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Googleアナリティクスで時間帯や流入元など目的別に調べる方法<UA・GA4>

2023年4月17日

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あなたは、アクセス解析ツールの「Googleアナリティクス(Google Analytics)」を上手に扱えていますか?

Googleアナリティクスは新旧2つのバージョン(UA/GA4)があり、一時は両バージョンを併用して利用できました。

しかし、2023年7月からは新バージョン(GA4)へ完全に移行されたため、旧バージョン(UA)での集計は終了しました。

なお、旧バージョン(UA)のデータは、同年8月21日集計分までアーカイブとして現在でも閲覧できます。

この記事では、過去の解析データを見る方のためも考慮し、UAとGA4のバージョンにおけるGoogleアナリティクスで時間帯など目的別に調べる方法を簡潔に紹介します。

UAとGA4の違い

まずは、新旧バージョンの違いを簡単に見てみましょう。

ユニバーサルアナリティクス(UA)は、Googleアナリティクスの旧バージョン(第3世代)で、アクセス解析したいWebサイトにUAのトラッキングコードを設定すると、Webサイトを訪問したユーザーのデータを収集し、さまざまな分析結果を表示できます。

Googleアナリティクス4(GA4)は、2020年10月にリリースされた新しいバージョン(第4世代)で、旧バージョン(UA)とはデータの計測方法が変わり、レポート画面の構成や指標が大きく変更されています。

Googleアナリティクス4が導入された理由は2つあります。

閲覧環境が多様化している

スマートフォンやタブレット端末の普及により、Webサイトだけでなく動画やあらゆるアプリのアクセス解析も必要になってきました。
しかし、アプリや動画にはWebサイトに必要な「ページ」という概念がないため、新しい計測方法が必要になります。

プライバシーを保護する

ユーザーのプライバシー保護のためにCookieの利用が制限されるようになり、GoogleアナリティクスでもCookieに依存しない計測方法が必要になってきました。

次は、目的別の調べ方を説明していきます。

サイト全体のアクセス数を知りたい

アクセス解析をする上で、よく耳にするページビュー(PV)もアクセス数と同じ意味で、GA4では「表示回数」という表記になっています。

UA

左メニューにある、行動 > 概要

GA4

左メニューにある、レポートから > ライフサイクル > エンゲージメント > 概要

ユーザー属性を知りたい

どの国・地域、市町村からアクセスがあるか、ユーザーの性別や年代も調べることができます。

UA

左メニューにある、ユーザー > 概要

GA4

左メニューにある、レポート > ユーザー > ユーザー属性 > 概要

時間帯別のアクセス数を知りたい

UA

アナリティクスのページを開いたホームの下に最初から表示されています。
詳細データを見るには、左メニューから、ユーザー > 概要を選択し、表示された画面右上にある「時間帯」をクリックすると、グラフから時間帯別データに切り替わります。

GA4

左メニューから探索をクリックすると、データ探索というタイトルの画面が表示されます。
新しいデータ探索の4タイプある中から「空白」をクリックすると、データを作成する画面に切り替わりますので、左にある選択画面を以下のように設定してください。

データ探索名:
データの名前ですので、「時間帯別アクセス数」などというようにわかりやすい名前を入れます。

日付:
調べたい期間を選択しますが、ひとまず「今週」を選択してみましょう。

セグメント:
対象とする「最近のアクティブユーザー」を選択し、右上の「保存して適用」をクリックします。

ディメンジョン:
時刻内にある「時間」を選択し、右上の「インポート」をクリックします。

指標:
ページ/スクリーンにある「表示回数」を選択し、右上の「インポート」をクリックします。

手法:
デフォルトの「自由形式」のままでよいです。

ビジュアリゼーション:
3番目にある、折れ線グラフのアイコンを選択します。

セグメントの比較:
先のセグメントで選択した「最近のアクティブユーザー」が反映されているため、指定はしなくてよいです。

粒度:
デフォルトで「日」になっていますので、「時間」を選択します。

内訳:
デフォルトで選択を促していますので、「時間」を選択します。

値:
デフォルトで選択を促していますので、「表示回数」を選択します。

ここまで設定すると、右に時間帯別のグラフが反映されます。
折れ線の先端にマウスを重ねると、時間帯別の表示回数が表として表示されます。

最初のデータ探索画面に戻ると、下の方に「データ探索名」に入力したリストができていますので、次回からは設定せずに分析できます。

流入経路(訪問経緯)を調べたい

キーワードによる検索やブックマークなど、どこを介して流入されたか調べることができます。

UA

左メニューから、集客 > 概要

GA4

左メニューにある、レポート > 集客 > トラフィック獲得

Organic Search:オーガニック検索(自然検索)による流入
Organic Social:ソーシャルメディア(広告以外)のリンクから流入
Referral:Organic SearchやOrganic Socialに分類されない他サイトのリンクから流入
Paid Search:リスティング広告からの流入
Paid Social:ソーシャルメディア内にある広告からの流入
Paid Shopping:ショッピングサイト内にある広告からの流入
Paid Video:動画サイト内にある広告からの流入
Display:ディスプレイ広告からの流入
Email:メールマガジンなどEメール内リンクからの流入
SMS:テキストメッセージのリンクからの流入
Direct:ブックマークなど保存済みのリンクやURLの直接入力による流入

流入元(リンク元)を調べたい

GoogleやYahoo、SNSからの流入を調べることができます。

UA

左メニューから、集客 > すべてのトラフィック > 参照元/メディア

GA4

左メニューにある、レポート > 集客 > トラフィック獲得を選択すると、グラフが表示されます。
下の表内にある「セッションのデフォルトチャネルグループ」をクリックするとドロップダウンメニューが表示されるので、「セッションの参照元/メディア」を選択します。

GoogleやYahoo、SNSのほか、時にアフィリエイトが含まれることがあります。

終わりに

以上で、Googleアナリティクスで目的別に調べる方法を、UAとGA4ともに紹介しました。

どの国・地域からアクセスがあったのか、どのデバイスを見ることが多いか、どの時間帯のアクセスが多いか、流入元はどこなのか、ユーザーの性別や年代までわかるのはすごいですよね。

Googleアナリティクスを上手に扱えることで、次の対策も見えてくると思います。

また追加できることがあれば、更新します。

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