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パワースポットの集まる宮崎の旅、神話から成る自然や野生馬の歴史などを巡る

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天岩戸神社(天安河原)

宮崎といえば、高千穂峡、天安河原、青島・・・。

海に囲まれた宮崎ですが、意外にも見どころのある観光スポットは緑が多く、長年にわたり形成されてきた自然の造形美が圧巻です。

また、他県と違うのは神話や伝説が深く関わっており、パワースポットが集まる場所としても注目されています。

今回は、宮崎の神話から成る自然はじめ、伝統芸能や野生馬の歴史、私たちに馴染みのある国歌の秘密についても紹介します。

高千穂峡

高千穂峡は、大地に深く刻まれた柱状節理の大渓谷で、上を歩いても下からのボートでも楽しめる景勝地です。

神々が住む地として崇拝されており、霊がうごめくスピリチュアルな雰囲気で本当に神様が出てきそうなほど秘境感たっぷりの九州を代表するパワースポットでしょう。

阿蘇山の噴出物から変成した筋状の岩盤・柱状節理を、五ヶ瀬川の流れが削り取った独特の地形です。

静かに注ぎ落ちる真名井滝(まないのたき)は、日本を代表する景観美の1つとして古くから広く知られており、日本の滝百選に指定されています。

高千穂峡の渓谷に沿う遊歩道からは、真名井滝のほか、鬼八の力石(巨石)、仙人の屏風岩(大岸壁)などの眺めを堪能できます。

また、真名井滝近くで手漕ぎボートに乗り込むと、頭上から落ちてくる水飛沫やドーム状に深くえぐられた岩盤など、遊歩道から見るのとは違った光景に目を見張ります。

筆者はボードには乗らなかったので写真でお伝えできませんが、ボードで下から見る真名井滝を写真に収めた方がいましたら教えてください。
クレジット・リンク付きで紹介させていただきたいと思います。

宮崎県にある高千穂ですが、実は熊本から行った方が近いです。
熊本空港から高千穂までは車で約1時間半なのに対し、宮崎空港から行くと約2時間弱かかります。
公共機関を利用する場合は、宮崎の延岡駅から路線バス、熊本からは特急バスがあります。

高千穂峡(たかちほきょう)
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井
延岡バスセンターより宮交バスの高千穂バスセンター行、高千穂バスセンター下車、車で約10分
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天岩戸神社(天安河原)

天岩戸神社は、日本神話(古事記・日本書紀)に書かれている天岩戸神話の伝説の地で、岩戸川を挟んで西本宮と東本宮があり、天照大神(アマテラスオオミカミ)をご祭神として祀られています。

天岩戸神社 西本宮

西本宮は、天照大神がお隠れになった天岩戸と呼ばれる洞窟を御神体としてお祀りする神社です。

天安河原(天安河原宮)

天照大神が岩戸に隠れた際に、天地暗黒となり八百万(やおよろず)の神がこの河原に集まり神議されたと伝えられる大洞窟です。

天岩戸神社西本宮から岩戸川渓谷に沿って遊歩道を進んでいくと、最もパワーが強いといわれる太鼓橋が見えてきます。

太鼓橋を越えてしばらく歩くと、大洞窟「天岩戸(あまのいわと)」が見えてきて、洞窟内に天安河原宮があります。
別名で「仰慕ヶ窟(ぎょうぼがいわや)」とも呼ばれており、地上に実在・現存するとして祭られているのが天岩戸神社です。

以前は社のみが信仰の対象となっていましたが、祈願を行う人たちの手によって石が積まれていくようになり、現在では無数にある積まれた石が天安河原の神秘的な空間を一層引き立てています。

願いを込めて小石を積むと願いが叶うとの言い伝えがありますので、あなたも願いを込めてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
洞窟内から見る青々とした緑にも癒され、幻想的な雰囲気の聖地や観光スポットとして納得できます。

天岩戸神社 東本宮

東本宮は、西本宮の対岸にある天照大神を祀る神社で、西本宮から徒歩10分ほどの距離にあります。

現在、一般的に天岩戸神社と呼ばれているのは西本宮の方です。
筆者は、案内された西本宮しか行きませんでしたが、お時間があれば岩戸川対岸にある東本宮も参拝されると良いでしょう。

天岩戸神社(あまのいわとじんじゃ)
宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073
高千穂バスセンターより宮崎交通バス天岩戸神社行き(約15分)天岩戸神社前下車
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高千穂神社

高千穂神社は、約1900年前の垂仁天皇時代に創建された高千穂郷八十八社の総社で、神社本殿と所蔵品の鉄造狛犬一対は国の重要文化財に指定されています。

ご祭神は高千穂皇神と十社大明神で、特に農産業・厄祓・縁結びの神として広く信仰を集めています。

高千穂皇神は日向三代と配偶神の総称で、十社大明神は三毛入野命をはじめとする10柱を祀っています。

高千穂神社は、縁結びの神様としても有名で、夫婦杉の周りをカップルや友達同士で手を繋いで3周する縁結びスポットです。

筆者は、後述する高千穂の夜神楽を観にいったため、夫婦杉を見ることはできませんでしたが、高千穂開運三社の1つでもある高千穂神社へは大切な人たちと行くと良いでしょう。

高千穂の夜神楽(高千穂神楽)

高千穂神楽は、高千穂町に伝わる民俗芸能で、毎年秋冬に町内のおよそ20の集落でそれぞれ氏神を民家などに迎えて奉納される神楽の総称です。

天照大神が天岩戸に隠れていた時に、岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が舞ったのが始まりといわれています。

古くからこの高千穂町に伝承され、秋の実りへの感謝と翌年の豊穣を祈願して、毎年11月中旬から2月上旬にかけて三十三番の神楽があちこちの神楽宿で奉納されます。

夜神楽の季節以外にも高千穂神社境内の神楽殿で毎晩20時より1時間、三十三番の神楽の中から代表的な4番である「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」を公演しています。

高千穂の夜神楽は、国の重要無形民俗文化財に指定されており、各集落の神楽の舞手が交代で奉納する本格的な舞を観賞できます。

高千穂神社
高千穂町大字三田井1037
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国見ヶ丘

周辺を山に囲まれた盆地に位置する高千穂町では、気象条件によって未明に濃霧が発生し盆地の中に滞留する現象「雲海」が見られることがあります。

国見ヶ丘から見た昼の景色(前日の下見)

雲海は高千穂の秋の風物詩で、特に町の中心地にある国見ヶ丘が絶景ポイントとして名高く、9月から11月にかけて未明から多くの見物客やカメラマンで賑わいます。

雲海は十分な湿度や適度な冷え込みなど、気温や湿度、天気の気象条件が整わないと見ることができません。

筆者もタクシーを予約していたので早朝から国見ヶ丘へ向かいましたが、結果は果たしてどうだったでしょうか。
掲載写真を見て判断していただければと思います。

気象のプロでも写真のプロでもない自分からすれば、雲海は出会えたらラッキーというくらいの気持ちでいたのでそんなにショックを受けることはありませんでしたが、かすかには見られたので良しとしましょう。

日の出が上がる頃には、国見ヶ丘から見下ろす高千穂の山々と街並みが美しく彩られ、ほんの少し薄いモヤがかかっていて幻想的でした。

国見ヶ丘から見た夜明けの景色

国見ヶ丘(くにみがおか)
宮崎県西臼杵郡高千穂町押方
高千穂バスセンターから車で15分
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青島

青島は、宮崎県宮崎市の南東部にある青島海岸沖に浮かぶ島で、浜から弥生橋を歩いて渡ることができます。

周囲1.5キロ、面積約4.4ヘクタールの小さな青島は、島全体がパワースポットでパームヤシが至るところに植えられ、亜熱帯性植物に包まれた自然豊かな南国の雰囲気が漂います。

青島神社

そんな青島の中央部には、ひと際目立つ真っ赤な社殿が立つ青島神社があります。

日本神話の舞台でもあり、「山幸彦」と「豊玉姫」がこの地で愛を育んだことから縁結びの神社として知られています。
また、毎年プロ野球のキャンプシーズンになると、巨人軍が必勝祈願に訪れるのもこの青島神社です。

鬼の洗濯板

もうひとつの見どころとして、この島全体は「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩に囲まれ、絶景スポットとしても知られています。

鬼の洗濯板は、約700万年前の中新世後期に、海中でできた固い砂岩と軟らかい泥岩が繰り返し積み重なった地層の水成岩が隆起し、長い歳月で波に洗われ、固い砂岩層だけが板のように積み重なって見えるようになりました。

潮が引いている時にデコボコした波状の岩の上を歩くのもよし、周りは見渡すところ海なので潮風を感じながら青島の周囲をぐるっと一周するのも良いでしょう。

最後の写真は、道の駅フェニックスから見下ろした風景ですが、鬼の洗濯板の規模が大きいことがわかります。

島の周辺には、南国の花々が咲き誇る「宮交ボタニックガーデン青島」や、フードメニューを取り揃える「青島ビーチパーク」など立ち寄りどころもあります。
透き通った青い海を眺めながら、おしゃれな空間で過ごす非日常感を味わってみるのもおすすめです。

青島までは、JR宮崎駅から車やタクシーで約25分とアクセスはいいですが、青島へは乗り入れできませんので、JR青島駅前駐車場もしくは青島参道入口周辺の駐車場を利用することになります。

青島(あおしま)
宮崎県宮崎市青島
JR青島駅より徒歩10分
JR宮崎駅より車で約25分
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馬ヶ背(日向岬)

日向岬は、日豊海岸国定公園の南端に位置するリアス式海岸で、長さは約5キロメートルあります。

その先端に柱状節理の荒々しい岩肌の「馬ヶ背」があり、日向随一の絶景ポイントとして知られています。

馬ヶ背は、上から見ると岩肌が馬の背のように見えることからこの名がついており、目も眩むような岩の裂け目で、高さは50メートル、幅10メートル、奥行きは200メートルほどあります。

特に海から見た方が馬の背のように狭い岩場でわかりやすいですが、この地形は約1500万年前の海底火山噴火によって隆起し、流れ出た溶岩が冷え固まった後、波の浸食により形成された断崖絶壁です。

この一帯に広がる日向岬の柱状節理は、国の天然記念物に指定されています。

馬ヶ背の断崖絶壁を望むスポットとして、玄武岩の岸壁の上に高さ70メートルの馬ケ背展望所があります。

筆者が訪れた際にはごく普通の展望所でしたが、2022年のリニューアルで「スケルッチャ!」という名でガラス張りの突き出し展望台が設置され、スリルを味わえる絶景となっているそうです。

そして、遊歩道の先端にある日向岬展望台まで行くと、視野を遮るもののない大パノラマが開け、弧を描く水平線(太平洋)から地球が丸いことを改めて感じられるポイントです。
また、別の角度からは雄大な太平洋とリアス式海岸が目の前に広がります。

駐車場から馬ヶ背茶屋の左脇にある遊歩道入り口を入り、分岐ポイントまでくると目の前にスケルッチャがあります。

分岐ポイントの右に進む細島灯台へは約10~15分程度で、馬の背の一番高い場所に建っている灯台から先端の岬を見ることができます。

馬ヶ背(うまがせ)
宮崎県日向市細島1-1
日向市駅から車・約15分
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クルスの海

クルスの海は、巨大な柱状岩が東西200メートル、南北220メートル、高さ10メートルにわたって地形が裂け、十文字に見えることからポルトガル語で十文字を意味する「クルス」と名づけられています。

この十文字の大きさに圧倒され、その周辺の複雑な地形と一体として風景を楽しむことができ、長年にわたる風雨や波による浸食でできた地形は、自然の偉大さを感じることができます。

クルスの海

展望所から望むクルスの海は、十文字と横の岩場が合わさった形状から「叶」という漢字に見え、日本語で叶うという意味があることから、ここを訪れて祈りを捧げると願いが叶うという不思議な言い伝えがあります。

展望所には、訪れた方の心を清め願いや希望を天に託すための象徴として、「願いが叶うクルスの鐘」が設置されています。
また、クルスの海の近くにはヘアピンカーブがあり、ドライブの人気スポットとなっています。

願いが叶うクルスの鐘

宮崎県の県北にある代表的な観光地で、晴れの日にこそ約1500万年前の火山活動によって形成された複雑な地形のリアス式海岸沿いをドライブしながら海の風景を楽しむのもいいでしょう。

このクルスの海では駐車場が狭く滞在時間が20分程度でいいほどのため、駐車場の空きを見ながら近くにある馬の背や大御神社と一緒に訪れるのがおすすめです。

宮崎県日向市細島
日向市駅から車・約14分
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大御神社

大御神社は、国内では珍しく絶景の大海原を見渡す柱状岩を背に立つ神社です。

太平洋を見渡せる海沿いにあり、約1500万年前の海底火山活動で火砕流が押し寄せ、長い年月をかけて固まった柱状岩の上に建っています。

天照大御神(あまてらすすめおおみかみ)をご祭神とする古社で、「日向のお伊勢さま」と呼ばれ、地元の人たちに親しまれています。

本殿や幣殿、拝殿は、国登録有形文化財に指定されています。

さざれ石

大御神社の境内には、国歌「君が代」で歌われる「さざれ石」が鎮座しています。
2003年(平成15年)に偶然発見されたこのさざれ石群は、国内最大規模であると見られています。

さざれ石は古くから神聖と考えられてきた石で、延命長寿・縁結び・厄除けの神様として日本各地の神社に存在しています。
東京都内であれば、日枝神社や靖國神社で大小2つのさざれ石が見られます。

さざれ石(細石)とは、文字通り細かい石、すなわち小さな石(小石)のことで、学術的には石灰質角礫岩と呼ばれる岩石です。
石灰石が雨水などに溶け出した石灰分が沈着して粘着力の強い乳状態となり、細石を意味する小さな石の欠片の集まりが集結して、1つの大きな石の塊に変化したものです。

君が代は 千代に八千代年に さざれ石の 巖となりて 苔のむすまで

国歌で歌われているように、小さな石(細石)が集まって大きな岩(巌)となり、表面にたくさんの苔が生えるまで長い年月が必要です。

突き詰めれば、君が代が幾千代にもわたって続きますように、というのが歌詞の全体的な意味になりますが、これは天皇を国家の象徴とする日本の平穏がいつまでも続きますようにという願いが込められているということになりますね。

大御神社まできたら、歩いてすぐに鵜戸神社がありますので寄っていくことをおすすめします。

大御神社(おおみじんじゃ)
宮崎県日向市日知屋1
東九州自動車道「日向インターチェンジ」から約7分
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鵜戸神宮

鵜戸神宮は、宮崎県南の日向灘に面した絶壁に位置し、「鵜戸さん」と親しみを込めて呼ばれています。

朱塗りの鮮やかな本殿が洞窟の中に鎮座しており、参拝する際は岩崖に沿って作られた石段を降りる神社としては珍しい「下り宮」となっています。

男性は左手、女性は右手で願いを込めながら運玉を投げて、亀石と呼ばれる岩の枡形に入れると願いが叶うといわれています。

岬周辺には奇岩が連なり、太平洋の荒波が打ち寄せる美しい景勝地で、国指定名勝に選ばれています。

鵜戸神宮(うどじんぐう)
宮崎県日南市宮浦3232
宮崎空港から路線バス(日南行・飫肥行・都井岬行)で約60分、「鵜戸神宮」下車徒歩約10分
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御崎神社

御崎神社は、都井岬の海岸に突き出た断崖に本殿が立つ神社で、708年(和銅元年)の創建と伝えられています。

航海安全と縁結びの神である綿津見神(ワタツミノカミ)を祀り、海の神として漁や海運に携わる人々に信仰されています。

小さな本殿(祠)は見上げた先の断崖絶壁に建てられていて、注意して見ていないと気がつかないかもしれません。
かつては本殿の真下にある拝殿まで行くことができましたが、落石もあることから立入禁止となり、現在は手前の安全な場所に遥拝所が造られています。

1873年(明治6年)都井神社に合祀されましたが、旧社殿への参拝が絶えなかったため、1880年(明治13年)に鹿児島県庁の許可を得て旧社殿へ還座され現在に至ります。

周辺にはソテツが約5000本生い茂り、都井岬のソテツ自生地として国の特別天然記念物に指定されています。

その群落をくぐって都井岬灯台に向かう長さ1.2キロの遊歩道は散策コースになっています。
参道にもソテツなどの亜熱帯植物が繁茂し、ジャングルの中を歩いているような気分が味わえます。

目の前には深い青色の海が広がり、青い空と透き通った海に白い波が織りなす美しい風景も楽しめるでしょう。

御崎神社(みさきじんじゃ)
宮崎県串間市都井岬
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都井岬

都井岬は、日南海岸国定公園の最南端に位置し、断崖に囲まれて太平洋に突き出た先端には都井岬灯台が大自然に包まれて白く輝いています。

都井岬灯台

都井岬灯台は、灯台としては九州で初めて国の登録有形文化財に指定されました。
他に都井岬ビジターセンター・うまの館、御崎神社などがあり、遊歩道も整備されています。

野生の馬、御崎馬

岬一帯には、江戸時代から続く武士の馬が時代を経て野生化した「御崎馬(みさきうま)」が生息しており、1953年(昭和28年)には「岬馬およびその繁殖地」として国の天然記念物に指定されています。

日本在来の野生馬で、約300年以上前に高鍋藩の秋月家が軍馬を生産するために放牧したのが始まりといわれています。

実際に目の当たりにした感想としては、通常に見る馬より小柄でスタイルのいい細い身体をしています。
元は軍馬だったということを考えると、身軽な体型にして足も速いんだろうなという印象でした。

人の手を離れて野生に戻った馬と聞くと、人への警戒心が強いので攻撃してくるように見えるのですが、御崎馬は人間への警戒心というより、人間に興味さえ示さないという感じがします。
そのために沿道や草原のすぐ側で、近い距離から観察することができるのだろうと感じました。
ただし、あまり近づきすぎると危険なため、一定の距離は置いた方がいいでしょう。

少し論点が外れますが、奈良で生息する野生の鹿は人馴れしているからか人を近くで見かけると餌を目当てに突進してきます。
でもこの野生の馬は人を見ると向かってくるどころか、目を合わせることなく一定の距離を保ってくれるのです。
その距離感がなんともいえない気持ちの良さと思うのは自分だけでしょうか。

なんにせよ、草原と海原を背景にした雄大な景観の中に、野生の馬たちが草をはむ姿を近距離で観察できるのは映画のワンシーンを観ているような貴重な体験です。

約550ヘクタールある広大な敷地では、人間の手を借りずに自然の中でたくましく生きる御崎馬の姿を見られるだけではありません。
他にも野生の猿やソテツの自生地、絶滅危惧種の草花などもあり、人の手が入っていない自然の中で生きる動植物の息吹を近くに感じられる場所だといえるでしょう。

宮崎の最南端にある都井岬までのアクセスは、宮崎駅から海沿いルートを移動することをおすすめします。
途中で青島やサンメッセ日南、国指定名勝である鵜戸神宮にも立ち寄れます。
串間駅からコミュニティバス「よかバス」を利用できますが、車やタクシーが便利でしょう。

なお、状況によって一部区間が通行止めになっている場合もあるので事前に情報を確認してください。

都井岬(といみさき)
宮崎県串間市大納都井岬
JR日南線「串間」駅から市コミュニティバス・都井岬行きで40分、終点下車すぐ
JR「宮崎」駅から車で約2時間
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終わりに

まず、宮崎を訪れての第一印象は、海の青さがきれいなことです。

沖縄と比べると答えようがないですが、本島で透明感あふれる青い海を見たいなら宮崎へ行った方がいいとだけはいえます。

そして、ヤシやソテツ、マンゴーといった亜熱帯植物の多さを見ると、南国リゾート都市と呼ぶにふさわしい地だと納得もいきますし、多くの神話が根づいて現在の宮崎があると思うと神の国にも思えてきます。

宮崎の旅は、熊本の菊池・阿蘇から海岸沿いへ向かって移動するという弾丸旅だったので、もう少し時間をかけて他のスポットも観光すればよかったと振り返るたびに思います。

※使用カメラは、OLYMPUS PENなど

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