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Webサイトやブログを運営する上で覚えておきたいIT用語解説<Part-4・Google編>

2023年4月11日

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IT用語解説Part-4・Google編イメージ

WebサイトやWordPressブログなど、記事コンテンツを作る上で飛び込んでくるIT用語。

聞き慣れない言葉が次々と出てくるIT用語には、横文字やアルファベット、略語が多く、あなたはその数々をどこまで把握できているでしょうか。

あらゆる用語を解説しているWebサイトを調べても、手短な説明で理解できたらいいのに長い文章が続く内容だったりすることも多いでしょう。

また、その解説の中に別の知らない専門用語が混ざってくると、さらにその用語を調べなければならなくなることもあるでしょう。

今回は、Webサイトやブログを運営する上で、最低限押さえておきたいGoogle関連のIT用語を紹介し、どういったサービス名があり、どういった役割や目的をもっているのかわかりやすく解説します。

グーグル アドセンス

Google AdSense(グーグル アドセンス)は、GoogleがWebサイト運営者向けに提供している広告配信サービスです。

「クリック報酬型広告」と呼ばれるコンテンツ連動型のWeb広告ですが、その前は「インプレッション報酬型広告」でした。

そして、2024年2月よりインプレッション報酬型広告が復活しています。

運営しているWebサイトやWordPressブログに広告コードを埋め込むと、掲載されているコンテンツや訪問者の情報に関連する広告が自動的に表示されます。

普段よく見ているWebサイトやキーワード検索して開いたページに掲載されている広告に、マウスカーソルを重ねた時のURLが下記のようになっていると、アドセンス広告だと判別できます。

(例)
https://www.googleadservices
https://googleads~

Google AdSenseが「クリック報酬型広告」なのに対して、アフィリエイトは「成果報酬型広告」というWeb広告を配信しています。

アフィリエイトとの違い

アフィリエイトは、Webサイトやブログに掲載されている広告をユーザーがクリックすると広告主のサイトへ移動し、商品を購入したりサービスを契約したりすることで報酬が支払われるという仕組みです。

購入や契約を成立させる必要があるため、例えば掲載したい広告の商品やサービスについて記事を投稿することで、ユーザーに商品の良さをPRしたりする必要があります。

ユーザーと広告主との間で契約が成立して初めて、報酬が支払われるアフィリエイトとは異なり、Google AdSenseはクリックあるいはインプレッション(表示)された時点で収益が発生するわけです。

アフィリエイトの成果報酬型よりも、Google AdSenseのインプレッション報酬型やクリック報酬型の方が報酬が発生しやすいことになります。

グーグル サーチコンソール

Google Search Console(グーグル サーチコンソール)は、Googleが提供しているインターネット検索の分析ツールです。

Googleで検索したキーワードの表示回数や順位の推移といった状況分析、Webサイト・ページが抱えている問題点などを確認でき、Webサイト全体の改善やコンテンツの見直しができます。

グーグル アナリティクスなどの解析ツールと異なるのは、ユーザーがキーワードで検索した時に、結果としてどのように表示されたか、どんなWebサイトからリンクされているかなど、Webサイトやページのアクセス前のデータを取得できることが特徴です。

データを確認することにより、SEOの効果検証や改善策の発見はもちろんのこと、流入検索キーワードを知ることで読者や見込み顧客のニーズを把握でき、自サービスに対しての需要などを探ったり、必要なコンテンツを把握することも可能になります。

さらに具体的にいえば、検索パフォーマンスといって、Googleの検索結果に対するWebサイトのパフォーマンスを確認できます。

合計クリック数や合計表示回数のほか、平均CTR、平均掲載順位などといった検索結果のデータが把握できます。

また、Googleの検索結果に表示されるためのインデックス登録を促すこともでき、インデックス登録エラーの改善、ページの検索結果からの削除もできます。

グーグル アナリティクス

Google Analytics(グーグル アナリティクス)は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。

Webサイトへのアクセス状況を計測し、ユーザーの属性や訪問したページ、成果の達成率、広告効果や反響調査などをさまざまな視点から分析することができます。

クリックの多い広告や効果を比較できるほか、人気を集めるコンテンツや商品がわかれば広告位置を変更するなどWebサイトの設計に活用できます。

また、Webサイトを訪れる人の年齢・性別・趣味などがわかれば、そのターゲット層に向け、効果的なマーケティング戦略が可能です。

ユニークユーザー(UU)

ユニークユーザー(Unique User)とは、Webサイトのアクセス数を表す指標の1つで「訪問者数」を表し、ある期間にWebサイトを訪れた人の正味の人数で、延べ訪問数(ビジット)から重複を除いたものです。

Webサイトを訪れた人にCookie(クッキー)を発行するなどして個々の訪問者を識別し、同じ集計期間中に再訪した場合でも同一人物によるアクセスとみなし、合わせて1人とカウントするため、ある期間中に訪れた人の正味の数を知ることができます。

インターネット上で人物の識別・同定を確実に行うことはできないため、厳密に訪問した人間の数が分かるわけではありません。

例えば、同じ人物が職場と家庭で、同じWebサイトを訪れた場合は別人としてカウントされ、同じコンピュータ(の同じOSアカウント)を家族で使い回している場合などは、誰が使っても同一人物とみなされます。

アクティブユーザー(AU)

アクティブユーザー(active user)とは、ネットサービスなどの登録会員のうち、その時点で活発かつ日常的に利用している人のことを表し、その数を「アクティブユーザー数」、全会員数に占める割合を「アクティブユーザー率」といいます。

無料サービスでの登録や利用が、有料サービスと異なり退会しなくても費用が発生しないため、あまり使わなくなった利用者も退会手続きを行わず「幽霊会員」となって登録が残り続けることが多いです。

サービス開始から時間が経つにつれて、実質的には退会している利用者の数は増えていくことになります。

単純な登録会員数だけでは、現在どのくらいの人がそのサービスを実際に利用しているかわからないため、直近のある期間に一度でもサービスにアクセスした人を有効な会員とみなしてアクティブユーザーと呼びます。

その数や総会員数に対する割合は、サービスの現在の実力を表す指標の1つとして重視されます。

ページビュー(PV)

ページビュー(Page view)とは、Webサイトのアクセス数を表す単位の1つで、Webページが閲覧された回数を表します。

閲覧者のWebブラウザにWebページが表示された回数で、静的な構成のWebサイトではHTMLファイルの送信数にほぼ等しいとされます。

Webページ内で参照している画像など、外部のファイルの数などには影響されず、あるWebページを開いて表示すれば1ページビューと数えます。

これに対し、同一の閲覧者による一連のページ閲覧を1つとして数えたものを「訪問数」あるいは「ビジット(visit)」、「セッション(session)」などといいます。

例えば、ある閲覧者がWebサイトを訪れ、3つのページを閲覧して別のサイトに移った場合、訪問数は1回、ページビューは3回となります。

また、ある1ヶ月の間に3人の利用者が、Webサイトをそれぞれ3回訪問し、毎回3ページずつ閲覧すると、ユニークユーザーは3人、セッションは9回、ページビューは27回となります。

インプレッション(imp)

インプレッション(impression)とは、Webサイトに掲載される広告の効果を計る指標の1つで、広告の表示(掲載)回数のことです。

広告枠が設定されたWebページを訪問者が閲覧し、広告が1回表示されることを1インプレッションとします。

広告を掲載するメディア・媒体側にとっては、Webページの閲覧回数(ページビュー)にページあたりの広告枠の数を乗じたものがサイトの合計インプレッションとなります。

各ページに平均で3つの掲載枠があるサイトの場合、ページビューの3倍が広告インプレッション数となるわけです。

広告主側にとっては、掲載を依頼した広告クリエイティブ(バナー画像など)が閲覧者のWebブラウザに表示された回数がインプレッションとなります。

通常、複数の広告枠があるページでも、同じ広告が同時に掲載されることは稀であるため、掲載ページの合計ページビューとインプレッションはほぼ同じになることが多いです。

インプレッション1回当たりで課金する方式を「インプレッション課金型広告」と呼び、慣例として単価を1000インプレッションあたりの価格(CPM:Cost Per Mille)で表し、「CPM課金型」「PV課金型」とも呼ばれます。

インプレッション以外の広告指標として、閲覧者が広告に設定されたハイパーリンクをクリックあるいはタップし、広告主側のサイトを訪れた回数(クリック数)や、広告主側のWebサイトで利用者登録や商品購入などの行動を起こした回数(成果数)などが用いられることもあります。

セッション

セッション(session)とは、活動期間や開催期間、集会などの意味を表す英単語ですが、IT分野ではコンピュータシステムやネットワーク通信において、接続・ログインしてから、切断・ログオフするまでの一連の操作や通信のことを呼びます。

最初のアクセス時に認証やアクセス元情報の取得などによって相手を識別し、セッションを開始・確立するという流れのことです。

Web分野では、Webサイトへのアクセス数の単位の一つで、サイトを訪れた閲覧者がサイト内で行う一連の行動をまとめていいます。

ほぼ同義で使われることがある「ビジット(visit)」は単純な訪問数を表し、1人が何度も訪問した場合には、その回数だけ重複してカウントされ、いわゆる延べ人数を表します。

例えば、ある閲覧者がトップページから訪問し、Webサイト内を9ページ閲覧した場合、Webページの閲覧回数(ページビュー)は10PVとなりますが、1人による1回の行動であるため、セッションは1となります。

どのくらい間が空いたら新しい訪問とみなすかについては、さまざまな基準がありますが、概ね30分程度とする場合が多いです。

リーチ

リーチ(reach)とは、到達度という意味の英単語で、ある期間に広告などが人口のうち、どのくらいの範囲に広まったか表す指標のことです。

もともとはマスメディアで用いられてきた概念で、IT分野ではネット広告やWebサイトなどについて用いられます。

Web広告やWebサイトの場合は、当該期間中に1度でも閲覧した人の数を表し、ユニークユーザー数などの人数そのもので表す場合と、人口や全ネット利用者に対する比率として表す場合があります。

ある期間の1人当たりの繰り返し接触回数のことを頻度という意味で「フリークエンシー(frequency)」といいます。

離脱率

離脱率(page exit ratio)は、Webページのアクセス指標の1つで、あるページのページビュー(閲覧回数)に対する、そのページでWebサイトの閲覧を終了した人の割合を意味します。

また、Webサイトの閲覧者総数に対する割合とする場合もあります。

例えば、ある日1000人の閲覧者が訪れたWebサイトで、あるページに100PVのアクセスがあり、そのページを最後にサイトを離脱した人が10人だった場合、そのページの離脱率は10/100で10%となります。

閲覧者の総数1000人に対する割合として10/1000で1%とする場合もあります。

閲覧者が最後に見たページがどこかを表す指標でもあり、この値が高いページほど多くの閲覧者が他のWebサイトへ移動したり、Webブラウザを閉じるなどしてその場を去っていることにもなります。

リンク集など外部リンクが多いページに見られますが、外部リンクがないページで高い離脱率が記録される場合は、閲覧者が興味を失ってWebブラウザを閉じたりブックマークから別のサイトを開くなど、閲覧を中断した可能性が高いということです。

ECサイトなどでは、商品購入やサービス申し込みなどに至らずにサイトを去った人の割合を離脱率ということがあります。

直帰率

直帰率(bounce rate・バウンスレート)は、Webサイトのアクセス指標の1つで、Webサイト訪問者のうち、最初の1ページだけを見てすぐに別のサイトへ移動してしまった人の割合を意味します。

Webページの直帰率という時は、そのページから閲覧を開始した人のうち、他のページを見ずに去った人の割合です。

例えば、その日にあるWebサイトに50人の閲覧者が訪れて、最初に開いたページだけを見てすぐに他サイトに遷移したり、ブラウザウィンドウを閉じてWebサイトを離脱した人が20人、複数のページを見た人が30人だった場合、直帰率は20/50で40%となります。

また、その日にあるWebページから閲覧を開始した閲覧者が50人いて、そのページだけ見て離脱した人が30人、関連リンクや検索ボックスなどからWebサイト内の他のページへ移った人が20人いた場合、そのページの直帰率は30/50で60%という計算になります。

Webサイトのジャンルや目的、構成にもよるため一概にはいえませんが、直帰率が高い場合には各ページのナビゲーションが分かりにくく、サイト内の別のページを見る意欲が削がれているといった問題が発生していることを示唆していることもあります。

終わりに

以上で、Googleに関するIT用語について解説しました。

WebサイトやWordPressブログを運用する上で、Googleが提供する無料サービスは、あらゆる調査や分析に欠かせないツールとなっています。

Googleの有用なツールを上手に使って、広告収入やSNS集客といったマーケティング全般に活かして、あなたの生活や自分を取り巻く人たちの未来を、より豊かなものにしていきたいですね。

以下の記事では、Googleのサービスに最も関係が深いSEO用語を紹介しています。

Webサイトやブログを運用する上で、アクセスを集める戦略や対策に欠かせない手段を簡潔に解説していますので併せてお読みください。

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