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12月29日にしてはいけないことは?年末の準備にやること、大晦日の過ごし方

2023年10月27日

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12月29日や大晦日の12月31日にしてはいけないことは?年末の準備にやること・過ごし方

1年の最後の日を締めくくる、大晦日。

大晦日といえば、大掃除やお正月飾り、おせち料理づくりなどやることがたくさんあります。

そして新しい年を迎えるための準備を終えたら、除夜の鐘を聞きながら年越しそばをいただくという人も多いでしょう。

しかし年末から大晦日にかけて避けるべきこと、とくに12月29日にしてはいけないことがあるのをご存知でしょうか。

12月29日は実は正月飾りや餅つき、鏡餅作りは避けるべきとされています。

今回は大晦日の意味や由来、年末から大晦日にかけてやること・してはいけないこと、過ごし方を紹介します。

できる限り縁起の悪いことは避けながら、気持ちよく新年を迎えるためのご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

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他の年中行事・イベントについては、下記記事でまとめていますので併せてご参考ください。

大晦日とは

12月は師走ともいうように年末から大晦日にかけてやることがたくさん

大晦日は、現在の太陽暦(新暦)で1年の最終日にあたる12月31日のことを指します。

ちなみに大晦日は一般的に「おおみそか」と呼ばれていますが、「おおつごもり」という読み方もあります。

晦日とは?大晦日との違い

大晦日以外に晦日(みそか、つごもり)という言葉もよく耳にしますが、どちらか正式な呼び方なのでしょうか。

晦日というのは、毎月の最終日を指します。

かつて日本の暦として使われていた太陰太陽暦(旧暦)では、各月の最終日を晦日と呼んでいました。

そして晦日の中でも1年で最後の晦日であり、1年の締めくくりとなる12月の晦日には大の字をつけて大晦日となったのです。

太陽暦と太陰太陽暦については、下記記事をご参考ください。

小晦日はいつ?大晦日との違い

大晦日とは別に小晦日という言葉もあり、大晦日の前日を意味します。

つまり大晦日が12月31日となるため、小晦日は12月30日のことです。

ちなみに、小晦日の呼び方は「こつごもり」で、「しょうみそか」とは読みませんので気をつけましょう。

年末の準備・大晦日にやること、過ごし方

年末から大晦日にかけてやること・やるべきこと、過ごし方を紹介します。

大掃除

新年に神様を迎え入れる準備として家の中を清浄な場所にする必要がある

実はお正月に掃除をすると、福をもって訪ねてくれた年神様を追い払うことになってしまいます。

洗濯やトイレ、浴室、キッチンなどの掃除も神様を水で洗い流すといった意味合いになってしまうため控えたほうがよいとされています。

新年に神様を迎え入れる準備として、家の中をけがれのない清浄な場所にする必要があるため前日の大晦日には大掃除をする習慣があります。

つまり年末に大掃除をするのは、新年に神様を迎え入れるためです。

年末の大掃除は各家庭でも昔からあった囲炉裏や釜戸など家の中に溜まった煤払いが由来

年末の大掃除は、平安時代に宮中で行われていた「煤払い(すすばらい)」が由来とされており、各家庭でも昔からあった囲炉裏や釜戸など家の中に溜まった煤(すす)やホコリを払って掃除していました。

それが現代に受け継がれ、今でも年末になると神様を迎える準備のために各家庭で大掃除をするのです。

12月になるとニュースなどで、お寺や神社に安置されている大仏様や神様に長い竹で煤を払っている様子を見たことのある人も多いと思います。

この煤払いは悪い霊や厄を落とし、年神様をお迎えするために内外を清める、といった意味もあります。

普段できない箇所を掃除する機会でもありますので、換気扇や窓、網戸など1年間の汚れもきれいにしましょう。

毎日の家事労働は年末までにして、元旦だけでも家族とゆっくり過ごしたいものです。

神棚や仏壇の掃除・お供え

大晦日には仏壇や神棚の掃除も忘れずに

神棚は、自宅で神様にお参りするための小さな神社です。

前述の大掃除に通じますが、普段はあまり手をかけない神棚も掃除しておきましょう。

神社が日々の掃除によって清らかに保たれているように、神棚にも掃除が必要です。

その後は新しく準備したお米や清酒、榊などのお供え物を神具にのせてお供えし、最後にお参りします。

地域や各家庭によっては、小さなしめ飾りやしめ縄を飾ることもあります。

神棚や仏壇の掃除後は雲と空の文字を

掃除後は神棚の上天井に「雲」、仏壇には「空」を貼る

掃除が済んだ後には神棚の上天井に「雲」、仏壇には「空」を貼ります。

これは神棚と仏壇の上には何もなく、雲と空しかないということを表すためです。

神棚と仏壇の上に部屋があるということは、人間が神様や仏様より上ということになり失礼にあたるため2階はないという意味で貼ります。

餅つき・鏡餅

年末の餅つきはお正月に飾る鏡餅を作るため

年末に餅つきをするのは、お正月に飾る鏡餅を作ることが一般的な理由です。

鏡餅は年神様へのお供えでもあり、神様の居場所となるのです。

しかし、大晦日に餅つきや鏡餅作りはやってはいけないことになっています。

詳しくは「年末・大晦日にしてはいけないこと」で後述します。

正月飾り

鏡餅やしめ飾り、門松はお正月飾りといって年神様をお迎えするために必要なもの

正月飾りで代表的なものは、門松・しめ縄・しめ飾り・鏡餅があり、いずれも縁起のよいものとして年神様をお迎えするために必要なものです。

しかし、大晦日に飾りはやってはいけないことになっています。

詳しくは「年末・大晦日にしてはいけないこと」で後述します。

おせち料理

正月三が日の間は炊事をしないという風習があるため大晦日に日持ちのするおせち料理をつくる

新たな年を迎えるめでたい日としてお正月に食べるものを、おせち料理と呼びます。

1年の豊作と家族の安全を祈願して年神様をお迎えするため、正月三が日の間は炊事をしないという風習があります。

そのため、大晦日に日持ちのする料理を作っておき、三が日の間はそれらをおせち料理として食べる習わしです。

近年では有名なホテルや料亭などで注文して引き取りにいくケースが増えていますが、普段では食べられない贅沢な食材や料理をいただく機会でもあります。

実は、おせち料理に使われる単品料理にはそれぞれに意味があります。

おせち料理については、下記記事を併せてお読みください。

年越しそば

大晦日に食べる年越しそばは細く長いことから長寿や健康への願いと家族の縁が長く続くようにという願い

大晦日の年越しにそばを食べるのは、細く長いことから長寿や健康への願いと家族の縁が長く続くようにという願いがあります。

その切れやすい性質から厄災を断ち切るためのゲン担ぎや、1年の不運や苦労を切り捨てるという願いを込めて大晦日に食べるといわれています。

年越しそばを食べるタイミングですが、とくに決まった時間はなく大晦日に食べ終わればいつ食べてもよいです。

新年を迎える準備で忙しいため、昼食に食べる人もいれば除夜の鐘を聞きながら年越す24時近くに食べる人もいます。

1年の締めくくりに年越しそばを食べて、これから迎える新年の幸せを願いましょう。

除夜の鐘

除夜の鐘は鐘を打ち鳴らすことで煩悩の消滅を祈念し新しい年を迎えるといわれているため

大晦日の伝統行事といえば、除夜の鐘(じょやのかね)は有名ですね。

梵鐘(大きな釣り鐘)のある寺院では、元日の午前0時をはさんで鐘を計108回打ち鳴らしているのを見たり聴いたりしたことがある人も多いでしょう。

大晦日の夜を除夜といい、108回の数字は人間の煩悩の数を意味しています。

鐘を打ち鳴らすことで煩悩の消滅を祈念し新しい年を迎えるといわれているため、旧年中に107回を鳴らし、最後の1回は新年に突くようにしているのです。

その他

他にも親戚や友人などと年賀状をやりとりしている人は、年賀はがきの購入から裏面のデザイン、喪中の確認などが必要です。

また1月7日は七草粥を食べる風習があるため、正月の買い物ついでに食材を用意しておいたほうがいいかもしれません。

年賀状や七草粥については、下記記事をご参考ください。

年末・大晦日にしてはいけないこと

年末や大晦日には、実は避けるべきこと・してはいけないことがあります。

12月29日にしてはいけないこと

12月29日は二重苦、門松は九松=苦待つを連想させることから縁起が悪い

9がつく日は、「九」が「苦」に通じることから苦しむことを連想させるため、掃除をするのは控えたほうがいいです。

とくに12月29日は、29の文字から「二重苦」で二重に苦しむと連想されることから縁起が悪いとされています。

また12月29日に神棚を掃除し門松を飾ると、「九松=苦待つ」を連想させ縁起が悪いといわれているため掃除には不向きです。

12月29日は正月飾りや餅つき、鏡餅作りも避けましょう。

大晦日にしてはいけないこと

大晦日にあたる12月31日は、一夜限りと葬儀を連想させることから物を飾るのは避けるべき

大晦日となる12月31日は、「一夜限り」と葬儀を連想させることから物を飾るのは避けたほうがいい日です。

また大晦日に行うことは「一夜飾り」といわれ、神様をお迎えするのに失礼にあたると考えられています。

そのため門松・しめ縄・しめ飾り・鏡餅などの正月飾りは、12月28日までに済ませるか12月30日に行いましょう。

同じく餅つきも縁起を担いで、12月28日か12月30日に行うことが一般的です。

鏡餅用の餅つきも12月28日か12月30日に行うことが一般的

大晦日は早く寝てはいけない

大晦日は、早く寝てはいけないという言い伝えがあるのを聞いたことがありませんか。

元日は新年を司る年神様に仕えることで生命力が更生されるといわれており、大晦日は寝ないで年神様を迎える習わしがあったためで、「年籠り(としごもり)」と呼びます。

年末・大晦日の過ごし方まとめ

鏡餅

新しい年を迎えるために、その年の最後を締めくくる大晦日。

12月は師走という言葉通り大晦日にかけてやることも多く何かと慌ただしいため、あっという間に過ぎていきます。

12月29日と大晦日の12月31日にやってはいけないことを肝に銘じながら、家族皆でゆっくり過ごすためにも年末にしっかり大掃除をして気持ちよく新年を迎えましょう。

以下の記事は、大晦日が明けてやってくる元旦・お正月について紹介しています。

元旦と元日、お正月という言葉にはどんな意味があり、どういう違いがあるのか、それぞれの意味や違い、使い分け方があります。

初日の出を拝むようになった起源、お正月にまつわる意味についても解説していますので、味わい深いお正月を過ごすご参考になれば幸いです。

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