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還暦や古希など長寿祝いの種類やそれぞれの意味・象徴色は?人生の節目に贈るギフト選び

2023年9月7日

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長寿祝いの種類やそれぞれの意味、象徴する色を知って人生の節目にふさわしいギフトを贈ろう

60歳の還暦や70歳の古希、77歳は喜寿など。

日本には、長寿を祝い感謝の気持ちを表す敬老の日とは別に、人生の節目でお祝いをする長寿祝いをする日があります。

60歳の還暦は十二支の組み合わせがひと回りして元の干支に戻ることを祝うものであるように、それぞれの節目・年齢をお祝いすることにさまざまな意味が込められています。

その節目ごとのお祝いには象徴する色があり、例えば古希や喜寿は紫、傘寿や米寿は金茶色のものを贈るのがよいとされています。

今回は、長寿祝いができた起源やそれぞれの節目を象徴する色・意味について解説します。

また、それぞれの節目にふさわしいお祝いギフトについても紹介しますので、長寿祝いのギフトを選ぶ際のご参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

颯彩(ふーあ)

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長寿祝いとは

ギフトボックス

長寿は「賀寿(がじゅ)」とも呼ばれ、古くから61歳(満60歳)の還暦を始まりとして節目ごとにお祝いが行われてきました。

長寿祝いの始まり

賀寿祝いは、その人の長寿を喜びずっと元気でいてほしいという願いを込めて祝う昔からの習わしです。

その歴史は、もともとは中国の風習で元服・婚礼と並んで三代祝儀となっていました。

日本での歴史は奈良時代にまでさかのぼり、740年(天平12年)に僧の良弁が金鐘寺で僧や審祥を招き、華厳経をあげて聖武天皇の40歳をお祝いしたのが始まりといわれています。

長寿祝いの種類と年齢

長寿祝いの種類は8つ

長寿を祝う節目の年齢には、還暦や古希、喜寿など独自の名称があります。

ただ、実際に祝う際には数え年と満年齢のどちらを用いればよいのでしょうか。

賀寿の年齢早見表

賀寿名数え年(満年齢)
還暦61歳(満60歳)
古希70歳(満69歳)
喜寿77歳(満76歳)
傘寿80歳(満79歳)
米寿88歳(満87歳)
卒寿90歳(満89歳)
白寿99歳(満98歳)
百寿100歳(満99歳)

数え年と満年齢の違い

数え年と満年齢の違いは、どこから数えるのかによって分かれます。

数え年

数え年の場合は、生まれた日を1歳とし、元旦(1月1日)を迎えるたびに年齢を重ねていく数え方です。

人は生まれる前から母親の胎内で命を宿しており、その期間(十月十日)も年齢に加えるべきという考えに基づいています。

満年齢

満年齢は、生まれた段階で0歳とし、誕生日がくるごとに1歳ずつ年齢を加算していく数え方です。

現在の数え方

かつて日本では数え年で年齢を計算していましたが、明治時代以降に流れ込んできた西洋文化の影響を受け、1950年の法律も相まって満年齢を用いることが定められました。

長寿をお祝いする際は、数え年で祝うのが本来の習わしですが、近年では満年齢で祝うことが多くなってきているため迷った場合は満年齢を選択してよいでしょう。

ただし、還暦だけは数え年の61歳と満年齢の60歳でお祝いすることになっています。

節目の意味と象徴する色

還暦祝いのケーキ

賀寿には贈り物をする風習があり、古希・喜寿・傘寿などそれぞれの節目を象徴する色があります。

還暦(かんれき)

還暦は、60通りある十干十二支がひと回りし、生まれた年の干支に戻ることから「本卦還り(ほんけがえり)」とも呼ばれます。

数え年で61歳・満60歳が対象となり、60年で元に戻ることから「暦(こよみ)が還(かえ)る」ため還暦と呼ばれています。

還暦祝いの色は赤色で、赤ちゃんに還る・厄除けの意味合いから、赤いちゃんちゃんこや座布団などを贈るのが一般的です。

古稀(こき)

古希は70歳で、中国・唐の詩人である杜甫(とほ)の「人生七十古来稀なり」という詩に由来したもので、訳すと「70年生きる人は古くから稀」という意味です。

平均寿命が伸びた現代で見れば、還暦はまだ現役で長寿祝いという意識があまりないことも多いですが、古希からはきちんと家族や親族が集まり盛大にお祝いすることが一般的でしょう。

古希祝いの色は紫色で、高位を表す色とされたことからきているため贈り物をする時はどこかに紫を意識してもよいでしょう。

喜寿(きじゅ)

喜寿祝いの熨斗

喜寿は77歳で、「喜の字の祝い」とも呼び「喜」の文字を「草書体」で書くと「七十七」に通じるところからきています。

77歳となるとさすがに現役を引退する方も多く、男性にとっては平均寿命に近いこともあり本人も素直に長寿を喜べるでしょう。

喜寿祝いの色は紫色で、古希と同じく気品や風格を備えていることからきています。

傘寿(さんじゅ)

傘寿は80歳で、「傘」の略字を分解すると縦書きの「八」と「十」に見えて、「八十」と読めるところから呼ばれるようになりました。

80歳ともなると本当の意味での長寿祝いともいえるため、現役が長かった方でも次の世代へバトンタッチする機会でしょう。

傘寿祝いの色は金茶色(または黄色)で、地域によっては紫色で祝う場合もあるそうです。

米寿(べいじゅ)

米寿は88歳で、「米」の字を分解すると「八十八」となることと、末広がりの八が重なることからきています。

平均寿命が延びている現在、88歳まで健康で長生きできるということは尊敬に値するため、家族みんなの幸せでもあるでしょう。

米寿祝いの色は金茶色(または黄色)で、米の字から実る稲穂を連想したといわれています。

卒寿(そつじゅ)

卒寿は90歳で、「卒」の略字である「卆」が縦書きの「九」と「十」に見えて、「九十」と読めることからきています。

卒寿祝いの色は紫色で、紫のちゃんちゃんこや座布団、頭巾などを贈るのが一般的に多いです。

白寿(はくじゅ)

白寿は99歳で、「白」という字に「一」を足すと「百」になることからきています。

一方で「百」の字から「一」を引くと「白」の字になり、100歳のひとつ手前の99歳の意味となることからきている説もあります。

白寿祝いの色は白色で、白寿大頭巾や白寿祝着、白寿祝扇など白を基調とした贈り物が一般的です。

百寿(ももじゅ)

百寿は100歳で、「百」の字が表す通り100歳をお祝いすることからきており、一世紀を表す「紀寿(きじゅ)」とも呼ばれることがあります。

また「百」の字は「もも」とも読めることから、百寿祝いの色は桃色(ピンク色)でお祝いすることが基本になっています。

100歳以降の長寿祝い

幸せを呼ぶ胡蝶蘭

長寿祝いとして、100歳の百寿以降も賀寿があることをご存知でしょうか。

108歳の茶寿(ちゃじゅ)や111歳の皇寿(こうじゅ)のほか、2回目の還暦を迎えたことをお祝いする120歳の大還暦(だいかんれき)があります。

また日本では考えられないことですが、長寿祝いはなんと250歳まであり天寿(てんじゅ)といいます。

年齢賀寿名
108歳茶寿(ちゃじゅ)
111歳皇寿(こうじゅ)
120歳大還暦(だいかんれき)
250歳天寿(てんじゅ)

長寿のお祝いポイント

長寿祝いに贈るギフトには、どんなことに気をつけたらいいのか金額相場はどのくらいを目安にしたらいいのでしょうか。

お祝いギフトの選び方ポイント

お祝いギフトは思い出に残るものや賀寿の象徴色を取り入れたものなど

長寿祝いの贈り物として、例えば還暦では赤いちゃんちゃんこや頭巾を贈る風習がありますが、特にこれを贈るべきといった決まりはありません。

人生の区切りとなるお祝いのため、お菓子やお酒といった消耗品ではなく、時計や食器といった形あるもの、思い出に残る旅行や食事会のような記念になるプレゼントを贈るのがおすすめです。

ただし、遠方であったり体調が優れないこともあるため、旅行や食事会の開催などが実施できない場合もあります。

そのような時は消耗品になってしまいますが、傘寿なら傘を贈るなど長寿祝いの名称にちなんだものや象徴色を取り入れた品物を選ぶとよいでしょう。

お祝いギフトの金額相場

お祝いギフトはご祝儀でもいい

ギフトやご祝儀を贈る場合は、誰に渡すのかで異なるため他の親族の方と相談して予算を決めましょう。

お祝いする方との関係性にもよりますが、あなたのご両親の場合は2〜3万円、祖父母の場合は1〜2万円程度が相場とされています。

親戚やそれ以外の場合は数千円程度とさらに低くなりますが、あくまで相場のため少し贅沢な品物を選んでもかまいません。

家族や兄妹と共同購入するなどして、高価なギフトを渡すのもよいでしょう。

長寿祝いに贈ってはいけないギフト

長寿祝いに贈るギフトは、何でもよいというわけではありません。

本人の好みもありますが、なかには長寿祝いにふさわしくないギフトもあります。

縁起がよくないもの

長寿祝いに贈ってはいけないギフト(1)櫛など縁起の悪いもの

不吉かつ縁起がよくないもの、特に「死(し)」や「苦(く)」など縁起の悪いことを連想させるものは避けましょう。

例えば、日本茶は葬儀や香典へのお返しとして使われること、櫛は「く(苦)」と「し(死)」を連想させることがあります。

また花を贈る場合には、椿や菊は避けるべきです。

お年寄りの方へのお祝いに避けるべきギフトについては、下記記事でまとめていますので併せてご参考ください。

仕事や家事などで使うもの

長寿祝いに贈ってはいけないギフト(2)腕時計や鞄など仕事や家事を感じさせるもの

仕事や家事で使うようなものは、もっと作業をしろというメッセージとして受け取られてしまう恐れがあります。

例として腕時計や鞄、エプロンなどが挙げられるため、長寿祝いのギフトとしては避けた方がよいでしょう。

老いを感じさせるもの

長寿祝いに贈ってはいけないギフト(3)老眼鏡などの老いを感じさせるもの

老いを感じさせるものは、高齢者として扱われていると感じてしまい失礼にあたる可能性があります。

例えば老眼鏡や杖などで、長寿祝いとしてではなく別のタイミングでプレゼントした方がよいでしょう。

長寿祝いにふさわしいギフト

長寿祝いに適しているギフトは、百貨店やデパートなどで実物を見て購入することが望ましいですが、時間がなくオンライン通販を利用したい場合はギフトモールが使いやすいです。

還暦や古希など節目ごとにページが分かれていて探しやすく、ほとんどの商品に名入れやメッセージを添えることも可能です。

ギフトモールは、月間700万人のユーザーが訪れるプレゼント専門サイトで、過去の売上げデータをもとに人気アイテムをランキング形式で紹介しています。

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還暦祝い

還暦祝いの象徴カラーが赤色のため、赤いちゃんちゃんこや座布団などを贈るのが一般的ですが、使用する機会が限られると思います。

やはり日常的に使いやすいアイテムがよいため、湯飲みや箸などの食器も新たな気持ちでスタートを切るのによいでしょう。

古希祝い

古希祝いの象徴カラーである紫色はなかなかアイテムを探すのが難しいですが、プリザーブドフラワーなら豊富な色が揃っていて長期間飾っておけるためおすすめです。

筆者も母の日にちょうど古希でもあったため、紫色をベースにしたプリザーブドフラワーを贈りました。

プリザーブドフラワーの特徴については、下記記事をご参考ください。

喜寿祝い

喜寿祝いも古希と同じく紫色で、古希と同じく気品のあるギフトを贈りたいものです。

傘寿祝い

傘寿祝いの色は金茶色(または黄色)のため、漢字にちなんで日傘にも雨傘にもなる折り畳み式の傘もよさそうです。

米寿祝い

米寿祝いの色も金茶色(または黄色)のため、金色または黄色の明るいギフトがあると嬉しいでしょう。

卒寿祝い

卒寿祝いは紫色で、紫のちゃんちゃんこや座布団、頭巾などを贈るのが一般的ですが、あまり日常的に使えるようなアイテムではないため、思い出に残るようなギフトを贈りたいものですね。

白寿祝い

白寿祝いは白色で、白寿大頭巾や白寿祝着、白寿祝扇などが一般的ですが、日常的に使いやすい白を基調とした贈り物が望ましいでしょう。

百寿祝い

百寿祝いの色は桃色のため、ピンクを基調とした華やかなフラワーギフトを贈ると喜ばれそうです。

何を贈るか迷ったときは?

お祝いのギフトを選ぶ時は、相手の好みや状況に合わせたものを贈ることが重要です。

両親や祖父母など身近な人に贈る時は、相手の嗜好やライフスタイルを知っているためそれほど迷わずに選べるかもしれません。

しかし、相手のことをそれほどよく知らない場合はどうでしょうか。

相手が必要としているものや普段使っているものなどわからない場合は、ギフト選びが決まらず困ってしまうこともあります。

そんな時は、カタログギフトがおすすめです。

受け取った人が欲しいものを選べるため、贈る品物に迷った場合はカタログギフトを利用してみることも検討してはいかがでしょうか。

またギフトモールには小旅行や温泉、レストランでの食事といった選べる体験型ギフトもあるため思い出の残るプレゼントを贈るのもよいですね。

節目ごとの長寿祝いまとめ

孫娘からお祝いギフトを渡されるおばあちゃん

両親や祖父母、先輩など、目上の方へ長寿を祝うたくさんの機会があることは素敵なことです。

節目ごとに設定された賀寿の名称とその意味を考えつつ、血を繋いでくれたご家族やお世話になった方への感謝の気持ちと、いつまでも長生きしてほしいことを願ってお祝いしてあげたいものです。

まずは敬老の日に合わせて、お祝いの気持ちを込めて選んだギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。

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