
コロナ禍も落ち着き、今年のゴールデンウィークは自粛要請もないので数年ぶりに国内でドライブしたり地元へ帰省したりとアグレッシブな予定を立てている方も多いでしょう。
ゴールデンウィーク期間の5月4日は、自然に親しむとともに豊かな心を育むことを趣旨とされた「みどりの日」です。
そして5月5日は、子どもの成長をお祝いする「こどもの日」です。
今回は、自然に触れてもらおう、こどもの日にも適した、連休に青い風景を目にできるスポットを紹介します。
国営ひたち海浜公園(茨城県)
国営ひたち海浜公園は、茨城県ひたちなか市の太平洋岸にあり、四季折々の花々が咲き誇る庭園が有名です。
特にひたちなか市内で一番標高の高い「みはらしの丘」では、春はネモフィラ、秋はコキアで人気を集めています。
書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」などさまざまなメディアに取り上げられ、日本を代表する絶景スポットとして話題になっています。
澄んだ空や海とつながっているかのような、ネモフィラに染められた青い丘に、国内外から多くの観光客がその景色を目に焼きつけようとはるばるやってきます。
約4.2ヘクタールの広大な丘一面が約530万本の青いネモフィラで埋め尽くされる光景は、まるで別世界のようです。
ゴールデンウィーク期間はネモフィラ以外にも見どころがたくさんあります。
ネモフィラの咲くエリア周辺には、菜の花やソバの花も見られ、目の前にある古民家・里の家では鯉のぼりが風に揺れています。
また、ここにきたら試してほしいことがあります。
里の家に隣接する特設売店でネモフィラの色をした青いソフトクリームを販売していますのでぜひ食べてみてください。
ブルー一色のネモフィラソフトのほか、ネモフィラブルーソフトクリームMIXというバニラとラムネのミックスもあります。
ラムネの爽やかさとバニラの濃厚なクリームが相性がよく、歩き疲れた体が満たされることでしょう。
国営ひたち海浜公園は、開園面積約215ヘクタールにも及ぶ広大な公園です。
春にはネモフィラやチューリップ、初夏にはバラ、夏にはジニアやヒマワリ、秋にはコキア(ほうき草)の紅葉やコスモスと、四季を通じて様々な花が創り出すスケール感が魅力の風景が訪れる人々の目を楽しませてくれます。
樹林・草原・砂丘など7つのエリアに分かれており、ネモフィラはみはらしエリアですが、近くにある西口エリアにはたまご型のオブジェや風車が点在するたまごの森フラワーガーデンがあり、約200種25万本のチューリップが見頃を迎えます。
他のエリアも見どころがたくさんあり、すべてを巡るには3時間では足りないです。
みはらしの丘のネモフィラ花畑からチューリップ畑を通り、大草原の芝生広場を横切るとして、食事休憩を挟んでも3時間以上はかかります。
なお、みはらしエリアは、西口・翼のゲートから入園することをおすすめします。
国営ひたち海浜公園
茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
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花博記念公園 鶴見緑地(大阪府)
花博記念公園 鶴見緑地は、かつてEXPO'90「国際花と緑の博覧会」の会場だった跡地を整備して造られた都市公園です。
約123ヘクタールの敷地内には、約5500種もの植物を温室栽培する「咲くやこの花館」、乗馬体験もできる「乗馬苑」のほか、バーベキュー広場やキャンプ場、ゴルフ場などさまざまな施設があります。
この鶴見緑地で丘の上に立つ風車の足下に、ネモフィラが大花壇一面に咲き誇ります。
規模は想像しているほど大きくはないですが、チューリップとの見事なコラボレーションにより目が冴えるほどの色合いで話題になっています。
その年によって赤やピンク、黄色とチューリップの色が変わるため、ブルーとのコントラストが楽しめます。
近年では大阪まいしまシーサイドパークのネモフィラが人気を集めていますが、アクセスが良く人混みを避けて楽しむなら鶴見緑地もいいでしょう。
園内にはさまざまな植物が育てられていて、ネモフィラやチューリップ以外にも、ツツジやビオラ、藤など春の花々も咲いています。
花博記念公園 鶴見緑地
大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163
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国営昭和記念公園
都心に住んでいて、国営ひたち海浜公園は少し遠いという方でも楽しめるのが国営昭和記念公園です。
ハーブの丘に咲くネモフィラは約6万株と規模は小さいですが、近くで見るよりも遠目から見たネモフィラは水色の絨毯のようです。
また同時期に花の丘ではシャーレーポピー、みんなの原っぱ西花畑ではネモフィラやナデシコ、デルフィニウムなどさまざまな花が揃うブーケガーデンも見ることができます。
また、園内各所でトチノキやアヤメ、藤など春の花木が見頃ですのでついでに寄るのもいいでしょう。
ただ、名所ともなっているチューリップガーデンや原っぱ南花畑の菜の花は見頃を過ぎているかもしれないので早めにいくことをおすすめします。
国営昭和記念公園
東京都立川市緑町3173
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東京タワー
高さ333メートルの東京タワーは、端午の節句企画として真上を333匹の鯉のぼりが泳ぎ、毎年恒例となっています。
2023年はその鯉のぼり装飾の中に、セサミストリートに登場するエルモ、クッキーモンスター、ジュリア(自閉症の女の子)といったカラフルで個性豊かなキャラクターがデザインされた鯉のぼりが40匹出現するそうです。
期間限定ポップアップショップやセサミストリートトラックもやってくるとのことですので、都内観光についでに寄ってみてはいかがでしょうか?
また、近くにはインスタ映えする撮影スポットがあり、階段の先に東京タワーが見えるという面白い構図の写真を見たことがあると思います。
東京タワーにきたら、どこでその風景を見ることができるのか探してみるのもおすすめです。
東京タワー
東京都港区芝公園4-2-8
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芥川桜堤公園
大阪・高槻にある芥川桜堤公園では、毎年4月下旬~5月上旬に約1000匹の鯉のぼりが気持ち良さそうに空の川を泳いでいて圧巻です。
鯉のぼりの真下までいけるので、見上げた景色に感動すること間違いなしです。
川の周りではレジャーシートを敷いたりして、飛び石で渡ったりしながら楽しんでいる方の姿が見られます。
鯉のぼりには青空がとても似合い、さらに泳いでいる感が増します。
鯉のぼりの写真を撮るには、青空だったり鯉の数だったり重要なものがありますが、なんといっても風がなければ臨場感が出ないでしょう。
駐車場はないもののJR高槻駅から徒歩15分ほどとアクセスはいいですので、関西にきた時には寄っていくことをおすすめします。
芥川桜堤公園
大阪府高槻市清福寺町12-12
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終わりに
以上で、ネモフィラや鯉のぼりといったどこまでも青い風景スポットを紹介しました。
ネモフィラは、和名で「瑠璃唐草」(るりからくさ)と呼び、10〜20センチほどの草丈に、2センチ前後の青や水色の可憐な花々が一面に広がります。
また、青い花の中心が白くその花姿から英名では「baby blue eyes」で、「赤ちゃんの青い瞳」という意味があります。
まさに「こどもの日」に最適だと思いませんか?
ネモフィラは、青いインシグニスブルーだけでなく、白い花びらに青紫色の斑点があるマクラタ、濃紫で花びらの先に白い縁取りが入ったペニーブラックもありますので、目を凝らして見てみると見つかるかもしれません。
今年のゴールデンウィークは青空に恵まれるようですので、鯉のぼりも含め、こどもの日にふさわしい青い風景を一度見にいってみてください。

