
母の日に比べると、少し影が薄いと考えられがちな父の日。
しかし父の日は、お父さんや義理のお父さんに日頃の感謝を伝える大切な日であることに変わりはありません。
子どものいる旦那さんや義兄もお父さんです。
そんな父の日が誕生したのは何がきっかけなのか、日本における定番の花は何か。
父の日は実は母の日と同じくアメリカ発祥で、バラを贈るのが一般的です。
今回は、父の日が誕生した由来やお父さんに贈る定番のバラについて解説します。
これまで幅広い年代の人へ贈り物をしてきた筆者が父の日に贈りたい感謝のおすすめギフトも紹介しますので、自分を見守ってくれているお父さんへ日頃の感謝を込めてプレゼントを贈るご参考になれば幸いです。
\お父さんに感謝の気持ちを伝えよう/
他の年中行事・イベントについては、下記記事でまとめていますので併せてご参考ください。
父の日ができた起源・由来
お父さんに感謝するための父の日ですが、いつどのようなきっかけで始まったのでしょうか。
そして日本や世界にも、同じように父の日があるのでしょうか。
起源はアメリカの夫人

父の日は、母の日と同じくアメリカ発祥の祝日です。
ワシントン州に住んでいたジョン・スマート・ドッド夫人が、男手ひとつで自分と兄弟たちを育ててくれた父に感謝の気持ちを伝えるために父親の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことが父の日の始まりとされています。
母に感謝する日があるなら父にも感謝する日があるべきだ、と牧師協会に嘆願し、その思いによって1910年6月19日に初めて父の日の式典が開催されたのです。
それから歴代の米大統領による演説や告示を経て次第に多くの人たちが父にも感謝する日を知るきっかけが生まれ、1972年の6月の第3日曜日に「父の日」が国の記念日(祝日)として正式に制定されました。
日本に父の日ができた由来
日本に父の日が導入され始めたのは、1955年頃です。
当時はまだ認知度が低く現在のように一般的な行事として広まったのは、1980年代に入ってからだといわれています。
百貨店やデパートなどの大型商業施設が販売戦略の一環として取り上げ、お父さんへ感謝の気持ちを込めたギフトを贈ることが広く浸透していったのが日本における父の日のルーツです。
ちなみに母の日は1949年頃から始まったため、父の日はだいぶ遅れての始まりになりました。
母の日については、下記記事をご参考ください。
世界における父の日

アメリカや日本のほかに、実はイギリスやフランス、中国なども父の日は6月の第3日曜日とされています。
台湾は8月8日で、これは父の通称である「パパ」と中国語の「八八」の発音が似ていることに由来しているそうです。
イタリアやスペインなどカトリック系の国では「聖ヨセフの日」である3月19日で、ロシアでは軍人・退役軍人に感謝する「祖国防衛の日」(2月23日)が父に感謝する日となっています。
父の日はいつ?

父の日は毎年、6月の第3日曜日です。
6月は1年のうちで唯一祝日がなく通常通りの1ヶ月となるため、うっかりして父の日を過ぎてしまったということがないように注意しましょう。
また父の日よりも前にくる母の日が5月の第2日曜日のため、父の日も第2日曜日と思ってしまう人も多いため気をつけてください。
年に1回しかないお父さんへ感謝を伝えるきっかけにもなる記念日のため、事前に日付を確認して早めにプレゼントを考えておきたいものです。
遠方に離れてお住まいの場合は配達日の指定もできるため、5月中には準備しておくとよいでしょう。
今後10年間の父の日
父の日が6月の第3日曜日ということは知っていても、毎年日付が変わるためどうしても忘れてしまいがちです。
今年はいつなのか来年はいつなのかなどわからなくなってしまうため、今後10年間の父の日をまとめましたので参考にしてください。
- 2025年6月15日(日)
- 2026年6月21日(日)
- 2027年6月20日(日)
- 2028年6月18日(日)
- 2029年6月17日(日)
- 2030年6月16日(日)
- 2031年6月15日(日)
- 2032年6月20日(日)
- 2033年6月19日(日)
- 2034年6月18日(日)
一覧にしてみると、おおよそ15日から21日までの間で日付が前後すると考えてよさそうです。
父の日に贈る定番の花とは?
母の日に贈る花のプレゼントといえば、赤いカーネーションが定番だと多くの人は認識されていることでしょう。
では、父の日に贈る定番の花はどんな花でしょうか。
アメリカで父の日に贈る花

父の日のプレゼントにも実は象徴とされている定番の花があり、アメリカではバラが一般的です。
これは父の日誕生のきっかけとなったドッド夫人が、亡き父親の墓前に白いバラを供えたことに由来しています。

アメリカでは母の日にお母さんが健在である場合は赤のカーネーション、亡くなっている場合は献花の意味も兼ねて白のカーネーションを贈ることが一般的です。
その母の日と同じようにお父さんが健在であれば赤いバラを、亡くなっていれば白いバラを贈るとされています。
日本で父の日に贈る定番の花

一方で日本で父の日に贈る花は、黄色のバラが定番です。
これは1981年に設立された日本ファーザーズ・デイ委員会が、毎年父の日に開催する「ベスト・ファーザー・イエローリボン賞」が影響しています。
黄色は幸福や喜びの象徴であり、愛する人の無事を願うという意味が込められているためです。
そのことから父の日には、黄色のバラをフラワーギフトとして贈ることが定着しました。
黄色のバラには「献身」「爽やか」といった花言葉もあり、お父さんに贈る花としてぴったりですね。
贈る花はバラだけではない
ただ父の日に贈る定番の花は、決して黄色のバラでなければならないということではありません。
夏を象徴するヒマワリ

黄色のバラと並んで人気なのが、ヒマワリを使った花束やアレンジメントです。
ヒマワリは夏を象徴する花の1つで、太陽を思わせる黄色い花びらは見ているだけでも元気になります。
夏らしい気候になってくる父の日に贈る花としては、季節感も合っています。
ヒマワリの花言葉
ちなみに、ヒマワリの花言葉は「憧れ」「敬慕」「あなただけを見つめる」です。
お父さんへの尊敬の気持ちを表現することができるほか、いつも家族を明るく照らしてくれるようなお父さんのイメージに合うことでしょう。
花以外に贈りたい父の日ギフト5選
父の日に贈るギフトは黄色のバラやヒマワリではなくても、お父さんが普段使うようなアイテムや趣味に使う道具でもいいでしょう。
ここでは、普段使うアイテムでも自分ではなかなか購入しないものや趣向を凝らしたものを紹介しますのでいつもと違うギフトを贈りたい時の参考にしてください。
相手によっては高価すぎても逆に気を遣わせてしまうため、買う側にとってもあまり金銭的負担をかけないアイテムを選んでみました。
なお、手土産として定番にもなる和洋菓子は省いています。
扇子
扇子は、自宅でも会社でも手軽に使えて外出はもちろん、冷房の効きが弱い室内にも役に立ちます。
季節的にちょうど初夏の汗ばむ日が続くことも多いため、上着のポケットやバッグに収納できて使いやすいことに間違いはありません。
甚平・作務衣
父親世代は年齢を重ねるにつれて自宅でくつろぐ時間が徐々に増えていくため、おうち時間をゆったりと快適に過ごすのに甚平が適しています。
また庭いじりや盆栽などの趣味には、作務衣としても使いやすいでしょう。
ネクタイピン
ネクタイは色や柄・素材など幅が広くお父さんの好みやスーツとのバランスもあるため、ネクタイピンならどんなスーツを着ても比較的合わせやすいです。
ネクタイピンとお揃いのデザインで、カフスボタンとセットにしてもおしゃれに着こなせます。
磁気ネックレス
ゴルフが趣味のお父さんならゴルフウエアもいいですが、サイズ感がわからない場合は磁気ネックレスがおすすめです。
ゴルフや釣りなどのアウトドアにはもちろん、普段使いにも適しています。
焼酎セット
お父さんがお酒好きなら麦焼酎と芋焼酎がセットになった最高金賞の焼酎セットなど、飲み比べにも最適でしょう。
普段飲んでいる種類とはひと味違う、新しい美味しさの探求もできます。
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父の日は日頃の感謝を伝える機会まとめ

年齢を重ねるにつれて仕事や友人と過ごす時間が増えたり結婚などで実家を出たりして、お父さんと会話をしたり外出したりする機会が減ってしまったという人も多いでしょう。
年に1度しかやってこない父の日は、家族のためにいつも頑張っているお父さんに感謝の気持ちを伝えるきっかけにもなる日です。
普段はいえない感謝の気持ちも、プレゼントを添えてさりげなく伝えてはいかがでしょうか。
筆者の父は60代で旅立ちましたが、夏の命日にはよく吸っていた銘柄のタバコと好きだった日本酒を墓前に供えていこうと考えています。
以下の記事では、毎年5月にやってくる母の日について紹介しています。
母の日が誕生した起源から定番の花とされるカーネーションの意味についても解説していますので、併せてお読みください。
長寿祝いの節目・年齢における象徴色については下記記事で紹介していますので、ギフトの色選びにご参考ください。