
お年寄りの人をお祝いする敬老の日や長寿祝いなど。
高齢・シニア世代の人に贈るギフトは、何でもよいというわけではないことをご存知でしょうか。
個々の嗜好もありますが、年配の人の中には縁起物を重視する人や不吉なイメージを気にする人もいます。
その主な例として「死」や「苦」など、縁起の悪いことを連想させるものは避けたほうがいいとされているのです。
今回は、敬老の日や長寿祝いなどお年寄りや高齢世代へ贈るギフトで贈ってはいけないものや避けたほうがいいものを紹介します。
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お年寄りや高齢の人をお祝いする日

お年寄りや高齢の人をお祝いするシーンには、主に敬老の日と長寿祝いがあります。
敬老の日
敬老の日は、祖父母に感謝の気持ちを示す国民の祝日です。
一般的に孫がおじいちゃんおばあちゃんに贈り物を渡しますが、子が年配の両親にお祝いをすることもあります。
長い間社会のために尽くしてきたお年寄りの人を敬い、長寿を祝うとともに高齢者の福祉について関心を深めるという趣旨が込められています。
敬老の日ができた由来や時期、お祝いにふさわしいギフトについては下記記事をご参考ください。
長寿祝い
長寿というは「賀寿(がじゅ)」とも呼ばれ、古くから61歳(満60歳)の還暦を始まりとして節目ごとにお祝いが行われています。
賀寿祝いはその人の長寿を喜び、ずっと元気でいてほしいという願いを込めて祝う昔からの習わしです。
長寿をお祝いする節目の年齢には、還暦や古希、喜寿など独自の名称が多くあります。
長寿祝いの種類や年齢、節目ごとのお祝いに最適なギフトについては下記記事をご参考ください。
他にも個別に誕生日のお祝いやお年寄りの人たちが集まる行事・イベントもありますが、いずれもおじいちゃんやおばあちゃんに日頃の感謝を伝えるお祝いです。
年配の人へのお祝いに贈ってはいけないギフト
敬老の日や長寿祝いなど年配の人や高齢世代に贈るギフトは、何でもよいというわけではありません。
本人の好みや趣味もありますが、お年寄りの人の中には縁起の良し悪しを重視する人や不吉なイメージのあるものを気にする人もいます。
一般的に見るとお祝いにふさわしい贈り物に思えても、縁起が悪いものや失礼に当たるものがいくつかあるため注意が必要です。
- 贈り物に縁起がよくない生活用品
- 贈り物に縁起がよくない衣類
- 日本では縁起がよいけれど…
贈り物に縁起がよくない生活用品

不吉かつ縁起がよくないもの、とくに「死(し)」や「苦(く)」など縁起の悪いことを連想させるものは避けましょう。
縁起が悪いとされているものの例として、寝具は「寝たきり」を思い浮かべるため高齢世代への贈り物にはふさわしくありません。
また寝具の「しんぐ」という語呂から、「死」と「苦」を連想させるので避けるべきです。
櫛は「く(苦)」と「し(死)」を連想させることがあります。
贈り物に縁起がよくない衣類

下着は「着るものに困っている」という意味があり、靴下は「踏みつける、見下す」といった意味に捉えられる可能性があります。
そのため、下という言葉を用いるものには気をつけてください。
ハンカチは漢字にすると「手巾(てぎれ)」と書くために、手切れや縁切りといった別れを連想させることが縁起の悪い理由です。
前述の寝具に通じますが、パジャマも寝たきりを思い浮かべるため敬老の日や長寿祝いなどのお祝いにはふさわしくありません。
日本では縁起がよいけれど…
鶴と亀は、日本において長寿などおめでたい象徴になっています。
しかし北欧では鶴は不吉な鳥、中国では亀は悪魔の使いと考えられているのです。
そのため、海外の人に贈り物をする時は注意しましょう。
贈り物に避けたほうがいい食品

生活用品や衣類以外で縁起がよくない・避けるべき食品もあります。
- 日本茶
- 一部の果物や豆類
- 状況によってリスクがある食品
日本茶
緑茶などの日本茶は、葬儀の手土産や香典へのお返しとして使われることが多いことから慶事を含め贈り物としては避けるべきです。
一部の果物や豆類
梨は「無し」を連想させるため、年配の人への贈り物だけでなく結婚祝いや開店祝いなど縁起を担ぐ場面でも贈るのは避けたほうがいいとされています。
他にもバナナは皮で「滑る」、落花生は「落ちる」を連想させるため受験生には不向きとされていますが、お年寄りの人への贈り物にも避けたほうがいいでしょう。
状況によってリスクがある食品
贈る相手の年齢や状態によりますが、お餅など喉に詰まりやすい食品も避けたほうがいいかもしれません。
他にもある避けたほうがいい贈り物
縁起の悪いことや不吉なこととして贈ってはいけないギフトのほかに、できれば避けたほうがいい贈り物もあります。
仕事や家事などで使うもの

高齢の人へのギフトとして仕事や家事で使うようなものは、もっと作業をしろというメッセージとして受け取られてしまう恐れがあります。
例として腕時計や鞄、エプロンなどが挙げられるため、とくに長寿祝いのギフトとしては注意が必要です。
基本的には目上の人に文具類を贈ると、もっと勉学に励みましょうといった意味があるため避けるべきという考えがあります。
しかし贈る相手が資格取得を目指している、新たな習い事として使うアイテムであれば問題ありません。
親しい関係性であれば悪い意味が込められていないことを理解してもらえるため、相手によって贈るものを選びましょう。
老いを感じさせるもの

年配の人への贈り物として老いを感じさせるものは、高齢者として扱われていると感じてしまい失礼にあたる可能性があります。
例えば、老眼鏡や杖などです。
とはいえ破損しているものや古くなったものを新調するために贈る場合は、敬老の日や長寿祝いのギフトとしてではなく別のタイミングでプレゼントしたほうがよいです。
高齢世代へのお祝いにふさわしくない花
ここまではお年寄りの人や高齢世代へのお祝いにふさわしくない品物を挙げましたが、フラワーギフトにも縁起の悪い花があります。
その例として、とくに菊は避けるべきです。
ここでは敬老の日や長寿祝いなどのお祝いとして避けるべき花を紹介しますので、以下を参考にしてください。
- 菊(キク)
- 椿(ツバキ)
- 彼岸花(ヒガンバナ)
- 百日紅(サルスベリ)
- 鉢植えの植物
- 他にも避けたほうがいい花もあるけれど…
菊(キク)

キクは、家紋にも多く使われており古くから高貴な花とされてきました。
本来は縁起のよい花だといわれていますが、そんなキクも慶事のお祝いにはふさわしくないといった考え方が一般的です。
理由は葬儀などで飾られることが多くお墓や仏壇にお供えする仏花とされていることから、死を連想させてしまうためだとされています。
椿(ツバキ)

気取らず控えめなツバキがなぜ縁起が悪いといわれているかというと、ツバキは花びらが散るわけではなく花ごとポツリと落ちるためです。
その姿は武士の首が落ちることと似ており、明治時代から縁起の悪い花だといわれていました。
とはいえ、ツバキは繁栄を象徴する花で魔除けの力もあるため一概に縁起が悪いというわけでもありません。
彼岸花(ヒガンバナ)

ヒガンバナは、鮮やかな赤色でひと目見ただけで印象が残る特徴的な花です。
しかしお盆が過ぎた彼岸の頃に咲くとされているため、縁起の悪い花だとご存知の人も多いのではないでしょうか。
ヒガンバナが縁起の悪い花といわれているのは、毒があるためです。
ヒガンバナを食べるとその毒性から「彼岸(死)しかない」という由来から不吉な花といわれることがあります。
ヒガンバナについては、下記記事もご参考ください。
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お彼岸の由来や時期は?春分の日・秋分の日との関係やお盆との違い、お供え物の意味
2025/1/18
百日紅(サルスベリ)

鮮やかなピンクや薄いピンクの花を咲かせるサルスベリですが、その名前の由来は幹の表面がツルツルしており猿も木から滑り落ちてしまうところからきているわけです。
そのことから運気が落ちることを連想させてしまうため、縁起が悪いとされています。
とはいいながら、サルスベリは「百日紅」という漢字の通り100日間花が咲くといわれているほど生命力や持続力が強いことが特徴です。
鉢植えの植物

鉢植えの植物は、本来なら開業・開店祝いや移転祝いなど主にビジネスでのお祝いの際には縁起のよい贈り物です。
その理由として鉢植えは根を張るため、その土地やその仕事が定着するといった意味があります。
しかし一方で「根付く」は「寝付く」という意味を連想させることもいえるため、病気やケガを長引くことを暗示させてしまうといわれています。
とくにお見舞いの際には、縁起の悪い贈り物と受け捉えてしまうため注意が必要です。
鉢植えは一般的に贈ってはいけないと知っている人も多いですが、間違えて贈ってしまうことのないように気をつけてください。
他にも避けたほうがいい花もあるけれど…

縁起や不吉な視点で考えると棘のあるバラも避けたほうが無難に思えますが、バラを好きな人も多いでしょう。
フラワー専門店で購入するなら棘を抜いて贈り物に最適なアレンジメントをしてくれます。
またプリザーブドフラワーなら芸術面からおしゃれで、数年ほど保管できるため長い期間飾っておけます。
プリザーブドフラワーについては、下記記事をご参考ください。
贈る相手のことを考えることが重要
食品や花、小物などは、あくまで縁起を気にする人にとってはタブーとされるものであり気にしない人もいます。
例えば日本茶は弔事の返礼品などに使われることから避けるべきといわれていますが、日本茶の1つである抹茶が大好きな人もいるでしょう。
また棘のあるバラも贈るのを避けたほうが無難に思えますが、バラが好きな人にはより喜ばれます。
何よりも贈る相手の年齢や価値観、嗜好などを考慮して失礼にならないように配慮することが大切です。
またアレルギーや好みを事前に確認しておくと、より喜ばれる贈り物になります。
相手が本当に欲しいものや好みに合ったものを贈るのが一番よいでしょう。
何を贈ったらいいか迷ったときは
もし何を贈ったらいいか迷った時は、カタログギフトもおすすめです。
カタログギフトには日用雑貨やグルメ、体験型チケットなどさまざまなアイテムが掲載されています。
受け取った相手が好みやほしいアイテムを自由に選べるため、贈る品物に悩んだ場合はカタログギフトを検討してはいかがでしょうか。
高齢世代の人に贈ってはいけないギフトまとめ

定年を過ぎても現役で今でも働く年配の人も増えています。
どの年代からお年寄りや高齢世代にあたるか迷うことも多いですが、どの年代でも縁起のよくないものや不吉なイメージを抱くものはお祝いギフトとして避けるに越したことはありません。
贈り物にはさまざまな意味があり、注意しなければならないことも多いです。
しかし親しい間柄で相手のことを考えた上での贈り物であれば問題はありません。
敬老の日や長寿祝いなどお年寄りの人や高齢世代には、失礼がないよう心のこもった贈り物を贈りたいものですね。
以下の記事では、敬老の日や長寿祝いができた由来をはじめ年配世代やお年寄りの人にふさわしいギフトも紹介していますので併せてお読みください。