黒のアウターといえば真っ先に浮かぶ、ザ・ノース・フェイス。
アウトドアだけでなくタウンユースにも活用できるノースフェイスには、マウンテンライトやバルトロ、ヌプシなど代表的なアウター商品の名前が並びます。
特に全身を黒で統一したブラックコーデを好む人にとっては、ノースフェイスも注目ブランドの1つです。
しかしノースフェイスのアウターとはいっても種類も多く、どういった時にどのアイテムを着たらいいのか悩む人もいるでしょう。
ノースフェイスのアウターには季節に応じて着回しができるようになっていて、例えば春夏はレインウェアにもなるドットショットジャケット、寒い冬にはバルトロやヌプシ―といったダウンがあります。
またマウンテンライトジャケットは、春先から夏を除き秋冬まで活用できる万能なアイテムです。
今回は、筆者の経験をもとにアウターをノースフェイスでまとめることで春から冬までの1年をコスパよく着回せる商品を紹介します。
同じ季節でもどのアウターを着たらいいのか選び方についても筆者の体験レビューや口コミとともに解説しますので、ノースフェイスのアウターを選ぶためのご参考になれば幸いです。
春と秋はドットショットジャケット
ドットショットジャケットは、ノースフェイスの代表的な定番商品で軽くしなやかな着心地が特徴の防水ハードシェルです。
2024年の秋冬シーズンより衣服の3Dデータを高精細に解析して、極小廃棄のパターンを再構築しています。
従来のパターンとパーツ数はほぼ変わらず、縫い目の数も維持しながら裁断による生地の廃棄率を17%から9%に軽減するなど環境エコにも配慮しているのも注目です。
厚手のインナーと合わせやすいようにややゆとりのあるシルエットのため、日帰りハイキングやキャンプなど1年を通じてさまざまなアウトドアシーンで活躍します。
レインウェアの代わりにも
ドットショットジャケットは、防水性も高いため梅雨シーズンのレインウェアとしても大活躍です。
素材には軽量なハイベント2.5層を採用し、冷気を遮断しながら高い防水透湿性も備えています。
梅雨の時期は初夏に入ることもあり、汗ばむ日でもべたつくことなくひんやりしてくれるのもいい点です。
ドットショットジャケット(NP62452)/22,000円
フードのない方がいいならハイドレナ
フードのないジャケットがいい場合は、フードが最初から内衿に収納されているハイドレナウィンドジャケットがおすすめです。
ハイドレナウィンドジャケットは、外出時の急な悪天候にも対応する撥水加工を施したウインドブレーカーで、表地にはクラシカルで柔らかな風合いのタスランナイロンを使用しています。
裏地は肌離れのよいポリエステルメッシュで、汗で張りつくのを抑えてくれます。
ドットショットジャケットに比べると少し薄手ですが、このサラッとした素材は湿度も増えてくる梅雨シーズンや汗ばむ初夏にも着やすく快適です。
本格的な夏でも冷房の効いた観光・レジャー施設や太陽が照り付ける海や山など、肌冷えや日焼けを避けるアウターとしても活用できます。
裾部分は両脇のアジャスターで簡単に調節可能で、リサイクルナイロン生地を使用した環境問題に配慮しています。
ハイドレナウィンドジャケット(NP72131)/18,700円
冬の準備にはマウンテンライト
秋の終わりから冬にかけてぐんと気温が下がっていくとドットショットジャケットだけでは冷えるため、ここでマウンテンライトジャケットの出番です。
秋冬に万能なマウンテンライトジャケット
マウンテンライトジャケットは、トレッキングやキャンプのアウトドアのみならずデイリーユースにも適した防水シェルジャケットです。
表地には70デニールのゴアテックスプロダクト2層構造を、裏地には軽くて強度を兼ね備えたリップストップナイロンを採用しており、やや長めの着丈で保温性を確保しています。
前の方はダブルフラップ仕様で防水性を高め、内側の専用ファスナーでインナーを連結できるジップインジップシステム対応です。
そのため真冬にはインナーダウンを下に重ねる人も多く、雪が溶け始める春先まで比較的長く活用できます。
ノースフェイスの定番である肩部分の切り替えを取り入れたアイコニックなデザインで、不定期にノベルティデザインやレトロデザインのマウンテンライトジャケットが販売されることもあります。
しかし年々気温が高くなっていることもあり、11月に入っても汗ばむ時期にはドットショットジャケットでも暖かいため、アウターの下に着る服装によって調整するとよいでしょう。
筆者の肌感覚ですが、最高気温が1桁近くになればマウンテンライトジャケットを羽織る目安と考えています。
またレディースのマウンテンライトジャケットは着丈が短めでタイトな作りのため、メンズの方を着用しています。
マウンテンライトジャケット(NP62450)/44,000円
厳しい寒さにはマウンテンジャケット
商品名が似ているため混同しやすいですが、前述のマウンテンライトジャケットとは別にマウンテンジャケットというアウターもあります。
マウンテンジャケットは、1985年に登場して以来しなやかさと強度を両立しながら改良を重ねてきたノースフェイスを象徴する山岳用のアウターシェルです。
表地には150デニールのゴアテックスプロダクト2層構造で、裏地には軽量で強度を兼ね備えたリップストップナイロンを採用し、衣服内のムレを効率的に排出します。
インナーダウンやフリースなどの中間着を合わせても動きやすいゆとりのあるシルエットで、主に冬山登山からウィンタースポーツまで秋冬の山岳シーンでオールラウンドに活躍します。
基本的には本格的な登山や豪雪地域に向いたアウターですが、近年ではそのオーバーサイズなシルエットを好んでタウンウェアとして市街地で着用する人も見かけます。
マウンテンジャケット(NP61800)/59,400円
マウンテンライトジャケットとマウンテンジャケットの比較
仕様がほぼ同じのマウンテンライトジャケットとマウンテンジャケットのどちらを着た方がいいのか迷う人もいるでしょう。
具体的なことは後述しますが、筆者も悩みに悩んだ末に両方購入したことがあります。
ここでは、マウンテンライトジャケットとマウンテンジャケットの大きな違いや選び方を説明しますので参考にしてください。
マウンテンライトとマウンテンジャケットの違い
マウンテンライトジャケットとマウンテンジャケットの大きな違いは以下の通りです。
項目 | マウンテンライトジャケット | マウンテンジャケット |
---|---|---|
生地の厚み | 70デニール生地 | 150デニール生地 |
サイズ展開 | S~XXL | XS~XXL |
販売価格 | 44,000円 | 59,400円 |
生地の厚みで比較すると、マウンテンライトジャケットは70デニール生地、マウンテンジャケットは150デニール生地です。
マウンテンジャケットの方が防風性や耐久性に優れており、シルエットもオーバーサイズな見た目になります。
サイズ感では同じメンズのLサイズで見るとマウンテンジャケットの方が小さくなりますが、マウンテンジャケットのメンズXLサイズで見るとほぼ同じです。
- マウンテンライトジャケット(L):着丈78・身幅63・裄丈93
- マウンテンジャケット(L):着丈76・身幅60・肩幅47・袖丈70
- マウンテンジャケット(XL):着丈78・身幅62・肩幅49・袖丈75
実はマウンテンライトジャケットにはXSサイズがなく、マウンテンジャケットにはXSサイズがあることから微妙な差でサイズ選びがしやすいともいえます。
マウンテンジャケットの方がより冬季の山岳用に作られていることから、インナーを着込みやすいようにややゆとりのあるサイズ感になっています。
販売価格としては、税込みでマウンテンライトジャケットが44,000円であるのに対し、マウンテンジャケットは59,400円と15,400円も高くなる設定です。
素材や機能面などの違いを比べて、この値段差が許せるかどうかが購入の決め手になります。
マウンテンライトとマウンテンジャケットの選び方
マウンテンライトジャケットとマウンテンジャケットのどちらを購入したらいいのか、上記の違いや比較からポイントをまとめてみました。
マウンテンライトジャケット
- アウトドアシーンよりもタウンユースを中心に着用したい
- 春や秋にも使用できて比較的スリムに着こなしたい
- 安くても性能のよいハードシェルが欲しい
マウンテンジャケット
- タウンユースよりもアクティビティを中心に着用したい
- ファッションの一環としてややオーバーサイズの着こなしを楽しみたい
- インナーダウンやフリースを重ねることで防寒対策を徹底したい
例えば冬に趣味や通勤などで自転車やバイクに乗ったりスキーやスノーボード、雪山などウィンタースポーツを楽しんだりする人は、防風・防水、透湿性がもっとも高いマウンテンジャケットの方が最適です。
山や海などの自然に触れるハイキングなどの活動もするけれど、街歩きや電車での移動が多い時はマウンテンライトジャケットが軽くて使いやすいといえます。
お住まいの地域での環境や季節性なことも含め、仕事や私生活、趣味などライフスタイルに合った1着が選べるといいですね。
ちなみに筆者は迷った挙句マウンテンライトジャケットとマウンテンジャケットの両方をもっていますが、最終的にはマウンテンライトジャケットを着用しています。
詳しい理由や使い分けなどについては、購入・体験レビューで後述しますので参考にしてください。
冬の到来にはライトダウン
12月が近づくと、薄手のダウンがほしくなってくるでしょう。
数あるコンパクトなダウンの中でもウィンドストッパーゼファーシェルカーディガンは、アウターとしてもインナーダウンとしても使える汎用性の高いライトダウンジャケットです。
防風性・透湿性・撥水性を備えた生地と高機能ダウンを合わせたダウンカーディガンとして、ゴアテックス素材の特性で寒気をシャットアウトしながら衣服内のムレを排出してくれます。
ダウン72%・レーヨン20%・フェザー8%の含有率で、中わたは遠赤外線効果で自然な暖かさをもたらす光電子リサイクルダウンを封入し、付属のスタッフサックや小物の収納に役立つコインポケットも機能的です。
屋内外の温度差が激しいと調節が難しくなってくるため、先に紹介したマウンテンライトジャケットやマウンテンジャケットの下にウィンドストッパーゼファーシェルカーディガンを重ねることで防寒性がより高まります。
ウィンドストッパーゼファーシェルカーディガン(ND92262)/33,000円
真冬は極暖のダウン
ノースフェイスのダウンといば、バルトロとヌプシフーディーが人気です。
どちらも入荷されると、公式オンラインストアではすぐに売り切れとなって再販待ちとなるケースが多く見かけます。
とはいえ、よほどのコアファンではない限り毎年買い替えるという人はいないため予約や注文を諦めずに入手してほしいアイテムです。
ダウンに見えないバルトロライトジャケット
バルトロライトは、高い保温性をもつことから豪雪地域はもちろん、真冬の天体観測や雪上ハイクにも対応できる防寒ジャケットです。
中わたには、特殊セラミックスの遠赤外線効果により優れた保温効果が持続する光電子ダウンを封入しています。
表地には30デニールのゴアテックス素材を2層構造にしているため、防風性とともに耐水性にも優れ、雪や小雨程度の濡れを防ぎます。
中わた入りの内衿やフロントのダブルフラップなどで冷えやすいポイントを軽減でき、携帯に便利なスタッフサック付きです。
バルトロライトジャケット(ND92340)/66,000円
本格ダウンのヌプシフーディー
ヌプシフーディーは、ノースフェイスの代表的なヌプシジャケットをフードがついているフーディバージョンとしてアップデートした防寒ジャケットです。
アウトドアからタウンユースまで幅広く活用できるため、冬の防災用アウターとしても1着をもっておくと安心できます。
仕様は当時とほぼ変わりませんが、環境に配慮したリサイクルダウンを中わたに使用しています。
表地は強度がある50デニールのリップストップリサイクルナイロンに撥水加工を施し、肩部分をナイロン素材で補強するとともに静電気の発生を抑えた静電ケアに配慮しています。
ヌプシフーディー(ND92331)/43,450円
フードが不要ならヌプシジャケット
ヌプシジャケットは、1990年代のノースフェイスを代表するヘリテージモデルです。
当時の仕様はそのままで環境に配慮したリサイクルダウンを中わたに使用し、表地は強度がある50デニールのリップストップリサイクルナイロンに撥水加工を施しています。
静電気の発生を抑える静電ケア設計を採用し、サイズ感を現代版に適合させて2022年秋冬シーズンより身幅と袖丈を2サイズ大きく、着丈を1サイズ長くしているそうです。
車を利用することが多かったり通勤はほとんど電車だったりするなど豪雪地域に住んでいない限り、フードは要らないという人も多いでしょう。
ダウンは着たいけどフードは必要ないという人は、ヌプシジャケットがおすすめです。
フードがついている前述のヌプシフーディーと比べると、価格は4400円安くなります。
アウトドアからタウンユースまで幅広く活用できる1着です。
ヌプシジャケット(ND92335)/39,050円
バルトロとヌプシの主な違い・選び方
同じダウンであるバルトロライトジャケット、ヌプシフーディー、ヌプシジャケットの3アイテムからどちらを着た方がいいのか迷う人もいるでしょう。
ここでは、ダウンアイテム3点の大きな違いや選び方を説明しますので参考にしてください。
バルトロとヌプシの比較
バルトロライトジャケット、ヌプシフーディー、ヌプシジャケットの主な違いを表にしましたので、ノースフェイスのダウンをどちらにするか迷っている人は比較参考にしてください。
項目 | バルトロライト | ヌプシフーディー | ヌプシジャケット |
---|---|---|---|
デザイン | スタイリッシュ | ダウンらしい丸み | フードのないダウン |
主な機能 | ボトルポケット2つ・胸ポケット止水ファスナー・ダウン入り内衿 | フードあり・裾調整可能なアジャスター付き | フードなし・裾調整可能なアジャスター付き |
ダウン含有量 | ダウン72%・レーヨン20%・フェザー8% | ダウン80%・フェザー20% | ダウン80%・フェザー20% |
カラー | 6色 | 3色 | 6色 |
重量 | 約940g | 約770g | 約705g |
販売価格(税込) | 66,000円 | 43,450円 | 39,050円 |
デザインの違い
デザインや見た目でいうと、バルトロは丸みを帯びたリラックス感のある形ではあるもののダウンキルトがない点でスタイリッシュです。
ヌプシの方はダウンらしくキルトになっているため若干丸みが強くなりますが、ふくよかに見えないところが不思議なところでバルトロとともに試着してみることをおすすめします。
なおダウンにフードは必要ないという場合は、ヌプシジャケット一択です。
機能・ダウン含有量の違い
機能についてはどちらも大差はありませんが、バルトロライトにはボトルを収納できる内側ポケットがあります。
ダウン含有量についてはバルトロライトのダウン量が72%となっているのが気になるところですが、本来ダウンジャケットの下はTシャツなど薄着をするくらいが1番保温性が高くなる性質があります。
暖房が効いている室内ではニットや起毛のあるスウェットなどを着ると汗ばんできますし、特に電車の中では混雑となると暑いことも多いです。
バルトロライトはセラミックスの遠赤外線効果で保温効果が持続する光電子ダウンを封入しており、表地のゴアテックス素材を2層構造にしている点でも防風性が高いとされています。
重量もヌプシに比べると約200g重いため、特に薄着で過ごす男性に向いているといえます。
一方で、ヌプシの方はダウン量が80%に加えてフェザー20%という真冬に適した仕様で暖かいです。
そもそも同じ仕様のダウンを製造・販売しても意味がないと考えるため、お住まいの地域における季節性や普段の服装を加味して選ぶとよいでしょう。
補足として防水性能についてはバルトロもヌプシも完全防水ではなく耐久撥水のため、長年着用すると撥水機能は低下していく点は頭に入れておきたいものです。
筆者のアウター購入歴・体験レビュー
筆者がアウターをすべてノースフェイスに統一したのは、2020年に流行したコロナウィルス感染拡大がきっかけです。
それまではアウターを1年に1回買い替えていましたが、衛生面を気にしてからはウールやフリース、ボアなど隙間にホコリが入りやすい起毛性のあるアウターを止めました。
ここでは、春夏秋冬の季節に応じて使い分けているノースフェイスの着用歴と体験レビューを紹介します。
春夏はドットショット
新年度を迎える頃になると、モノクロの世界だった自然が彩り始めて気温も高くなってきます。
まだ冬の名残りがある冷え込む日にはマウンテンライトジャケットを着用しますが、徐々にドットショットジャケットへシフトチェンジしていきます。
ドットショットジャケットは、軽くて薄いのに防風性がありジャケット内は身体の熱を保ってくれます。
梅雨シーズンに入るとレインウェアとして活用できるため、本格的な夏がくるまでは長い期間着ることが可能です。
梅雨が明けると汗ばむ日がきますが、ドットショットジャケットのひんやりする素材がべたつきを感じさせません。
季節の変わり目にはハイドレナも
ドットショットジャケットはフード部分も同じ素材のため、夏は特に肩や背中側が重みと暑さでより汗をかきやすくなります。
そんな時には、より薄いハイドレナウィンドジャケットが活躍します。
ハイドレナウィンドジャケットはフードがないように見えますが、実は最初から内衿に収納されているため雨風などを避ける時だけ取り出す仕様は便利です。
ドットショットジャケットに比べると通気性のある柔らかな素材で動きやすく、大雨や台風などで変わりやすい季節にも対応してくれます。
薄手で柔らかい素材からコンパクトに畳めるため、冷房が効いていて肌冷えする商業・レジャー施設や海や山など夏の陽射しにはバッグやリュックから取り出して羽織としても活躍します。
冬の到来にはマウンテンライトへ
ドットショットジャケットでは肌寒くなってきたと思ったら、今度は登山用のアウターともいえるマウンテンライトジャケットの出番になります。
より防寒性の高いマウンテンジャケットではなくマウンテンライトジャケットにしたのは、普段の外出や通勤では電車の利用が多く、車での移動でも暖房が効いていることが大きな理由です。
趣味として旅やトレイル、写真撮影のために朝から外出することもありますが、基本的に歩くことが多いことからあまり着込んでも汗をかくため最低限の防風と防寒性能のあるマウンテンライトジャケットを選びました。
2024年秋冬からサイズのリニューアルが行われ、よりゆとりのあるフィット感となっているようです。
そのため5年ぶりの買い替えでは、これまでのメンズ・Mからメンズ・Sへ変更しました。
質感や厚みは変わっていないほど安定感があり、5年間着用してきたマウンテンライトジャケットの性能が落ちているのがわかるほど新品には防風性や防寒性がしっかりあります。
マウンテンジャケットも購入したけれど…
実はマウンテンライトジャケットを購入した時に、マウンテンジャケットとどちらにするか迷ったことがあります。
その時はうまく使い分ければいいと思い、両方とも購入しました。
しかし結果的には、マウンテンライトジャケットを使用することが多いです。
マウンテンライトジャケットの程よい素材の厚みでもしっかり防風性があり動きやすいこと、特に寒さが厳しい時は後述するライトダウンを下に重ねることで防寒性を高めることができます。
マウンテンジャケットは、基本的に本格登山する人向けに作られたジャケットです。
ファッションの一環でタウンウェアとして着る人も増えていますが、交通機関や繁華街の混み合った中で着用するには少々重いです。
そのためマウンテンジャケットは豪雪地域にいく時に着用することにして、現在ではマウンテンライトジャケットの下にインナーダウンを重ね着して調節することが定着しています。
真冬にはインナーにもカーディガンにもなるダウン
厳しい寒さが続く日や豪雪地域での滞在では、マウンテンライトジャケットの下にウィンドストッパーゼファーシェルカーディガンをインナーダウンとして重ねています。
もし本格ダウンを1着もっていればマウンテンライトジャケットで十分なため、マウンテンジャケットほどの厚い防寒ジャケットは要りません。
筆者は豪雪地域の出身ですが、基本的には関東圏で生活しているため真冬でもマウンテンライトジャケットとウィンドストッパーゼファーシェルカーディガンとの重ね着で十分に暖かいです。
雪が溶けて春が近づく頃には、天候や気温に応じてマウンテンライトジャケットとウィンドストッパーゼファーシェルカーディガンを単体で使い分けています。
商品名にカーディガンとあるように、室内でも暖房の効きが悪かったり節電による温度調節で冷えたりする時にカーディガンとして活用できるのも購入ポイントでした。
バルトロやヌプシなど本格ダウンは…
前述のマウンテンライトジャケットとダウンカーディガンの組み合わせでその時の気候や環境に応じて調節できるため、本格ダウンともいえるバルトロやヌプシは購入しませんでした。
しかし豪雪地域や冬の雪山に出向く時には、バルトロやヌプシといった本格的なダウンの1着だけで着る方が動きやすいのは確かです。
数年前に山形県の蔵王へ樹氷を観にいったことがありますが、普通のダウンジャケットでは耐えられないと思いニットのコートをインナーに重ねていきました。
当時はノースフェイスの敷居の高さについていけなかったこともあり購入しませんでしたが、もし雪山やウィンタースポーツなど真冬のアクティビティに出向く時はバルトロやヌプシを活用することをおすすめします。
年々気温が高くなっている傾向もあり、筆者もいつか着用する時を迎えたいものです。
筆者のアウター購入着用レビューまとめ
ノースフェイスのアウターはほとんどが山岳やアウトドア向けに製造された商品のため、丈夫で性能もよく長持ちします。
環境や使用頻度によりますが、長くても5年間は着用できるため多少値段が高くてもコストパフォーマンスが高いのです。
毎年アウターを買い替えていた筆者としては、コロナ禍のおかげで見直すきっかけとなりました。
同時にフリースやボアなどの起毛が高く汚れやすい素材を衛生面から使わなくなったのはよい発見でもありました。
すでに生産終了していますが、過去にはジップインマグネフィフティーフィフティーダウンカーディガンやアコンカグアダウンジャケットも着用してきました。
ジップインマグネフィフティーフィフティーダウンカーディガンは、現在でいうウィンドストッパーゼファーシェルカーディガンと同じ雰囲気で活用できます。
むしろ厚みが増しているため、防寒性が高い意味では購入してよかったです。
アコンカグアダウンジャケットは、ライトダウンにも着用できますがライトダウンよりも防寒性の高い厚めのジャケットのため1着だけで手軽に着られるアウターとして活用していました。
現在ではライトダウンでも性能が良くなっているため、中間ダウンを購入するよりもマウンテンライトジャケットのインナーダウンか、バルトロライトやヌプシといった本格ダウンがあれば十分です。
ザ・ノース・フェイスについて
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)は、登山グッズや衣類などアウトドアやスポーツを中心に幅広く製造・販売しているアウトドアブランドです。
1966年にアメリカで創業された老舗ブランドというだけでなく、シンプルかつシャープなデザインであることも大きな特徴でノースフェイスのアイテムなら大丈夫という信頼感があります。
ジャケットやコート、バックパックなどのファッションアイテムはブラックを中心にした飾らないデザインで、本格派のアウトドアからタウンユースにも使える万能デザインです。
カジュアルなだけでなく機能面でもしっかりした作りで、普段着にはもちろんスポーツやアウトドアシーンでも活躍してくれます。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)公式サイト
ノースフェイスのショッピングサイト
ノースフェイスの商品を購入できる公式ショッピングサイトは、以下の3つです。
ノースフェイスだけでアウターを着回せるまとめ
防水防寒性能に優れ長く着られることで、コストパフォーマンスの高いノースフェイスのアウター。
ノースフェイスといえば黒のイメージですが、近年ではレトロだったり蛍光色だったりその時のトレンドや独自性を打ち出しています。
アイテムは変わらずも2023年秋冬はカプチーノという赤みのあるブラウン、2024年秋冬はクレイグレーという淡いグレーが新色で登場しています。
ノースフェイスのアウトドア仕様に作られた丈夫で性能のあるアウターは、タウンユースに着用しても違和感のないデザインのため一度手にとってみてください。
またブラックコーデにこだわりがある・あるいは憧れがある人は、ノースフェイスのアイテムも1つの選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか。
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2024/6/14