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日本式や西洋式など、新宿御苑の特色あふれる数々の庭園を歩く<東京散策>

2023年3月23日

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新宿御苑で高層ビルと池を背景にした桜風景が有名

東京・新宿にある、東京ドーム約12個分の広さを誇る庭園、新宿御苑。

四季を通して楽しめる公園で、春は桜、秋は紅葉スポットとして知られています。

園内には広大な芝生・広場のほか、日本庭園や西洋式庭園などがあり、各エリアで花見や散策が楽しめます。

今回は、巨大ターミナルの新宿駅から徒歩圏内にある新宿御苑の開花情報を、春夏秋冬の四季別に紹介します。

また、入園料や交通アクセスなどの基本情報も掲載しますので、東京散策や買い物の寄り道、束の間の休息に、ゆったりとした時間を過ごせるご参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

颯彩(ふーあ)

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新宿御苑について

新宿御苑は、徳川家康の家臣で、江戸時代の大名である内藤家の江戸屋敷・庭園をルーツに、皇室の庭園としての歴史をもちます。

明治維新後に、国営の農事試験場が創設され、宮内省の御料地を経て、1906年(明治39年)に皇室庭園として誕生しました。

国際外交拠点のパレスガーデンとして発展し、1949年(昭和24年)に国民公園として一般に公開されました。

住所・地図

東京都新宿区内藤町11

交通アクセス

新宿門から入る場合

JR・京王・小田急線「新宿」駅南口より徒歩10分
東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅出口1より徒歩5分

大木戸門から入る場合

東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅出口2より徒歩5分

千駄ヶ谷門から入る場合

JR総武線「千駄ヶ谷」駅より徒歩5分
都営大江戸線「国立競技場駅」A5出口より徒歩5分

開園時間・休園日

開園時間

10月1日〜3月14日・・・9:00〜16:00(16:30閉園)
3月15日〜6月30日/8月21日〜9月30日・・・9:00〜17:30(18:00閉園)
7月1日〜8月20日・・・9:00~18:30(19:00閉園)

休園日

毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)
年末年始(12月29日~1月3日)

特別開園期間(期間中無休)

春:3月25日~4月24日
秋:11月1日~11月15日

入園料

一般:500円
65歳以上:250円
学生(高校生以上):250円
小人(中学生以下):無料

・一般は、交通系ICカードでの入園ゲート決済も可能です。

・65歳以上の方は年齢の確認できる証明書、学生(高校生以上)の方は学生証を提示してください。

・身体障がい者手帳、療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をお持ちの方は、本人と介助者1名の入園が無料ですが、手帳の提示が必要です(補助犬も入園可)

年間パスポート

一般:2000円
高校生:1000円

・開園日の9時から閉園1時間前まで各入園門発券所で発売しますが、無料開園日は発行を休止します。

駐車料金

新宿御苑に入園する場合

普通乗用車:120分まで600円(以後、30分ごとに200円)

・運転者本人が障がい者手帳をお持ちの方、運転者が介助者で障がい者手帳をお持ちの方が同乗者の場合は、駐車料金が無料になります。

駐車場のみ利用する場合

普通乗用車:20分ごとに300円
大型車:60分まで2200円(以後、30分ごとに550円)

新宿御苑の主な特徴

新宿御苑は、東京都新宿区と渋谷区にまたがる広さ58.3ヘクタール、全周3.5kmの規模で、東京ドーム約12個分の広さを誇る広大な庭園です。

敷地内には、フランスの造園家によるヨーロッパ式の整形式庭園と風景式庭園、日本庭園を巧みに組み合わせて構成されています。

もともとは皇室専用の庭園でしたが、一般公開されたのは戦後からで、現在でも西洋と日本の庭園風景を楽しめるのが特徴です。

それぞれの庭園で異なる趣や特色あふれる景色が見られ、同じ敷地内とは思えないくらい印象がガラリと変わります。

新宿御苑の春

春に見られる新宿御苑の風景を紹介します。

新宿御苑のサクラは1月から

新宿御苑のサクラは、種類によって開花期が異なるため、1月から4月までの長い期間、花見が楽しめます。

新宿御苑のソメイヨシノ

早くても1月下旬には、寒桜(カンザクラ)や修善寺桜(シュゼンジカンザクラ)、河津桜という早咲きの桜が咲き始め、3月下旬ごろからソメイヨシノ、陽光(ヨウコウ)が見頃を迎えます。

4月になると、遅咲きの桜が開花し、一葉(イチヨウ)や関山(カンザン)などといった、新宿御苑を代表する八重桜も見逃せません。

中でも一葉は、新宿御苑が皇室庭園であった大正時代から、春の観桜会で鑑賞された歴史ある御苑の代表品種です。

調べによると、新宿御苑には約65種1100本のサクラが植えられています。

新宿御苑のサクラと高層ビル

サクラ開花シーズンは事前予約制

新宿御苑では、花見時期の混雑緩和や事故防止を目的に、昨年と同じく今年もサクラ開花時期に合わせた事前予約制となっています。

事前予約を実施するのは、3月から4月までの一定期間かと思っていたら、一部の土日のみのようです。

公式サイトによると、事前予約実施日時として2024年3月23日(土)、3月24日(日)、3月30日(土)、3月31日(日)、4月6日(土)、4月7日(日)の10~16時までの間となっていました。

ただし、9~10時、16時~17時30分は予約不要で入園できるそうです。

予約方法は、アソビュー事前予約サイトでのWEB予約や往復はがき、FAXの3つで先着順となります。

なお、年間パスポートを持っている方、無料入園の方(中学生以下、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持っている方と介助者1名)、子ども(中学生以下)を同伴の保護者または妊婦の方は予約不要です。

以下の記事では、希少なカタクリやポピーなど、春に咲かせる植物の生態や特徴のほか、観光スポットについても紹介していますのでご参考ください。

新宿御苑の夏

初夏から盛夏にかけて見られる、新宿御苑の風景を紹介します。

夏に耐えて咲く花々

筆者は、夏の新宿御苑へあまり足を運ぶことがないのですが、1度だけ夏が終盤に差し掛かる頃、用事ついでに寄ったことがあります。

その時に目にしたのは、金のレースという英名をもつオミナエシ、夏定番のユリやサルスベリでした。

国営昭和記念公園に比べると、あまり種類は多くないですが、たくさんの緑に囲まれているため、目の保養になります。

カメラを携帯していなかったため、写真は残念ながらお見せできませんが、買い物で新宿まで行った時の寄り道にちょうどよい休息になったため、夏の終わりの過ごしやすい中での散歩におすすめです。

以下の記事では、ヒマワリやユリなど、夏に咲かせる植物の生態や特徴、観光スポットについて紹介していますのでご参考ください。

新宿御苑の秋

秋に見られる、新宿御苑の風景を紹介します。

都心ならではの紅葉風景

新宿御苑は、まるで都会の中のオアシスのようで、都心随一の紅葉スポットです。

新宿御苑では高層ビル群と池に映る紅葉風景が見られる

紅葉の背後には、新宿の高層ビル群がそびえ立ち、また、紅葉する木々に囲まれた中の池には、赤く色づいた紅葉が映り込む綺麗さにはため息が出ます。

高層ビルと日本庭園が同時に視界に入ってくる様子は、都会でしか味わえない贅沢な組み合わせでしょう。

360度で囲まれるイチョウの迫力

新宿御苑の紅葉シーズンは、11月上旬から12月上旬ですが、イチョウは少し早めの11月中旬辺りが見頃です。

イチョウの立ち並ぶ間に入ると、360度見渡しても一面が黄金色に囲まれ迫力があります。

夕方になると、夕陽に透けてオレンジ色に輝き、いつ行っても新鮮な気持ちで眺めることができます。

ヨーロッパを思わせるプラタナス並木

プラタナスの樹高はおよそ20メートルで、1年間で伸びる枝は2m以上にもなるほど生長が早い樹木です。

新宿御苑のプラタナス並木

新宿御苑では、約220本のプラタナスがあり、そのうち約160本のプラタナスが、整形式庭園で8列に並び、ヨーロッパの並木道を思わせる景色が広がります。

全長約200メートルあるプラタナス並木は、夏には鮮やかな緑の木陰になり、秋には黄金色の紅葉へと様変わりし、まるで外国を散歩しているようなひとときが四季折々に楽しめる人気スポットです。

新宿御苑のプラタナス

以下の記事では、彼岸花やコスモスなど、秋に咲かせる植物の生態や特徴のほか、観光スポットについても紹介していますのでご参考ください。

新宿御苑の冬

冬に見られる、新宿御苑の風景を紹介します。

春を告げる最初の使者はスイセン

新宿御苑の冬といえば、筆者の印象でいうとスイセンです。

新宿御苑のニホンスイセン(日本水仙)

背丈のある花木や樹木が多数立ち並ぶ中、ふと目線を下に向けると、ニホンスイセン(日本水仙)が至るところにたくさん咲いています。

白い花びらに、ラッパのような黄色い副花冠が、今にも歌が聞こえてきそうです。

新宿御苑のペーパーホワイト(白花水仙)

また、一般にはなかなかお目にかかれない、純白の清楚なペーパーホワイト(白花水仙)も群生しています。

スイセンは、11~3月と花を咲かせる期間が長く、真冬から春を告げる健気さが可憐で、ひと足早い春の訪れを感じさせてくれるでしょう。

以下の記事では、クロッカスや福寿草など、冬に咲かせる植物の生態や特徴のほか、観光スポットについても紹介していますのでご参考ください。

終わりに

多くの樹木・花々で自然がいっぱいに広がる、新宿御苑。

それぞれにタイプの異なる庭園があることで、ヨーロッパの景色を感じたり、日本本来の馴染みある風景だったり、すべてを回り切るには1日では足りないくらいです。

同じ都内にある国営昭和記念公園と比べると、四季を感じるまではいかないものの、敷地内にスポーツ施設や軟式球場、テニスコートといった実用的な環境があることが大きな特徴でもあります。

都内で一番、人が集まるといわれる新宿にあるため、当然入園客も多く混雑することもありますが、東京ドーム12個分の広さなら、ストレスもなくのどかに過ごせることは間違いありません。

四季よりは緑豊かな自然の中で、家族や友だちとのピクニック、恋人・夫婦での公園デート、時には1人でランチや読書を楽しむなど、いろいろな楽しみ方を見つけたいものですね。

※使用カメラは、Cannon EOS 5D MarkⅡ、OLYMPUS PENなど

新宿御苑の桜による共演
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