサイト、そしてSNSとして利用者も多い「Twitter(X)」や「Facebook」などがあります。

そのようなSNSやブログ、投稿サイト、動画共有サービス、写真共有サービスなどをまとめてソーシャルメディアといいます。

SNS

SNSは、Social Networking Serviceの頭文字を取った略称で「エスエヌエス」と読み、人と人との社会的な繋がりを促進する、会員制のオンラインツールです。

情報の伝達を目的とするメディアと違い、友人や知人などとコミュニケーションをとることが目的の媒体といえます。

つまりSNSは、前述したソーシャルメディアの1つで、その中でも特に個人間のコミュニケーション、人間同士の繋がりや関係性に重点をおいた、ソーシャルメディアです。

やりとりがオープンとなるソーシャルメディアに対して、SNSはほとんどがクローズドな環境のため、第三者にやりとりを見られることがありません。

SNSはコミュニケーションの場

Twitter(X)やFacebook、InstagramなどのSNSは、他のユーザーとのコミュニケーションの場であり、自分がもっている情報を人に広めたい、同じ思いをもつ仲間を増やしたいという目的で使用されていることが多いです。

それに加えて現代社会では、多くの人が友人と連絡する手段としてLINEを使ったり、企業が採用面接でSkypeやZoomなどを用いたりするなど、人々の生活や社会そのものを大きく変えるきっかけとなりました。

いま思えば、携帯電話が普及した当時はメールが主流でしたが、それよりも前は電話やポケベルが主流であり、さらに昔でいうと手紙が主流でした。

特に企業の面接では、封書でのやりとりが中心で、遠方に住んでいてもその企業のある場所に行かなければならない状況だったはずです。

それがSNSの普及によって、人とのコミュニケーションが活発になったことはもちろん、企業の面接のあり方も大きく変わりました。

また、人生において進む道が異なれば、いつか別れが訪れます。

昔はこの別れが永遠の別れのような印象でしたが、現在はそうでもないでしょう。

その一番の理由としては、SNSが普及したためではないでしょうか。

電話をするには通話料が、手紙でやりとりをするには便せんや封筒のほか、切手代がかかってしまいます。

しかし、SNSを使う場合は、基本的にインターネット回線さえあれば、通話もメッセージも無料でやりとりができます。

誰かに直接会いたいという気持ちがある時に、相手の都合などを聞くことが容易にでき、友人と離れることがあっても気軽に連絡がとれるようになりました。

SNSはマーケティングにも活用

昨今ではコロナウィルスによる感染拡大により、気軽に外に出たり直接営業が難しくなったりしてリモートワーク中心になったことで、公私にわたりSNSを活用したマーケティングが増えました。

マーケティングで活用できるSNSは、主に以下の5つで、それぞれの特徴を強みと弱みがあります。

Twitter(X)

Twitter(ツイッター)は、140文字までのテキスト投稿で、匿名で繋がることができるSNSです。

リアルタイムでの気軽なやりとりができるほか、キャンペーンなどの拡散もできます。

話題性のある情報が拡散されやすく、特に特典や限定情報の発信が目に入りやすくなります。

リアルタイムでの発信のため見落としやすい欠点がありますが、Webサイトやブログへの誘導や拡散にも活用できます。

Instagram

Instagram(インスタグラム)は、写真や動画を中心にした投稿でつながるSNSです。

センスで自然と集まるだけでなく、商品写真や画像広告の発信にも活用できます。

写真やイラストなどの画像センスがあると、フォロワーが増えやすいです。

リアルタイム機能がないため拡散性はあまりないですが、タグをうまく活用するとおすすめなどに表示されやすくなります。

Facebook

Facebook(フェイスブック)は、実名登録制になっているため、知人友人を見つけやすく、人と人が繋がるSNSです。

起業や著名人にとっては、定期的なファンとのコミュニケーションやプロモーションができます。

リアルでの繋がりからPRしやすいため、広告の活用ができますが、ユーザーが自らページを訪問しないと情報が届かない弱みがあります。

LINE

LINE(ライン)は、メールの代わりになるコミュニケーションアプリで、リアルで繋がるSNSです。

店舗に来店してくれた人などに登録を促すことで、直接の売り込みやお得情報も発信でき、ネット通販への誘導もできます。

即時性のあるメッセージで、来店や購入への促進に向いている一方で、簡単にブロックできてしまいます。

YouTube

YouTube(ユーチューブ)は、動画配信プラットフォームで、幅広いユーザー層や発信者が存在するGoogleのサービスです。

CMに似た動画広告を展開できるため、プロモーションにも活用できます。

トップユーチューバーは、インフルエンサーとして強力な影響力をもつ一方で、制作や運用の時間が必要で、撮影や編集などの技術や経費が必要です。

SNSマーケティングの効果

上記のように、SNSツールによって強みや弱みが分かれますが、SNSマーケティングの全体的な効果としては、以下の4つが挙げられます。

(1)商品・サービスの認知度を拡大する効果がある
(2)リアルタイムで素早く情報伝達ができる
(3)〇〇といえば△△、とユーザーの認知を高め、企業名の認知や購入・利用に選択してもらえる
(4)リピーターになれば顧客との良好な関係を築ける

今回は、マーケティングに関するIT用語について解説しました。
SNSの利用者は非常に多く、しかも年々増える傾向にあります。
SNSで適切に情報発信すれば、見込み客や潜在顧客を効率よく獲得できる可能性が高いといえるでしょう。

ペルソナ

ペルソナは、商品やサービスを提供する際、主にどのような顧客に向けたものであるか、ターゲットとする消費者をイメージしやすくするために設定する、架空の人物像のことです。

例えば、化粧水や乳液の購入に繋げるためのキーワード選定を行うのであれば、スキンケアへの関心が高い消費者の属性(年齢・性別・興味関心など)に基づき、ペルソナを設定するということになります。

性別や年齢層だけでなく、学歴・職歴、年収、家族構成、趣味嗜好、価値観など、あらゆる属性を検討していき、実際にそのような人がいるとイメージできるような具体的な人物像を設定します。

企業のマーケティング戦略において、不特定多数のネットユーザーに向けてコンテンツや広告を発信するだけでは、思うような反響を得られません。

そこで、社内担当者や外注先の各担当者の間で顧客イメージを一致させ、一貫性のあるマーケティングを実施するために、ペルソナが活用されます。

ペルソナの設定がないと、Webサイトを運用する時に、記事の執筆や画面制作を担当する人の間で、イメージするターゲットがぶれてしまいます。

そうなると、方向性が定まらなくなり、誰が読んでも楽しめない、役に立たない中途半端なイメージのWebサイトになってしまいます。

ペルソナとターゲットの違い

ペルソナとよく似た使われ方をしているターゲットも、マーケティング分野において活用されるもので、双方ともおおよその方向性は同じです。

ペルソナとターゲットを同義語として使っている方が多いですが、Webマーケティングを徹底して行いたい場合、これらの細かい違いを意識する必要があります。

ターゲットとは、例えば「30代の男性」といったように企業が顧客にしようとしている人たちのことです。

年代や性別など最低限の情報に留まり、ペルソナほど詳細な項目設定を行うことはしません。

商品やサービスを提供する対象の年代や性別、地域や職業などを細かく絞ったのがターゲットで、企業が商品・サービスを効率的に訴求していくためにはターゲットの選定が不可欠です。

つまり、ユーザ-像という点では、ターゲットもペルソナも共通の意味がありますが、その人物像の具体性に違いがあります。

ターゲット

ターゲットは、狙うユーザー層を性別、年齢、居住地などの属性ごとにグループ分けして、アプローチする市場を定めることです。

設定では、決めた市場の規模なども考慮する要素に含まれますが、ターゲットに対して、自サイトのどのような利点を、どのように認知してもらうかを考えておく必要があります。

(例)30代、独身男性

ペルソナ

ペルソナは、ターゲットよりも詳細に、ユーザー像を定めることです。

名前、家族構成、趣味、悩みなどを明確に決め、1人の架空人物としてイメージ像を作り上げていきます。

ペルソナを設定することで、ユーザーの具体的な行動パターンやニーズなどを予想することが可能になります。

(例)氏名、32歳、趣味は料理、年収360万円、横浜で1人暮らし、カフェショップ主任

マーケティング戦略を組み立てる際には、対象となるユーザー層を年齢や性別といった属性で絞り込んでターゲットを定義します。

このターゲットに対して、具体的な人格を肉付けし、あたかも実存する1人のユーザーのような形に仕立てたものがペルソナです。

ペルソナを設定することの効果

ペルソナのメリットとして、3つ挙げると以下の通りです。

(1)ユーザーの視点で対策ができる
(2)ユーザーの絞り込みによりニーズが把握できる
(3)メンバーや担当者間で共通認識をもつことができる

コンテンツを作成する時には、誰にそのコンテンツを提供したいのかを考えなくてはなりません。

発信したい情報の対象が曖昧だったり、万人受けを狙ったりすると、コンテンツのメッセージ性が弱まり、成果に繋がりにくくなります。

以前までは、ターゲットを設定してマーケティングを行うことが一般的でしたが、近年では顧客ニーズの多様化やツールが進んでいるため、ペルソナを設定して施策を行うことが多くなっています。

また、ペルソナを定めれば、チーム間でのユーザー層の認識のすり合わせがスムーズになります。

終わりに

以上で、マーケティングに関するIT用語について解説しました。

従来のように直接売り込みをかけなくても、売れる仕組みをつくるマーケティング。

顧客のニーズに合った商品やサービスを、適切なターゲットに向けて発信していくためには、SNSツールを活用していくことが近年では主流になっています。

SNSの利用者は非常に多く、しかも年々増える傾向にあるため、SNSで適切に情報発信すれば、見込み客や潜在顧客を効率よく獲得できる可能性が高いといえるでしょう。

Webサイトやブログへの認識拡大を広げるためにも、SNSマーケティングを取り入れてみてはいかがでしょうか。

以下の記事では、Googleのサービスに最も関係が深いSEO用語を紹介しています。

Webサイトやブログを運用する上で、アクセスを集める戦略や対策に欠かせない手段を簡潔に解説していますので併せてお読みください。

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