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四季や二十四節気、五節句など、季節を表す暦の種類や意味を総チェック

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春夏秋冬が入り混じる日本庭園

1年365日を暮らす生活とは切り離せない、季節。

季節には、古代中国で考案されたものから、日本で独自に定められたものもあります。

あなたも聞き覚えのある風習や行事も、実は季節と深く関わる言葉かもしれません。

今回は、古くから伝わってきた季節や気候など時期に応じて定められた暦について紹介します。

季節の変化を掴むための手段として用いられてきた美しい暦の言葉、季節の移ろいに応じた暮らしの参考になれば幸いです。

季節と気候の概念・種類

私たちは、1年を安全に楽しく過ごすために、季節と気候は切り離せない暮らしの計りです。

まず、漢字の「節」には、季節の節目という意味があり、節ごとにさまざまな行事や節句が古くから行われていました。

これらの言葉は暦からきており、季節の「季」は「四季」、「節」と気候の「気」は「二十四節気」、「候」は「七十二候」のことを指します。

春・夏・秋・冬を総称した「四季」は、日常でもよく使われるため馴染みがありますが、「二十四節気」や「七十二候」はあまり聞き慣れない暦でしょう。

四季が1年を4等分したように、1年を24等分にしたものが「二十四節気」で、二十四節気をさらに細分化し72つに分かれたものが「七十二候」です。

他にも季節を表す言葉がたくさんあります。

次の項では、季節や気候それぞれの種類について説明していきます。

季節と気候は暮らしの計り

四季の分け方と特徴

四季(しき)は、1年の間に移りゆく4つの季節で、あなたもご存知の通り、春・夏・秋・冬のことです。

12ヶ月で構成される1年を3ヶ月ずつ4等分し、旧暦では1月から3月を春、4月から6月を夏、7月から9月を秋、10月から12月は冬としていました。

現在の暦では、3月から5月を春、6月から8月を夏、9月から11月を秋、12月から2月を冬と呼んでいます。

四季は、1年を3ヶ月ずつ単純に4分割していることもあり、それぞれの気候や気温などが大きく異なり、季節がはっきりしているのが特徴です。

地球上で日本列島がある位置は、夏と冬で太陽の光の当たり方に違いがあり、夏は光を受ける角度が直角に近くなり、冬は光を受ける角度が小さくなります。

また、周辺を海で囲まれているため、夏は南東風と季節風が吹き、冬は海流の影響を受けて偏西風が吹くことと、南北に細長い形をしていることから北の北海道は亜寒帯、南の沖縄は亜熱帯で、他の地域は温帯に属していることが関係しているそうです。

となると、日本で四季が一番はっきりしているのは中央部となり、日本海沿岸のほぼ中央部にある新潟は四季の変化が強く表れやすいといえるでしょう。

四季のイメージ

春の季節と特徴

春は、寒い冬から気温が上がり始め、雪や氷が溶けて植物が芽を出し、朝晩はまだ肌寒さが残るものの、日中が次第に暖かくなる季節です。

山々に生える草木が芽吹いて全体が明るくなり、花々がつぼみをつけて満開になっていきます。

同時に、土中や巣穴にこもっていた生き物たちも、冬眠から目覚め動き始めます。

春といえば桜の季節

夏の季節と特徴

夏は、汗ばむほど暑くなり、草木が青々と茂る新緑を迎えますが、一方で梅雨時期もあり台風や洪水など多くの気象災害が発生しやすい季節です。

雷雨や暴風雨を乗り越え、梅雨が明けると、一気に暑さが増していきます。

日本の夏は湿度が高いため蒸し暑く、最高気温が35℃以上の日を猛暑日、30℃以上の日を真夏日、25℃以上の日を夏日と表しています。

夏は緑の鮮やかな季節

秋の季節と特徴

秋は、暑さが和らいで過ごしやすくなっていき、実りの秋といわれるように、稲などの穀物や果物が豊富に収穫できる季節です。

日本の秋といえばやはり紅葉で、気温が低いほど色づきが早まり、夏の緑から黄・赤へと鮮やかに染まっていきます。

そしてやがて、広葉樹が葉を落とし、草が枯れて冬へと向かうため、気候の変化を感じやすくなります。

秋といえば紅葉の季節

冬の季節と特徴

冬は、気温が低くなり、草木や植物は枯れ、生き物たちは暖かな春がやってくるまで土中や巣穴にこもって冬眠する季節です。

葉を落とした山々は色を無くし、空も厚い灰色の雲に覆われていき、最高気温が0℃未満の日を、冬日または真冬日といいます。

陽射しも少なくなり、最も寒さが極まる一方で、クリスマスや新年を迎える華やかな行事もあります。

冬に見られる雪化粧した南天

二十四節気の分け方と特徴

二十四節気(にじゅうしせっき)は、季節の変化を示す指標で、太陽の日長変化や地球に届く太陽の光量に関わる暦です。

季節や気候などの視点で地球上の1年を仕分ける方法として、中国の戦国時代ごろに発明されました。

春分や秋分、夏至、冬至といった季節を表す言葉を聞いたことがあると思いますが、これらも二十四節気の一部にあたります。

二十四節気については、24つある季節を表す言葉の意味など、下記記事で解説していますのでご参考ください。

七十二候の分け方と特徴

七十二候(しちじゅうにこう)は、二十四節気をさらに細分化した暦です。

古代中国で考案された季節を表す方式の1つで、二十四節気の各節気(約15日)をそれぞれ約5日ずつ、初候・二候・三候で3等分し、1年を72つに分けた期間を指します。

1年を72等分にした七十二候は、それぞれの季節や時期に応じた気象の変化や、動植物の行動を表す短い言葉になっているのが特徴で、季節を5日と短く区切ることで季節の移ろいを細かく示しているわけです。

七十二候については、72ものある季節や気候を表す言葉の意味など、下記記事で解説していますのでご参考ください。

雑節について

二十四節気や七十二候とは別に、季節の変化をより的確に掴むための目安として、雑節(ざっせつ)と呼ばれる暦があり、今でも行事などが行われています。

雑節は、二十四節気や七十二候のように中国から伝わったものではなく、日本人の生活文化から生まれたものです。

日本で補助的に作られた独自の暦であるため、あなたも聞き覚えのある季節の言葉があると思います。

雑節については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

五節句について

桃の節句や端午の節句など、昔から伝わる行事を聞いたことがある方もいるでしょう。

季節の変わり目に無病息災や子孫繁栄などを願い、神様にお供え物をしたり邪気を払ったりする伝統行事を「五節句」といい、五節供(ごせっく)とも呼ばれます。

奈良時代に中国から伝わった、1・3・5・7・9の同じ奇数が重なる日を縁起のよい日と考えられていました。

現在、日本に残っている節句は5つで、具体的には1月7日の人日、3月3日の上巳、5月5日の端午、7月7日の七夕、9月9日の重陽です。

なお、1月1日は元旦として別格とされたため、1月7日が節句に取り入れられました。

五節句については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

終わりに

春夏秋冬の四季だけではない、季節を表す仕組みや暦。

古代中国で考案された季節だけではなく、日本で独自に作られた季節もあります。

いずれも天気予報などがなかった時代から季節の移り変わりを知る手段として、主に農家の人たちにとっては今でも欠かすことのできない暦です。

二十四節気の美しい2字の言葉、七十二候の気象や動植物を表す短文、日本で補助的に作られた雑節と、数多くある季節の意味がわかることで、色とりどりの深い季節感のある365日を過ごしたいものですね。

彩り豊かな季節(カラフルな傘をさす人)

以下の記事では、時期や季節に応じて古くから風習として引き継がれてきた年中行事について解説していますので、併せてお読みください。

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