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六曜とは?大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅の意味や過ごし方、注意点

2023年4月2日

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大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅からなる六曜は毎日の吉凶を占う吉日

毎日の吉凶を縁起の良し悪しで占う、六曜。

大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅と聞くと、カレンダーに印字されている2文字だと知っている方も多いでしょう。

しかし、これら6つの曜にはどんな意味があり、どういった運気なのか、それぞれの過ごし方や注意点があるのをご存知でしょうか。

今回は、冠婚葬祭などの日程を決める際に、縁起を重視して使われている六曜について解説します。

また、六曜の中で最も縁起のよい大安の日、一粒万倍日と重なる日も紹介していますので、何か大きなことをする日を決めるご参考になれば幸いです。

六曜とは

六曜(ろくよう・りくよう)は、鎌倉時代に中国から伝わってきたとされる暦注のひとつです。

六曜の概念・決め方

六曜は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つの曜からなり、日々の吉凶を占う指標として使われています。

基本的にはこの順番で毎日繰り返されますが、旧暦で1日にあたる日は最初から割り振る六曜が定められています。

例えば、1月と7月は「先勝」、2月と8月は「友引」、3月と9月は「先負」、4月と10月は「仏滅」、5月と11月は「大安」、6月と12月は「赤口」といった具合です。

各月の1日に別の六曜が当てられることはなく、順番がリセットされることから前月の末日と同じ六曜が続くこともあります。

また、六曜はその日における吉凶の他に、1日の中における時間の吉凶もあります。

全体的には吉だとしても凶となる時間帯があったり、午前と午後で吉凶が変わったりするため、例えば結婚式の日取りや引っ越しの時間などで六曜を気にされる場合は、日にちだけでなく時間も事前に考えておくとよいでしょう。

六曜の役割

六曜は、もともと中国で生まれた日々の吉兆を判断する考え方のひとつで、日本へは14世紀頃に伝わってきました。

陰陽道や干支といった中国の思想をもとに、明治時代以降にはその日の吉凶や運勢を占うための暦注として広まったという歴史があります。

六曜を見ればその日が運勢のよい日なのか、逆に注意すべき日なのかが簡単にわかることから、現在もカレンダーの日付付近に記載され、日々の行動において参考にする風習が残っています。

六曜それぞれの意味と注意点

六曜は、6つの曜で構成され、それぞれ意味と縁起のよさが異なります。

時間による吉凶もあるため一概にはいえませんが、一般的には「大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅」の順で縁起がよいとされています。

ここでは、6つの曜それぞれの意味や縁起のよさ、注意点を解説します。

なお、先に説明した「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」は、毎日の吉凶を占う指標として割り振られた順番のため注意してください。

大安(たいあん・だいあん)

~幸運の日として好かれる吉日~

大安は、「大いに安し」という、1日を通し万事において運勢がよいという意味で、六曜の中で何をするにもうまくいく最も縁起のよい吉日です。

そのため、大切な取引先との商談など日程を自由に決めるのであれば、大安の日を選ぶのもよいでしょう。

時間帯による吉凶もなく終日吉となるため、結婚式やパーティーなどといったお祝い事の日取りに適しています。

ただし、引っ越しなども含めて予約や注文が集中しやすいため、大安の日に行う場合は早めに予約や依頼をする必要があります。

六曜の大安は何をするにもうまくいく意味で結婚や引っ越しに適している日

友引(ともびき・ゆういん)

~良い意味でも悪い意味でも友を導く日~

友引は、もともと勝負事で引き分けになる「共引き」「共に引き分け」という語源が由来です。

勝負事は引き分けになることが多い、決着がつかない良くも悪くもない日という意味がありました。

それが転じて、現在では「友を引く」という考え方が一般的になっています。

具体的には「友を幸せに引き込む」として、結婚式などお祝い事の日に適しているでしょう。

しかしその一方で、「亡くなった人が友を呼び寄せる」ともされているため、友引の日に葬式を行うのは避ける傾向が多いです。

午前中や夕方・夜は吉ですが、丑の刻である11時から13時は凶とされるため、その時間帯を避けて結婚式などを執り行うことがあります。

引っ越しでは、凶とされる11時から13時を避け、朝と昼過ぎに作業をするのがおすすめでしょう。

六曜の友引は友を引くという意味で葬式には適していない日のため注意が必要

先勝(せんしょう・さきかち・せんかち)

~先手必勝を意味する午前が縁起の良い日~

先勝は、「先んずれば即ち勝つ」という意味で、万事に急ぐことが吉とされています。

物事を早く済ませるとよいため、午前は吉、午後は凶です。

なお、六曜において午前中は14時までとされているため、14時から18時までは避けるべき時間帯となります。

午後からは凶とされていますが、例えば、午前中から引っ越しを始めたとして、終わるのが午後になっても問題ないでしょう。

六曜の先勝は物事を早く済ませるとよい意味で引っ越しにも最適な日

先負(せんぷ・さきまけ・せんまけ)

~先勝の逆の吉日で午後の時間帯が良い日~

先負は、「先んずれば即ち負ける」という意味で、万事に平静であることが吉とされています。

勝負事や大切なことは避けるなど、何事も急がず控えめにした方がいい日です。

時間の吉凶は先勝とは逆で、午前は凶、午後以降は凶から吉に転じるため、どうしてもこの日にすべきことがある場合は14時以降に行えば済みます。

引っ越しにもあまり向かない日ですが、この日にするなら午後から作業を行うとよいでしょう。

六曜の先負は何事も急がず控えめにした方がいい意味で引っ越しは時間に注意

赤口(せきぐち・しゃっこう・しゃっく)

~祝い事は避けた方がよい凶日~

赤口は、陰陽道で赤口神のもとにいる八鬼の鬼神「赤舌日(しゃくぜつにち)」に由来し、全てが滅びる凶日とされていました。

赤舌神は、人々や生き物を苦しめる極悪の神とされていることからお祝い事などは避けた方がよい日です。

また、赤という字のイメージから連想される血や火から、火事や刃物の取扱いに注意すべき日とされています。

仏滅と同じく、基本的に何をしてもうまくいかない日ですが、正午前後は吉です。

六曜の赤口は赤から連想される血や火から火事や刃物の取扱いに注意すべき日

仏滅(ぶつめつ)

~一番の厄日として知られる大凶日~

仏滅は、「物事が滅する」という意味で、「仏も滅するような大凶日」という考え方から、六曜における最も縁起の悪い日です。

当初は「仏滅」ではなく「虚亡」と呼ばれており、その後「物滅」に変わり、現在の「仏滅」になりました。

文字通り「尊い仏をも滅ぼす」ことから、基本的に何をしてもよい結果を望めない、何事も慎むべき日といわれ、婚姻を含むお祝い事や引っ越しも避けられやすい傾向です。

日にちによって終日を凶とする説と、午後を吉とする説があります。

六曜の仏滅は基本的に何をしてもよい結果を望めない日

大安に関する疑問Q&A

六曜の中でも縁起がよく、重要視される大安について紹介します。

大安の日は何時が縁起がよいのか?

大安は、終日を吉としており、時間による吉凶の区分はありません。

そのため、長時間にわたって行う披露宴は大安の日が好まれることも多いです。

大安にやるといいことは?

大安は、何をするにも吉とされる日です。

基本的におめでたいことや新しく始めることが上手くいくように、というゲン担ぎの意味合いもあります。

具体的には、結納・入籍・結婚式などの婚姻関係はじめ、開業・開店、引っ越し、店舗や住宅の建築工事開始などが挙げられます。

他にも、結婚祝いや引っ越し祝いを渡したり、宝くじを買ったりするなどお金に関することにも適しています。

大安の日は月に5~6日程度やってくるため、お手持ちのカレンダーで確認してみましょう。

大安にやってはいけないことは?

大安は、終日吉のため、やってはいけないことはありません。

葬式や法事は適していないのではと思われがちですが、そんなことはありません。

ただし、葬式を行うのに六曜で避けるべきとされているのは「友を冥土に引き込む」「凶事は忌む」という意味をもつ友引だけです。

大安×一粒万倍日は貴重な吉日

一粒万倍日も暦注のひとつで、大安に並ぶ縁起のよい日といわれています。

一粒万倍日と大安が重なる日というのは、結婚式などおめでたい慶事の日取りに最適な吉日です。

大きなことを決める前に、ぜひチェックしておきましょう。

打ち消し線は、何事も成就しない不成就日が重なる日で、大安などのパワーが打ち消されてしまうため、不成就日を避けたい時の参考にしてください。

2023年の大安×一粒万倍日

  • 1月9日(月・祝)
  • 1月21日(月)
  • 3月1日(水)
  • 4月12日(水)
  • 5月10日(水)
  • 5月21日(日)
  • 6月2日(金)
  • 7月23日(日)
  • 8月4日(金)
  • 8月10日(木)
  • 9月18日(月・祝)
  • 9月30日(土)
  • 12月8日(金)
  • 12月19日(火)
  • 12月31日(日)

※打ち消し線は不成就日

2024年の大安×一粒万倍日

  • 1月16日(火)
  • 1月28日(日)
  • 4月6日(土)
  • 5月15日(水)
  • 5月27日(月)
  • 7月17日(水)
  • 7月29日(月)
  • 9月12日(木)
  • 9月24日(火)
  • 11月2日(土)
  • 12月13日(金)
  • 12月25日(水)

※打ち消し線は不成就日

一粒万倍日とは

一粒万倍日は、一が万倍になるという意味から物事を新しく始めるのに適している日です。

「地に蒔いた一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になる」という意味をもつ吉日で、物事を始めるのに最適とされています。

一粒万倍日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

不成就日とは

不成就日は、一粒万倍日とは反対の意味をもつ日で、何事も成就しない日、悪い結果を招く日です。

不成就日については、下記記事で解説していますのでご参考ください。

終わりに

古代中国から伝わってきた暦注のひとつ、六曜。

現代におけるビジネスシーンでも広く浸透しており、特に開業・開店や商談などで六曜を気にされることが多いです。

神経質にこだわる必要はありませんが、お祝い事には何事も上手くいく大安を選ぶと、気持ち的には安心して臨めるでしょう。

また、結婚する当人たちは気にしなくても、ご両親や親族などが気にする場合もあるので、迷ったらカレンダーで六曜を確認してみてください。

結婚や引っ越しなどはカレンダーで六曜を確認するといい

以下の記事では、一粒万倍日をはじめ、天赦日や寅の日、巳の日など、吉日とされる開運日についてまとめていますので併せてお読みください。

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