
本格的な冬がやってくると、厳しい寒さを乗り切るために欠かせない防寒仕様のダウンジャケット。
アウトドアブランドのザ・ノースフェイスでは、冬のアウターアイテムとして代表的なバルトロライトジャケットとヌプシジャケットを商品展開しています。
同じダウンジャケットであり見た目のデザインは違うものの、双方ともに素材が同じで防水と防寒の機能を兼ねたジャケットのため、どちらを選んだらいいのか迷う人も多いでしょう。
今回は冬のダウンジャケットとして取り入れたいノースフェイスのバルトロライトジャケットとヌプシシリーズの特徴を紹介しながら、仕様の違いや選び方を筆者体験付きで比較解説します。
最後のほうには定番ダウンのアコンカグアジャケットについても紹介しますので、アウトドアシーンだけでなく街中でも活用できるコストパフォーマンスの高い防寒アウター選びのご参考になれば幸いです。
ザ・ノースフェイスの冬仕様ダウン

寒い真冬に向けたザ・ノースフェイスのアウタージャケットといえば、バルトロライトとヌプシのダウンジャケットが人気です。
どちらも入荷されると、公式オンラインストアや実店舗では早い段階でMやLの標準サイズが売り切れとなり再販待ちとなるケースが多く見られます。
とはいえ、よほどのコアファンではない限り毎年買い替えるという人はいないため予約や注文、再入荷を諦めずに入手してほしいアイテムです。
しかしバルトロライトとヌプシのどちらを選んだらいいのか、迷う人も多いでしょう。
次項からはバルトロライトジャケット・ヌプシフーディー・ヌプシジャケットそれぞれの特徴を紹介しながら、仕様の違いや選び方を比較解説します。
どちらにするかギリギリまで悩んでいるうちに在庫切れになってしまったということがないように、この冬を乗り切る1着を手に入れるための参考にしてください。
バルトロライトジャケット
バルトロライトジャケットは、高い保温性をもつことから豪雪地域はもちろん真冬の天体観測や雪上ハイクにも対応できる防寒ジャケットです。
バルトロライトジャケットの特徴
バルトロライトジャケットの表地には非フッ素メンブレンによる30デニールのゴアテックス素材を2層構造にしているため、防風性とともに耐水性にも優れ雪や小雨程度の濡れを防ぎます。
非フッ素メンブレンとは、有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFASなど)を含まない防水透湿性のある膜のことです。
環境や人体への負荷を減らすために開発された素材を指し、ePEメンブレン(延伸ポリエチレン)などが代表例でゴアテックスの代替として採用が進んでいます。
中わたには、特殊セラミックスの遠赤外線効果により優れた保温効果が持続する光電子ダウンを封入しています。
中わた入りの内衿やフロントのダブルフラップなどで冷えやすいポイントを軽減できるのもバルトロライトジャケットの特徴です。
また高度な洗浄技術により、汚れを徹底的に除去したクリーンなダウンが高い保温性を確保します。
携帯に便利なスタッフサックがついており、一般のダウンジャケットに見られるダウンキルトがないシンプルでゆとりのあるボックスシルエットです。
バルトロライトジャケットは男女共通のユニセックス対応ですが、レディース向けアイテムとしてショートバルトロライトジャケットというモデルもあります。
バルトロライトジャケットの素材・機能
バルトロライトジャケットの素材と機能は、以下の通りです。
| 表地 | 30デニールのゴアテックス素材(ナイロン100%・ePEの2層構造) |
| 中わた | 光電子クリアダウン(ダウン72%・レーヨン20%・フェザー8%) |
| 裏地 | ナイロン100% |
- フロントダブルフラップ仕様
- 内側に2つボトルポケット
- ワンハンドアジャスターフーデッド
- 両胸ポケット止水ファスナー
バルトロライトジャケットのサイズ展開
バルトロライトジャケットのサイズは、男女共通のユニセックス対応です。
ユニセックスモデルのサイズ
バルトロライトジャケットのサイズ表は、以下の通りです。
| 表記 | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
|---|---|---|---|---|
| XXS | 68 | 57 | 44 | 63 |
| XS | 70 | 59 | 46 | 65 |
| S | 72 | 61 | 48 | 67 |
| M | 74 | 63 | 50 | 69 |
| L | 76 | 65 | 52 | 71 |
| XL | 78 | 67 | 54 | 73 |
| XXL | 80 | 69 | 56 | 75 |
XXSサイズから展開しているため、女性でも着丈が長めで程よくゆとりのあるシルエットで着こなせます。
筆者の着用体験でいうと、ユニセックスモデルのMサイズはレディースのLサイズに近いサイズ感です。
レディースモデルのサイズ
バルトロライトジャケットには男女共通のユニセックスモデルとは別に、レディースモデルとしてショートバルトロライトジャケットがあります。
ショートバルトロライトジャケットのサイズ表は、以下の通りです。
| 表記 | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
|---|---|---|---|---|
| S | 61 | 57 | 47 | 60 |
| M | 63 | 59 | 48 | 62 |
| L | 65 | 61 | 50 | 64 |
| XL | 67 | 63 | 52 | 66 |
ショートバルトロライトジャケットは、女性の体型に合わせたパターンで仕上げているのが特徴です。
ユニセックス対応のバルトロライトジャケットとSサイズ同士で比べると、着丈と袖丈が短めであまり大きく感じさせないバランスのよさがあります。
着丈が短いほうがいい・女性らしいシルエットがほしい人は、バルトロライトジャケットと同じサイズで比較してみてください。
| サイズ | バルトロライトジャケット | ショートバルトロライトジャケット |
|---|---|---|
| S | 着丈72/身幅61/肩幅48/袖丈67 | 着丈61/身幅57/肩幅47/袖丈60 |
| M | 着丈74/身幅63/肩幅50/袖丈69 | 着丈63/身幅59/肩幅48/袖丈62 |
| L | 着丈76/身幅65/肩幅52/袖丈71 | 着丈65/身幅63/肩幅52/袖丈66 |
バルトロライトジャケットのカラー展開
バルトロライトジャケットは、ブラックやネイビーの定番カラーとは別に4色をプラス展開しています。
ユニセックスモデルのカラー展開
バルトロライトジャケットは定番カラー以外にベージュに近いカーキやグレーといった落ち着いたカラー、ブルーやレッドを組み合わせた鮮やかなカラーも展開しています。
- ブラック
- アーバンネイビー
- ヒューズボックスグレー×アスファルトグレー
- ブラック×クリアレイクブルー
- ブラック×クラシックカーキ
- ブラック×TNFレッド
レディースモデルのカラー展開
バルトロライトジャケットはユニセックスモデルとは別に、ショートバルトロライトジャケットというレディースモデルがあります。
ショートバルトロライトジャケットのカラー展開は、ブラックやネイビーのほか落ち着いた色合いのピンクやベージュに近いカーキです。
- ブラック
- ブラック×アーバンネイビー
- ブラック×ロックスバリーピンク
- ブラック×クラシックカーキ
ノベルティーバルトロライトジャケットのカラー展開
バルトロライトジャケットには限定デザインのモデルがあり、一般的なバルトロライトジャケットの機能性をもちつつ特別な柄や色使いが特徴です。
主に柄を取り入れたノベルティカラーとして、2025年シーズンは天然の樹皮をイメージしたフォレストフロアを展開しています。
ノベルティーバルトロライトジャケット(ユニセックス)の商品情報
ヌプシフーディー
ヌプシフーディーは、ノースフェイスの代表的なヌプシジャケットを身頃の素材と同じフードがついたフーディバージョンとしてアップデートした防寒ジャケットです。
ヌプシフーディーの特徴
ヌプシフーディーの仕様は当時とほぼ変わりませんが、環境に配慮したリサイクルダウンを中わたの一部に使用しています。
表地は強度がある40デニールのリップストップリサイクルナイロンに撥水加工を施し、肩部分をナイロン素材で補強するとともに静電気の発生を抑えた静電ケアに配慮しています。
ヌプシフーディーにはレディースアイテムがなく、メンズアイテムのみの展開です。
とはいえ女性でも着用できるサイズ展開になっているため、後述するサイズ展開をチェックしてみてください。
ヌプシフーディーはアウトドアからタウンユースまで幅広く活用できるため、冬の防災用アウターとしても1着もっておくと安心できます。
ヌプシフーディーの素材・機能
ヌプシフーディーの素材と機能は、以下の通りです。
| 表地 | 40デニールのリップストップナイロン(ナイロン100%) |
| 中わた | リサイクルクリアダウン(ダウン80%・フェザー20%) |
| 肩部分・裏地 | ナイロン100% |
- 裾調整可能なアジャスター付き
ヌプシフーディーのサイズ展開
ヌプシフーディーのサイズ表は、以下の通りです。
| 表記 | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
|---|---|---|---|---|
| S | 66 | 61 | 53 | 63 |
| M | 68 | 63 | 54 | 65 |
| L | 70 | 65 | 56 | 67 |
| XL | 72 | 67 | 58 | 69 |
| XXL | 74 | 69 | 59 | 71 |
ヌプシフーディーはメンズのみ取り扱いがあり、レディースアイテムはありません。
しかしS・Mサイズの表記を見ると、レディースでもちょうどいいシルエットで着こなせるサイズ感です。
着丈が短いほうがいい・女性らしいシルエットがほしい人は、後述するフード無しのヌプシジャケットにレディースモデルのショートヌプシジャケットがあるため比較してみてください。
ヌプシフーディーのカラー展開
ヌプシフーディーにはレディースアイテムがなく、メンズアイテムのみです。
定番のブラック以外に、ベージュに近いカーキやグレーを配色した合わせやすいカラーが揃っています。
- ブラック
- ブラック×クラシックカーキ
- ヒューズボックスグレー×アスファルトグレー
ヌプシジャケット
ヌプシジャケットは、1990年代のノースフェイスを代表するヘリテージモデルの防寒ダウンジャケットです。
ヌプシジャケットの特徴

ヌプシジャケットは当時の仕様はそのままで、環境に配慮したリサイクルダウンを中わたの一部に使用しています。
表地は強度がある40デニールのリップストップリサイクルナイロンに撥水加工を施し、裏地はナイロン100%です。
さらにリュックを担ぐことを想定し肩部分はナイロン素材で別途補強しており、静電気の発生を抑える静電ケア設計を採用しています。
サイズは現代版に適合させて2022年秋冬シーズンより身幅と袖丈を2サイズ大きく、着丈を1サイズ長くしているのも特徴です。
車を利用することが多かったり通勤はほとんど電車だったりするなど、豪雪地域に住んでいない限りフードは要らないという人も多いでしょう。
内衿に薄手のフードが収納されていますが、ダウンは着たいけど身頃と同じダウン入りの厚手のフードは必要ないという人はヌプシジャケットがおすすめです。
身頃と同じダウン入りのフードがついている前述のヌプシフーディーと比べると、価格は4,400円安くなります。
フードの重みがないことから動きやすく、アウトドアからタウンユースまで幅広く活用できる1着です。
ヌプシジャケットの素材・機能
| 表地 | 40デニールのリップストップナイロン(ナイロン100%) |
| 中わた | リサイクルクリアダウン(ダウン80%・フェザー20%) |
| 肩部分・裏地 | ナイロン100% |
- ビルトインフード仕様
- 左内側ポケット
- 裾調整可能なアジャスター付き
裾のアジャスターコードを絞るとふわりとしたシルエットになるため、レディースモデルのショートヌプシジャケットは女性らしさが引き立ちます。
ヌプシジャケットのサイズ展開
ヌプシジャケットは男女別にサイズがあり、以下の通りです。
メンズモデルの場合
ヌプシジャケットのサイズ表は、以下の通りです。
| 表記 | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
|---|---|---|---|---|
| S | 66 | 61 | 53 | 63 |
| M | 68 | 63 | 54 | 65 |
| L | 70 | 65 | 56 | 67 |
| XL | 72 | 67 | 58 | 69 |
| XXL | 74 | 69 | 59 | 71 |
ヌプシジャケットはメンズアイテムですが、S・Mサイズの表記を見ると女性が着ても違和感のないサイズ感になっています。
オーバーサイズで着たい人に適していますので、後述するレディース向けのショートヌプシジャケットと比較してみてください。
レディースモデルの場合
ヌプシジャケットはメンズのみのサイズ展開ですが、レディースモデルとしてショートヌプシジャケットがあります。
ショートヌプシジャケットのサイズ表は、以下の通りです。
| 表記 | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
|---|---|---|---|---|
| S | 59 | 57 | 44 | 58 |
| M | 61 | 59 | 45 | 60 |
| L | 63 | 61 | 47 | 62 |
| XL | 65 | 63 | 49 | 64 |
レディースモデルのショートヌプシジャケットは、ヌプシジャケットに比べると着丈と袖丈が短めになっているのが特徴です。
着丈がウエストより少し長めでヒップよりは短い丈になるため、ヒップが隠れる着用感がほしい人は前述のヌプシジャケットを選ぶことをおすすめします。
袖丈は女性の身体に合わせた長さになっていますが、身長の高い女性はメンズ向けのヌプシジャケットが最適です。
ヌプシジャケットのカラー展開
ヌプシジャケットは、ブラックやネイビーの定番カラーに加えて2~4色をプラス展開しています。
ヌプシジャケットのカラー
ヌプシジャケットのカラーは、ブラックやネイビーといった定番カラーに加えてグレーやカーキといった渋いカラーとレッドやブルーといった鮮やかなカラーがあります。
メンズアイテムですが、女性が着ても違和感のない豊富なカラー展開です。
- ブラック
- ブラック×アーバンネイビー
- ヒューズボックスグレー×アスファルトグレー
- ブラック×クラシックカーキ
- ブラック×TNFレッド
- ブラック×クリアレイクブルー
ショートヌプシジャケットのカラー
レディース向けショートヌプシジャケットのカラーは、ブラックやネイビーの定番カラーに加えてピンク系やカーキといった女性らしさを意識したカラー展開です。
- ブラック
- ブラック×アーバンネイビー
- ブラック×ロックスバリーピンク
- ブラック×クラシックカーキ
ノベルティーヌプシジャケットのカラー
メンズ向けのヌプシジャケットには限定デザインのモデルがあり、一般的なヌプシジャケットの機能性をもちつつ特別な柄や色使いが特徴です。
主に柄を取り入れたノベルティカラーとして、2025年シーズンは天然の樹皮をイメージしたフォレストフロアを販売しています。
バルトロライトとヌプシの違い・比較

同じ冬仕様のダウンジャケットであるバルトロライトジャケット、ヌプシフーディー、ヌプシジャケットからどちらを選んだらいいのか迷う人も多いでしょう。
この3アイテムは、同じダウンジャケットでも似ているようで実は微妙に違いがあります。
ここではダウンジャケット3点の違いを比較解説しますので、どちらにするか迷った際の参考にしてください。
バルトロライトとヌプシの比較表
バルトロライトジャケット、ヌプシフーディー、ヌプシジャケットの主な違いを表にしましたので比較してみてください。
| 項目 | バルトロライトジャケット | ヌプシフーディー | ヌプシジャケット |
|---|---|---|---|
| 画像 | ![]() | ![]() | ![]() |
| デザイン | スタイリッシュ | ダウンらしい丸み | フードのないダウン |
| 素材(表地) | 30デニールのゴアテックスナイロン・ePE | 40デニールのリップストップナイロン | 40デニールのリップストップナイロン |
| 素材(裏地) | ナイロン100% | ナイロン100% | ナイロン100% |
| ダウン含有率 | ダウン72%・レーヨン20%・フェザー8% | ダウン80%・フェザー20% | ダウン80%・フェザー20% |
| 主な機能 | ボトルポケット2つ 胸ポケット止水ファスナー ダウン入り内衿 | フード付き 裾調整可能なアジャスター付き | フードは内襟収納 裾調整可能なアジャスター付き |
| サイズ | XXS・XS・S・M・L・XL・XXL | S・M・L・XL・XXL | S・M・L・XL・XXL |
| カラー | 6色 | 3色 | 6色 |
| 重量 | 約940g | 約770g | 約705g |
| 販売価格(税込) | 68,200円 | 43,450円 | 39,050円 |
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デザインの違い
デザインや見た目でいうと、バルトロライトジャケットは丸みを帯びたリラックス感のある形であるもののダウンキルト(キルティング加工)がない点でスタイリッシュです。
ヌプシフーディーのほうはダウンらしくキルトになっているため若干丸みが強くなりますが、ふくよかに見えないところが不思議なところでバルトロライトとともに悩むかもしれません。
なおダウンジャケットにフードは必要ないという場合は、薄手のフードが内襟に収納されているヌプシジャケット一択です。
詳しくは後述しますが、筆者はバルトロライトジャケットとヌプシジャケットを試着してみて厚みと見た目のバランスでヌプシジャケットに決めました。
素材・機能の違い

素材は3点とも同じナイロンですが、バルトロライトジャケットが30デニールであるのに対してヌプシシリーズのほうが40デニールと厚みがあります。
ただし、バルトロライトジャケットはゴアテックス素材を配合していることで保温性や防風性がより高いです。
機能についてはどちらも大差はありませんが、バルトロライトジャケットにはボトルを収納できる内側ポケットがあります。
ヌプシシリーズには縦横15㎝程度の左内側ポケットがついており、鍵などの貴重品を入れるのに便利です。
ちなみに、ヌプシシリーズの表地について2024年製は50デニールだったのが2025年製では40デニールと薄くなっている点には留意してください。
ダウン含有率と性質の違い

ダウン含有率については、バルトロライトジャケットのダウン量が72%と若干低めなのが気になるところです。
しかし本来、ダウンジャケットの下にはTシャツなどの薄着をするくらいが一番保温性が高くなる性質があります。
とくに暖房が効いている室内ではニットや起毛のあるスウェットなどを着ると汗ばんでくることと、とくに電車の中では混雑することを考えると暑いことも多いです。
重量もヌプシシリーズに比べると約200g重いため、とくに薄着で過ごす男性に向いているといえます。
またバルトロライトジャケットには、セラミックスの遠赤外線効果で保温効果が持続する光電子ダウンが多く詰め込まれています。
光電子ダウンというのは、人間の体温によって生み出された遠赤外線を活用して直接的に人体を保温する素材です。
そこへ、さらに表地のゴアテックス素材を2層構造にしている点でも防風性が高くなります。
一方で、ヌプシシリーズのダウン量が80%に加えてフェザー20%という真冬に適した仕様で暖かいです。
そもそも複数あるダウンジャケットに同じ仕様のダウン配合を製造・販売しても意味がないと考えられます。
そのため、お住まいの地域における季節性や普段の服装との組み合わせなど生活環境を加味して選ぶとよいでしょう。
なお補足として防水性能については、バルトロライトもヌプシも完全防水ではなく耐久撥水のため、長年着用すると撥水機能は低下していく点は頭に入れておきたいものです。
価格の違い
価格比較で見ると、上記表の通りバルトロライトジャケットのほうが高価でヌプシフーディーの1.5倍になります。
ヌプシシリーズよりダウン含有率が少ないものの、保温効果が持続する光電子ダウンを使用していることとゴアテックス素材を配合していることが大きいです。
ヌプシフーディーとヌプシジャケットの4,400円という価格差は、フードの有無で分かれていると考えてよいでしょう。
サイズの違い比較
サイズについてはバルトロライトジャケットが男女共通のユニセックス対応で、ヌプシフーディーとヌプシジャケットはメンズ向けアイテムという位置づけです。
参考にバルトロライトジャケットとヌプシシリーズのMサイズは、以下の通りです。
| 部位 | バルトロライト・M | ヌプシシリーズ・M |
|---|---|---|
| 着丈 | 74 | 68 |
| 身幅 | 63 | 63 |
| 肩幅 | 50 | 54 |
| 袖丈 | 69 | 65 |
ヌプシフーディーとヌプシジャケットは、フードの有無だけで同じサイズ展開です。
上記表を見るとバルトロライトジャケットもヌプシシリーズも身幅が同じですが、着丈や袖丈はバルトロライトジャケットのほうが長くなっています。
これは真冬の天体観測や豪雪地域において防寒性が高いともいえます。
肩幅はヌプシシリーズのほうが広めでゆとりをもって着られるサイズ感です。
バルトロライトとヌプシの共通点
バルトロライトジャケットとヌプシフーディー、ヌプシジャケットには、実は共通点があります。
ダウン素材
バルトロライトとヌプシシリーズで使われているダウンは、三重県明和町に本社工場を構える羽毛加エメーカーの河田フェザーで洗浄加工された原毛ダウンを主原料として採用しています。
ダウンの羽根が開きやすくなる乾燥した気候と工場のある土地を流れる軟水を使ってダウンを傷つけず汚れやホコリを除去し、きれいなダウンを生み出しているそうです。
きれいになったダウンは洗浄前のものよりボリューム感に優れ、保温力が高まる性質があります。
つまりきれいなダウンを使うことで、身体をより温かく包み込んでくれるわけです。
GREEN DOWN RECYCLE PROJECT
GREEN DOWN RECYCLE PROJECTは、限りある資源であるダウン(羽毛)を回収・精製し、「GREENDOWN」という名前でダウンウェアをはじめとする新たな製品の原料として利用するプロジェクトです。
ダウンを焼却する際に発生する二酸化炭素(ダウン1kgで約1.8kgの二酸化炭素を排出)と、原産国から日本に送られる際の二酸化炭素を抑えられるとされています。
バルトロライトとヌプシジャケットの着用体験

バルトロライトジャケットとヌプシジャケットを着用してみた筆者の体験談を紹介しますので、サイズ選びなどの参考にしてください。
バルトロライトジャケットを試着
春と秋に活躍するマウンテンライトジャケットでは寒さに耐えかねる時期になり、防寒・防風に優れたダウンジャケットを探していました。
そこへ真冬に向けたアウタージャケットとして最初に試着したのが、バルトロライトジャケットです。
実店舗にちょうど在庫のあったバルトロライトジャケットを着用してみたところ、まずダウンの厚みに驚きました。
空気を入れさせないほど身頃を包み込んでいて、とくに腕部分をしっかりホールドしている印象です。
同時にサイズ選びは間違ってはいないはずなのに、動きづらいのは避けたいという気持ちが先に浮かびました。
これは身体に馴染んだところで動きやすくなるのかもしれません。
もう1点気になったのが、ダウンキルトによる見た目のバランスです。
バルトロライトジャケットには、ダウンキルトといってダウンの羽根を平等に区切るためのキルティング加工がありません。
段がない状態はシルエットがストレートになるためスタイリッシュになる姿を想像していたのですが、もともと厚みがあることでよりふくよかに見えてしまうのです。
筆者は学生時代にスポーツをしていた影響で肩幅があり骨太の普通体型ですが、衣類によってはがっちりした体型になります。
動きづらさと見た目バランスの悪さという2点が引っ掛かったため、バルトロライトジャケットを購入対象から外しました。
ヌプシジャケットを試着・購入

バルトロライトを試着した後、次にヌプシジャケットを着用してみました。
ヌプシジャケットには一般のダウンジャケットと同じようにダウンキルトがあります。
同時にダウンもしっかり詰め込まれているため、見た目が大きく見える気がして期待はそれほどありませんでした。
しかし試着してみたところ、街中で一般のダウンジャケットを着たシルエットを見慣れているせいかふくよかに見えない不思議さがありました。
脇から裾にかけてストレートラインになっているため、無駄のないすっきりしたシルエットに見えます。
またバルトロライトでは同じサイズ表記でもがっちりホールドしたような窮屈さがあったのが、ヌプシジャケットは程よくゆとりがある状態で着られるのもよかったです。
前述で紹介したサイズ表の通り、着丈や袖丈はバルトロライトのほうが大きいのに肩幅はヌプシジャケットのほうが広めになっています。
着丈についてはバルトロライトは太ももにかかるほど長いのに対して、ヌプシジャケットはヒップがちょうど隠れるくらいのバランスのよさがポイントです。
そこで自分の体格から厚みと見た目のバランスを総合的に見て、ヌプシジャケットの購入を決めました。
ヌプシフーディーは購入対象外
身頃と同じ素材のフードがついているヌプシフーディーは試着しませんでしたが、豪雪地帯や雨が降りやすい地域に住んでいる人には必要な機能だと考えられます。
またスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツをする人は、野外に長時間出ていることが多いです。
そんな時にフードは降る雨や雪の防水だけでなく、後頭部の防寒にもなります。
他にも厳しい寒さの中を旅したり早朝にペットの散歩をしたりする人にとっても使いやすいのではないでしょうか。
フードのついていないヌプシジャケットに比べると4,400円高くなりますが、フードの機能を必要とするか否かで考えても安い気はします。
バルトロライトとヌプシの選び方ポイント
筆者の着用体験からの選び方としては、天体観測など真冬の散策や観光をする時はバルトロライトジャケット、ある程度の動きやすさを重視したい時はヌプシジャケットがおすすめです。
アコンカグアジャケットについて
最後に、定番ダウンともされるアコンカグアジャケットについても紹介します。
アコンカグアジャケットの特徴
アコンカグアジャケットは、暖かさと軽さをもつノースフェイスの定番ダウンジャケットです。
2024年秋冬より2002年当時のディテールを復刻させ、バランスのよいサイズ感にアップデートしています。
表地には軽量な20デニールリップストップナイロンを使用し、撥水加工を施すことで多少の雨や雪に対応する仕様です。
光沢感のある生地で品のよい風合いを出しており、擦れやすい袖口と裾はナイロンタフタ生地で補強しています。
中わたは遠赤外線効果で保温効果が持続する光電子ダウンを使用し、携行に便利なスタッフサックが付属されています。
マウンテンライトジャケットなどのアウターに、アコンカグアジャケットをインナーとして連結できるジップインジップ対応モデルです。
ゆとりのあるインナーやフーディとレイヤリングしやすいゆったりとしたシルエットで、秋から冬にかけてのアウトドアやタウンユースで活躍します。
アコンカグアジャケットの主な仕様
アコンカグアジャケットの素材や機能などの主な仕様は、以下の通りです。
| 素材 | 20デニールリップストップナイロン (別布:ナイロンタフタ) |
| 中わた | 光電子クリアダウン (ダウン72%・レーヨン20%・フェザー8%) |
| 機能 | 裾ドローコード仕様 左内側のファスナー付ポケット スタッフサック付属 |
| カラー | ブラック アスファルトグレー フィズライム クリアレイクブルー クラシックカーキ |
| 価格 | 37,400円(税込) |
| 備考 | ジップインジップ(ZIP IN ZIP)対応 |
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ジップインジップ(ZIP IN ZIP)対応とは、アウターとインナーを専用のジッパーと首元・袖口のループで連結して一体化させる機能です。
アコンカグアジャケットのサイズ展開
アコンカグアジャケットのサイズ表は、以下の通りです。
| 表記 | 着丈 | 身幅 | 肩幅 | 袖丈 |
|---|---|---|---|---|
| S | 66 | 55 | 47 | 64 |
| M | 68 | 57 | 49 | 66 |
| L | 70 | 59 | 51 | 68 |
| XL | 72 | 61 | 53 | 70 |
| XXL | 74 | 63 | 55 | 72 |
アコンカグアジャケットの着用感想
アコンカグアジャケットは、筆者がノースフェイスの防寒ダウンとして最初に購入したダウンジャケットです。
正式にはジップインジップアコンカグアジャケットという名称で、ジップインジップ(ZIP IN ZIP)に対応しています。
ジップインジップというのは、アウタージャケットとフリースやダウンなどのミドルレイヤー(インナー)を専用のジッパーと首元・袖口のループで連結して一体化させるシステムです。
重ね着の煩わしさを解消し、気温の変化やシーンに合わせて組み合わせを変えることで柔軟に着用期間を長くできる便利な機能となっています。
ジップインジップによる連結によりもたつきを防ぎ、真冬にはアウターとインナーを繋いで暖かく着ることが可能です。
また春と秋の肌寒い日はアコンカグアジャケット単体で着るなど、さまざまなシーンで快適に活用できます。
筆者はマウンテンライトジャケットもジップインジップ対応のため、アコンカグアジャケットをインナーとして着用するために購入しました。
値段も3.7万円とヌプシシリーズなど他のダウンジャケットよりリーズナブルだったのも決め手でした。
しかし2種類のアウターをジップで連結して1つのアウターにすることでスムーズに着用できるものの、単体で着る時にジップを外さないといけない煩わしさがありました。
またアコンカグアジャケット1着のみで着用した時に、あまり防寒性が感じられず寒かったのです。
ダウン含有率がダウン72%・レーヨン20%・フェザー8%と温かさはあるものの、表地が20デニールのナイロンと薄手でした。
20デニールのナイロンとなると防風性が弱くなりダウン72%は最低限の含有率となるため、ダウン1着で着るよりマウンテンライトジャケットなどのインナーに着るライトダウンという扱いが適しているかもしれません。
ジップインジップにおける留意点
ジップインジップとは別に、ジップインマグネシステムというマグネットと専用スライダーでさらにスムーズに連結できる上位システムも登場しています。
ただしジップインジップとジップインマグネシステムに互換性はありません。
バルトロライトとヌプシシリーズの比較・選び方まとめ

ノースフェイスの数あるダウンジャケットの中で最も人気のあるバルトロライトジャケットとヌプシシリーズ。
どちらも防寒性と防風性に優れていますが、ダウン含有率やサイズ感、価格差など細かい部分で微妙に違いがあるのがわかります。
真冬の天体観測やマイナス気温にもなる豪雪地域では太ももまでしっかり身体を包むバルトロライトジャケット、重ね着をするのならゆとりがあって動きやすいヌプシシリーズが最適です。
後は防寒性・防風性を重視するか、見た目のバランスを気にするか。
冬の厳しい寒さを暖かく快適に乗り切るためにも、あなたにとって納得のいく1着を見つけてください。
以下の記事では、1年をコスパよく着回せるノースフェイスのアウタージャケットを紹介していますので併せてお読みください。
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ノースフェイスのアウタージャケットで1年をコスパよく着回す<レビュー付き>
2024/12/11


